あん摩マッサージ指圧師の就職先の種類と活躍の場
また、高齢化社会が進む日本において、介護業界で働くあん摩マッサージ指圧師の需要はさらに高まっていくと考えられており、介護業界未経験者であっても積極的にあん摩マッサージ指圧師を採用する施設が増えています。
この記事では、あん摩マッサージ指圧師の就職先の種類と活躍の場について解説します。
あん摩マッサージ指圧師の勤務先・働き方の種類
あん摩マッサージ指圧師は、さまざまな場所で活躍しています。
- 病院を中心とする医療機関
- 個人経営のマッサージ店や治療院
- スポーツトレーナーとしてプロスポーツ選手のマッサージ師
- リラクゼーション目的など美容関連の治療院
- 自ら開業して経営
20代で正社員への就職・転職
治療院・マッサージ店で働くあん摩マッサージ指圧師
就職先としてもっとも多いのは、治療院やさまざまなマッサージ店です。
来院した患者さんのマッサージを行うだけでなく、患者さんの自宅や施設などに訪問してマッサージを行う形態もあります。
ほかにも、
- ボディケア
- クイックマッサージ
- 温泉施設に入っているリラクゼーション
- 美容を目的としたサロン
などもあります。
こうした施設は無資格の施術者も多いので、有資格者は優遇されることが多いでしょう。
病院・介護施設で働くあん摩マッサージ指圧師
病院の整形外科や理学療法科・リハビリテーション科などで活躍するあん摩マッサージ指圧師もいます。
理学療法士などと協力しながら、ケガや病気の患者のリハビリテーションをサポートします。
事故後のリハビリの一環としてマッサージの施術を行ったり、脳神経外科では、頭痛や肩こりを緩和させるために、あん摩マッサージ指圧師を置いたりするところがあるようです。
最近増えているのは、介護福祉施設やデイサービスなどで、「機能訓練指導員」としてつとめるケースです。
おもに、高齢者の身体の機能維持や体調維持を目的として、その技術が求められています。
ケアマネージャー(介護支援専門員)になる
ケアマネージャーとは、要介護認定を受けた高齢者に対し、介護保険制度にもとづく適切な介護サービスが受けられるように支援を行う仕事です。
あん摩マッサージ指圧師は、5年以上の実務経験を積むことで「ケアマネージャー(介護支援専門員)」の受験資格を得ることが可能です。
あん摩マッサージ指圧師がケアマネージャーを兼任すれば、
- 患者さんに手技で治療を行う
- 介護制度の適切な情報提供を行うことが可能になる
- 収入面の向上
といったことが可能になる場合があります。
機能訓練指導員になる
あん摩マッサージ指圧師は、デイサービスにおける「機能訓練指導員」として働くことも可能です。
機能訓練指導員とは、養護老人ホームや特別養護老人ホーム等の「通所介護事業所」に、必ず一人以上設置することが義務付けられている職種です。
あん摩マッサージ指圧師以外には、
が機能訓練指導員として認められています。
あん摩マッサージ指圧師が機能訓練指導員を兼任すれば、高齢者に対して
- 自立支援のための筋力増強訓練
- 運動療法などの機能訓練
を行えます。
介護業界未経験者の採用も増えている
高齢化社会が進む日本において、介護業界で働くあん摩マッサージ指圧師の需要はさらに高まっていくことが予想されます。
実際、各介護施設では入所者の増大にともなって、介護業界未経験者であっても積極的にあん摩マッサージ指圧師を採用する施設が増えているようです。
あん摩マッサージ指圧師に対する社会の期待が高まっている今、「これから手に職を付け、あん摩マッサージ指圧師として働いていきたい」と夢見ている人には、チャンスといえるかもしれません。
20代で正社員への就職・転職
その他の業界で働くあん摩マッサージ指圧師
スポーツ選手がパフォーマンスを維持できるよう、ケガの予防や試合後のマッサージを行うこともあります。
ほかにも、
- スポーツクラブ内でのスポーツトレーナー
- 視覚障害者の学校や各施設で、技術を教える講師
として働いたりする道もあります。
独立・開業して働くあん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、医師などと同じように、開業権のある資格です。
独立開業をして、自ら治療院を開く人も非常に多い職業です。
医師や歯科医とは異なり、
- スタッフを置かず、自分ひとりだけで開業できる
- 特別な機材がいらないので開業資金を抑えられる
ことが強みです。
とはいえ、資格取得後に最初から開業する人は少なく、まずは治療院などで経験を積みながら、開業資金をためるのがよいでしょう。
「あん摩マッサージ指圧師の就職先の種類と活躍の場」のまとめ
あん摩マッサージ指圧師の活躍の場は、病院を中心とする医療機関・個人経営のマッサージ店や治療院・スポーツトレーナーとしてプロスポーツ選手のマッサージ師・リラクゼーション目的など美容関連の治療院・開業して経営などです。
就職先としてもっとも多いのは、マッサージ店や治療院です。
ほかにも、視覚障害者の学校や各施設で、技術を教える講師として働いたりする道もあります。