アナウンサーの大変なこと・つらいこと・苦労
アナウンサーのつらいこと・大変なこと
地道な努力の積み重ね
テレビやラジオに出るアナウンサーは、一見とても華やかな存在に見えます。
人気があるアナウンサーともなると芸能人やタレントのようにさまざまな番組に登場することも多く、アナウンサーという職業に憧れを抱く人も非常に多いようです。
しかし、その裏ではコツコツとした努力の積み重ねが必要になります。
「ただ読むだけ」に思える原稿も、正確に、ハッキリとわかりやすく読むためには、滑舌やイントネーションを鍛えるための相当な訓練を要します。
また、世の中の政治や経済などの動きや一般常識も理解していなければならないので、日々の勉強が欠かせません。
地味な努力の積み重ねがなければ、やっていくことができない仕事なのです。
不規則な生活
アナウンサーはどうしても不規則な生活になりがちです。
深夜の番組を担当している人は午後から出勤して夜まで働くことになりますし、早朝の報道番組を担当するとなれば毎日夜中の3時には出勤する必要があります。
また、担当番組が変われば勤務時間帯も変わるため、それに合わせて食事や睡眠などの身体のリズムを上手く順応させなければなりません。
休日も仕事によって変化するので、家族や趣味を大事にしていて「仕事よりプライベートを優先したい」と考える人には、なかなか厳しい仕事だといえるでしょう。
仕事に対する強い責任感があり、不規則で過酷な生活にも耐えられる心身ともにタフな人のほうが適任なのです。
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アナウンサーの悩み
アナウンサーはマスメディアを通して不特定多数の人から見られる仕事です。
上手くいけばお褒めの言葉をもらえることもありますが、逆に失言をしたり品のない態度をとってしまったりすると、スポンサーや視聴者からクレームが入る可能性もあります。
最近ではこのような失敗がSNSを通してあっという間に拡散され炎上することもあり、アナウンサーにとっては厳しい時代といえます。
常に「自分は見られている」という自覚を持っていなければならないので、それがときにプレッシャーになることもあるでしょう。
ただし、「アナウンサーとはそのような仕事なのだ」という気持ちを持っていれば、そう大きなストレスになることもなくやっていけるはずです。
アナウンサーを辞める理由で多いものは?
アナウンサーを辞める理由はさまざまです。
女性の場合は、一般的な職業と同じように結婚や出産などが理由となることが多いですが、それ以外にも独立のために退職するケースが多いという特徴があります。
独立というのはいわゆるフリーランスのアナウンサーになることで、芸能事務所やタレント事務所に所属することもあれば、個人で事務所を設立することもあります。
フリーランスになれば特定の放送局にしばられずに出演をすることができるので、仕事の幅が大きく広がるのがメリットです。
こうした理由以外にも、制作の裏方をやりたくなった人がアナウンサーを辞めてディレクターになったり編成の仕事をしたりすることがあります。
また、報道の仕事を通じて世の中の動きに興味を持ったアナウンサーが政治家に転身するケースもあるようです。
有名な例をあげると、福岡市の高島宗一郎市長は地元のテレビ局で人気アナウンサーとして活躍した後に市長になっています。