女性のアパレル店員のキャリアパス・結婚後の復帰
女性のアパレル店員が一度現場を離れたら、本当にそれっきり復帰できないのでしょうか。
ここでは、女性がアパレル店員を長く続けられる秘訣と実情について解説します。
女性のアパレル店員の現状
アパレル業界では多くの女性が働いていますが、キャリアを積みあげるうちに、結婚・出産と仕事の両立で悩む人も少なくありません。
一般的にアパレル店員はシフト制で働き、不規則な生活になりがちです。
また、アパレルショップはお客さまが多く来店する週末や休日ほど忙しく、土日でも積極的に出勤できる人が好まれるのが実情です。
女性のアパレル店員の強み
アパレルは男性向けと比べると圧倒的に女性向けが多いため、女性のアパレル店員が活躍する場も多いといえます。
そのうえで女性アパレル店員の最大の強みは、お客さまに同性の立場からアドバイスができることです。
アイテム選びやコーディネートのコツなど、女性アパレル店員に同性の目線からアドバイスを聞きたいというお客さまは多いです。
また服は着用してみるとイメージが変わることもあり、試着を希望するお客さまもいます。
その際、男性店員では抵抗があり、女性店員に接客してもらいたいと考える人も少なくありません。
アパレル店員の結婚後の働き方・雇用形態
短時間勤務を視野にいれる
人手に余裕があるショップや子ども向けのショップあれば、「勤務時間は15時まで、土日は出勤なし」のように短時間勤務で働けるところもあります。
それまではフルタイムで働いていた人も、結婚や妊娠後は会社の了承を得て短時間勤務での仕事を続けている人もいます。
ただし、百貨店に入る人気ブランドなどの忙しい店では、融通が利かせにくいのが実情のようです。
アルバイトとして働く
結婚や出産を機に一度は仕事を辞めたとしても、仕事に復帰したい、アパレル店員になりたい、と考える人はたくさんいます。
アパレルショップは全国に数多くあるため、勤め先を探すのにはそこまで苦労することはないでしょう。
ただし、正社員や契約社員の場合、フルタイムでの勤務が求められるため、限られた時間のみ働きたいという場合には、アルバイトの求人を探すとよいでしょう。
アルバイトの場合は未経験者でも比較的採用されやすく、自分の都合に合わせて働きやすいといえます。
アパレル店員は子育てしながら働ける?
アパレルショップは土日祝日のほか、ゴールデンウィークやお盆・年末年始などの大型連休にも営業することが多いです。
こうした連休中にはセールが重なることも多く、店が忙しくなり休みを取りづらくなります。
シフトの調整はできるものの、気軽には休むことはできません。
子育てをしながらアパレル店員として働く場合は、周囲に子育ての協力者を見つけることも必要です。
アパレル店員は女性が一生働ける仕事?
年齢や状況によって働き方を変えれば可能
アパレル店員は若い人が多いイメージがありますが、年齢やライフスタイルに合わせた働き方を選べば長く働くことができます。
長年アパレル店員として働き続けて仕事ぶりが認められれば、キャリアアップしていく道も考えられます。
アルバイトから正社員へ
アパレル店員は、未経験者の正社員募集がほとんどありません。
アルバイトあるいは契約社員としてスタートし、頑張りが認められると正社員へと登用されるといったケースが一般的です。
正社員になるまでの期間は、短ければ1年、平均で2年から3年は働いてからというところが多いようですが、誰もが必ず正社員になれるわけではありません。
与えられる仕事を淡々とこなすだけではなく、率先してお店を良くするための積極的な行動や提案、先輩のフォローや気遣いができるような人は、上からも目を留めてもらいやすいでしょう。
別の職種に就く人や独立を果たす人もいる
アパレル店員として一定期間の経験を積んだのちは、副店長や店長へとステップアップする道が一般的です。
店員時代は自分の売上だけを考えていればよくても、副店長や店長になれば本社の指導を受け、店舗の売上目標を立てたり、部下を育成したりするマネジメントの役割も担います。
その後のキャリアは人によってまちまちで、
- そのまま店長を続ける
- 多店舗展開する大手アパレル企業でエリアマネジャーとして地域の店舗を統括する
- アパレル店員を経てプレスやバイヤーなどの本社勤務へキャリアアップする
- さまざまな職種を経験し独立してオリジナルブランドを立ち上げる
など、アパレル店員からキャリアチェンジする例もあるほどです。
「女性アパレル店員のキャリアパス」のまとめ
女性がアパレル店員をつづけるには、ライフスタイルに合わせた働き方を見つけることが大切です。結婚や子育てで現場を離れても、無理のない短時間勤務や融通の利く職場で復帰する、あるいは経験をいかして業界の別職種に就く道もあります。
アパレル店員は、男性よりも女性の方が需要が高いため、働き方次第で女性も長く続けられる職業です。