ショコラティエの求人状況・就職先の選び方
ショコラティエの就職先にはどんなところがある?
ショコラティエの採用は狭き門
ショコラティエの就職先は、チョコレート専門店をはじめ、洋菓子店、パティスリー、レストラン、食品メーカーなどがあります。
ショコラティエはチョコレート菓子専門の職人ですが、日本ではまだチョコレート専門店の数はそれほど多くありません。
そのため多くの人が就職を希望するものの、採用は狭き門となっているのが現状です。
またせっかく就職してもすぐに菓子づくりができるわけではなく、下準備や材料運び、接客をしながら修行をして、一人前を目指すことになります。
パティシエとして就職する道
チョコレート専門店への就職が難しい場合は、洋菓子全般を取り扱う個人経営の店舗やホテルの菓子店を探してパティシエとして就職するのが現実的な選択肢となるでしょう。
洋菓子店の中でもチョコレートの製作や販売を手がけている店舗は数多くありますし、そういったお店でチョコレート菓子に携わることで経験を積むことができます。
経験を積み重ねながらチャンスを待ち、いずれはチョコレート専門店への再就職を目指す人もいるのです。
また企業の食品メーカーの商品開発を行う部門に就職し、チョコレートの新商品を手がける仕事に携わる人もいます。
職人のようなショコラティエのイメージとは異なる働き方ですが、チョコレート菓子の試作やレシピを考案し、商品化を行うため、チョコレートの知識や技術を役立てることが可能です。
20代で正社員への就職・転職
ショコラティエの求人の状況
ショコラティエの求人数は、あまり多くありません。
求人状況としては「人手が足りなくなったときに若干名を募集する」という程度で、例年必ず採用があるとは限らないのです。
代表的な就職先は個人経営の専門店や洋菓子店が多くなるので、正社員の求人量も少なめで、実際に求人を見てみても、正社員募集と同じくらい契約社員やアルバイト・パートの募集がみられます。
またチョコレート専門店は東京や大阪に集中しているので、首都圏にエリアが限定される傾向にあり、地方で就職先を見つけるのは難しいかもしれません。
募集の時期も必ずしも4月採用とは限らないので、就職を希望する店舗のホームページを見たり、電話で問い合わせしたりして求人情報をまめにチェックすることが大切です。
ただし人手不足で求人を出している場合は、至急採用したいという店舗側の意図もあるため、採用されればすぐに働けるメリットがあります。
ショコラティエの就職先の選び方
理想のショコラティエになれるかを考える
ショコラティエの求人情報でとくにチェックしたいのは、店舗情報です。
なりたいショコラティエの理想像に近づける修行ができるのかを、材料へのこだわり、商品の美しさやラインナップ、店舗のコンセプトをよく研究することで検討しましょう。
ホームページでも確認できますが、店舗に足を運べる場合は、実際に商品や接客を目の当たりにするとよりわかりやすいかもしれません。
同じチョコレート専門店でも焼き菓子などのラインナップが豊富な店舗からフェアトレードに注力している店舗、カフェを併設している店舗など特徴はさまざまです。
身につけたい技術が学べるかはもちろん、独立開業したい人は店舗の運営方法がモデルケースになるかどうかも大事でしょう。
正社員採用かどうか
ショコラティエは学歴や資格について、これといったものが必要になるわけではなく、誰もが挑戦できる世界です。
そのため多くの人が製菓の専門学校を卒業してから、見習いとしてキャリアをスタートします。
実力が認められるまではアルバイトや契約社員としてしか雇ってもらえないこともあるので、正社員採用かどうかも確認しておきましょう。
転職を目指す人は、転職前よりも給料が下がる可能性もあるため、金銭的な余裕を持ってから踏み切る方がよいでしょう。
一方「実務経験5年以上」など、条件が設けられている求人もあります。
経験者採用の場合は、実力がある即戦力として採用されることになり、見習い採用に比べて待遇で給料もよい条件で働くことが可能です。
ショコラティエの求人情報のチェックポイント
求人情報を見るときは勤務体系のほかにも、勤務時間、休日などについてもみておくことをおすすめします。
ショコラティエは一般的に早朝から夜までの勤務になるため、残業代が支払われるのかどうか、実働何時間となるのかも把握しておきましょう。
また1日中立ちっぱなしの仕事になるので、とくに女性は妊娠したときや具合が悪くなったときに有給休暇が取れるのか、育児休暇や産前産後休暇の制度がある職場なのかを確認しておくことが大切です。
制度が整っていなかったり、理解が得られない場合は続けられなくなってしまうこともあるため、事前によく確認しておきましょう。
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ショコラティエの志望動機・面接
ショコラティエの志望動機の考え方
ショコラティエの志望動機は、ショコラティエとしての目標や、なぜその店舗を選んだのかをきちんと伝えられることが大切です。
「お菓子作りが好き」「チョコレートが好き」という人は多いので、自身の具体的な経験、エピソードを織り交ぜることでオリジナルの志望動機を作りましょう。
中でも企業研究や商品研究をして、自分が作りたいと思っているチョコレートと、店舗が力を入れているチョコレートのイメージが合うかどうかを見極めることが大切です。
「御社のこの商品に共感や感動をしたので志望しました」という志望動機は、企業研究している熱意や、理想のショコラティエの目標を伝えることができるので、高評価につながるはずです。
ショコラティエの面接のポイント
ショコラティエの面接では、志望動機や自己PRのほかにも「どんなショコラティエになりたいか」「好きなチョコレート」「お店で好きな商品と理由」「体力はあるか」などが聞かれます。
新卒の面接では「専門学校で学んできたこと」、中途の面接では「これまでの実務経験」も質問されることが多いので、事前に答えられるように練習しておくと安心です。
またチョコレート専門店の場合は確実に入社後にもチョコレートの製作に携わることができますが、洋菓子店やレストランの場合は、担当になれない可能性もあります。
そのためどうしてもチョコレートを担当したい人は、面接でしっかり希望を伝えておくとよいでしょう。
ショコラティエの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
就職先はどのように探したらいい?
ショコラティエの就職先の探し方
ショコラティエの就職先は、専門学校からの紹介、求人サイト、店舗のホームページから探すことが可能です。
求人サイトの場合は、地域や職種で限定して探すことができるので、希望に合う募集があれば積極的に応募してみましょう。
また店舗のホームページで採用募集がかけられていることもあるので、気になる店舗がある場合はこまめにチェックしておくのがおすすめです。
製菓学校から紹介してもらえる場合も
菓子店によっては、製菓の専門学校と提携していて学校からの推薦や紹介で就職できる場合があります。
とくに有名な専門学校では、製菓業界に多くの卒業生を輩出しているので、その繋がりから学校に直接求人情報が入ってくることもあるのです。
もちろんこうした推薦を受けられるのは、その製菓学校の中でもとくに優秀な生徒になります。
学生向けの製菓コンテストやコンクールで賞を取る、留学して実力をつけるなど、学生時代に人並み以上の努力をすることが、チャンスを広げることになるでしょう。