カメラマンになるまでにはどれくらい費用がかかる? 必要な機材は?

カメラマンになるための費用にはどんなものがある?

学費

カメラマンになる方法に決まったものはありません。

完全に独学でもカメラマンになることはできますし、お金をかけずにカメラマンとしてデビューすることも不可能ではありません。

しかし、まったく知識や経験のないところから、完全に一人でカメラや撮影のことを勉強していくのはかなり大変です。

そのため、多くの人が写真の専門学校や大学、スクールなどに通ってカメラマンに必要なことを勉強しています。

どのような学校・スクールに通うかによって、学費には大きな違いが出ます。

大学

大学でカメラマンに関連することを学ぶのであれば、芸術系大学や総合大学の写真学科が選択肢に挙がるでしょう。

私立の4年制大学の場合、1年目には入学金が必要になるので、だいたい1年間で130万円~180万円程度。2年目以降は100万円~150万程度となり、卒業までの学費は400万円~500万円程度が相場ですが、機材費や実習費などが別途かかる場合もあります。

専門学校

大学よりも実践的な内容を集中的に学ぶ専門学校の学費は、昼間部の学校で1年目が入学金をあわせて150万円前後、2年目以降は100万円~150万円程度となるのが一般的です。

スクール

民間のスクールの場合、趣味として習い事感覚で通うスクールなのか、仕事としてやっていくことを目指す人向けのスクールなのかによってカリキュラムは異なり、費用もだいぶ変わってきます。

月に1万円程度の講座もあれば、半年間で数十万円程度かかるものもあります。

また、「ポートレート撮影」「ストロボの使い方」といったような、目的やテーマ別に単発で開講される講座もあり、そうした講座は1回に数千円程度と気軽に受けられるものあるようです。

機材代

カメラマンに欠かせないのが、カメラをはじめとする機材です。

最近ではデジタル一眼レフカメラが主流ですが、プロ向けのものになると20万円以上するものが多いようです。

また、詳しくは後述しますが、交換レンズやストロボ、バッテリー、三脚、レフ版など、ひと通りの機材を揃えるのに100万円ほどかかる場合もあります。

ただ、フィルムカメラが主流であった時代と比べれば、「フィルム代」や「現像代」が大きくかからなくなっている分、費用は抑えられるようになっています。

その他

また、自分の作品集を作るためにスタジオ撮影をするのであれば、スタジオのレンタル費がかかります。

レンタル代金は1時間数千円~数万円程度が主流です。

また、営業活動をするにはパソコン内にとりこまれたデジタルのデータだけでは不十分なので、撮影した写真をプリントする必要も出てきます。

そうなると、プリント代がかかります。

カメラマンになるために、しっかりと機材を揃え念入りに準備をしようとすればするほど、費用がかかるといえます。

しかし実力主義の世界ですから、ある程度の投資は覚悟しておく必要があるでしょう。

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カメラマンの機材へのこだわり

カメラは何を使う?

技術革新が進み、最近では家電量販店などで、一般の人でも手軽に一眼レフカメラを手に入れられるようになりました。

市場に出回っているカメラを見ると、数万円程度で買える比較的安価なものから、何十万円以上もする高価なものまで幅広いことが特徴ですが、プロのカメラマンが使うカメラは、やはりハイグレードなものが多いです。

ただし、カメラマンとして働いていくうえで、どのカメラを使わなくてはならないといった決まりはありません。

カメラや機材は個人の好みが出る部分でもあり、カメラマンによって、好みのメーカーも異なるようです。

また、機材に強いこだわりを持って渾身の一枚を撮影する人もいれば、さほどこだわりはなく、手元にある機材でパっとよい写真を撮影するような人もおり、正解はありません。

ただし、メーカーや機種によって色の出方、ピントの合い方、解像度、コントラストなど、画質を決める要素には違いがあるため、さまざまなカメラやレンズを試して、自分が「撮りたい」と思う写真に最も近づける、お気に入りの機材を見つけるカメラマンが多いようです。

カメラや機材の購入は投資と考える

カメラマンを目指していくと、とにかくお金がかかることに気付くでしょう。

プロ向けのカメラは、当たり前のように30万円や50万円もしますし、レンズもよいものは一本10万円を超えるものも珍しくありません。

さらに、ストロボ、三脚、モニターなどはピンキリですし、機械である以上、いつか壊れてしまうときもきます。

機材に凝りだせばきりがありません。

もちろん、機材だけですべてが決まるわけではなく、どれだけ高価な機材を使っても、技術のない人が撮影した写真はそれなりのものです。

技術やセンスがあれば、そこまで高い機材を使わなくても、人の心を揺さぶる写真を撮影することができるでしょう。

とはいえ、プロのカメラマンとしてやっていくのであれば、ある程度の自己投資は不可欠です。

よい機材を手に入れることでやる気も高まりますし、カメラマンとして活動していくうえでの必要経費と捉えて、本当に納得できる機材を揃えていくカメラマンが多いようです。

カメラマンのバッグ

カメラマンは、とにかくたくさんの荷物を運びます。

カメラ本体や交換レンズをはじめ、予備バッテリー、三脚、メモリーカード、ストロボ、クリーニング用具など、細かいものまで挙げていけばきりがありません。

それだけ多くの荷物を運ぶには、できるだけ一つのバッグに大量のものを収納できるほうが便利です。

また、どうしても重量が増えてしまうため、基本的にはバッグパックタイプのバッグを使うカメラマンが多いです。

大きいと、30リットルくらいの大容量バッグを愛用しているカメラマンもいます。

また、カメラやレンズは精密機械であることから、頑丈な作りのものであることも重要なポイントです。

バッグの中がクッションになっており、しっかりと仕切りができるものが一般的です。

そして、小物を入れるポケットがたくさん付いていることが特徴です。

カメラマンが持ち歩く機材・道具

カメラマンがおもに持ち歩くアイテムを以下に挙げてみます。

・カメラボディ
・交換レンズ
・ストロボ
・三脚
・雲台
・レリーズケーブル
・フィルター各種(レンズ保護フィルター、C-PLフィルター、NDフィルターなど)
・予備バッテリー
・メモリーカード
・USBケーブル
・電池
・外部モニター
・クリーニング用具(ブロアー、クロスなど)
・パーマセルテープ

ザっと挙げただけでも、これくらいの荷物は持ち歩きます。

これに加えて、夜景を撮影する場合は首にぶらさげる小型のライト「ネックライト」、急な雨や強すぎる陽射しをカットするために「折り畳み傘」なども使われます。

また、冬や寒い場所での撮影の際には、防寒性にすぐれた「撮影用手袋」や「ジャンパー」も使用することがあります。