女性のAIエンジニアのキャリアパス・結婚後の生活
女性のAIエンジニアの現状
女性はまだまだ少ない
AIエンジニアはもちろん女性でもなれる職業ではありますが、女性のAIエンジニアというのはまだまだ数として少なく、その多くは男性が占めています。
開発現場によっては、働くエンジニアのほとんどが男性で、女性が一人もいない現場というのも少なくはないようです。
AIエンジニアの場合、数理統計や機械学習、またコンピューターサイエンスの知識・技術が強く求められてきます。
理工系の色が濃いために、大学や専門学校でAIに関連することを学ぶ学生も圧倒的に男性のほうが多く、卒業後にAIエンジニアになるのもやはり男性中心となっているようです。
女性エンジニアの今後
とはいえ、ITやコンピュータは、今や男女問わず利用するものとなっており、「理系女子」や「エンジニア女子」などの言葉も誕生しています。
とくにAIに関しては、今後私たちの生活のあらゆる部分に普及し、AIを用いたサービスは老若男女問わず誰しもが利用するようになるともいわれています。
そのようにAIが一般化すれば、必然的にAI技術に興味関心を持つ女性というのも増え、今後、AIエンジニアが男性中心の職業でなくなる可能性も大いにあるでしょう。
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女性のAIエンジニアの強み・弱み
女性ならでの強み
AIの開発は大勢でチームを組み進めることになるため、周囲のエンジニアたちとのコミュニケーション力、協調性、チームプレイ能力が求められます。
一般的に、男性よりも女性の方がコミュニケーション力や集団行動能力に優れるといわれており、そのような女性ならではの対人能力が強みとなることもあるでしょう。
また、美容やファッションなど、女性向けの分野に用いるAIを開発する場合、女性ならではの目線や感覚がAIに学習させる上で生きることもあるようです。
加えて、女性が少ない環境であるため、女性というだけで上司や同僚、クライアントにまで可愛がられたり、職場の雰囲気を活性化できる強みもあります。
女性ならでの弱み
AIエンジニアは数的思考や論理的思考などが強く求められる職業であり、そのような理数系の考え方に抵抗を覚える女性というのも少なくはないでしょう。
「理屈っぽい仕事は苦手」、「数字やプログラミングには抵抗がある」といった女性ですと、AIエンジニアの仕事は苦痛に感じることも多くなってくるかもしれません。
また、キャリアプランが不明確である点も女性の弱みといえます。
AIエンジニアはまだまだ新しい職業であり、AI部門を創設したばかりのような会社であれば、男性のAIエンジニアのロールモデルさえ定まっていない会社も珍しくはありません。
それこそ女性のエンジニアとなれば余計に目標となる女性上司が少なく、将来自分が社内でどのようなポジションとなるかをイメージできないまま働くことになることもあるでしょう。
AIエンジニアの結婚後の働き方・雇用形態
AIエンジニアは技術職であることもあり、長く現役のエンジニアとして働くつもりでこの道を志したという人がやはり多いです。
そのため、結婚を期に寿退社をしたり、主婦向けのパート職などに転職する人というのは少なく、結婚後もそのまま現役として働くケースが一般的です。
また、家事や子育てとの両立が難しい場合は、在宅での「リモートワーク」に切り替えたり、もしくは「フリーランス」として独立し隙間時間で働くというケースも最近は増えてきているようです。
いずれにしても、たとえ働き方や雇用形態などは変わったとしても、職種は同じAIエンジニアとして、引き続きAI関連の仕事に携わるパターンが多いようです。
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AIエンジニアは子育てしながら働ける?
子育てとの両立は可能ではある
AI関連の会社は、子育て世代の若い社員も多いため、「産前産後休暇」、「育児休暇」、「社内託児所完備」、「時短勤務」など、子育てを応援するための福利厚生は充実している傾向です。
また、「リモートワーク」とも相性のよい職種であり、子育て中の社員は完全リモートワークに切り替えられる会社もあるようです。
仕事内容的にも、個人の裁量に合せて日々の予定を組み立てやすいため、「フレックスタイムを利用し、子どもの予定に合せて午後から出社」などの働き方ができることもあります。
そのような子育てを後押しする要素も多いため、子育てと両立しながら働くことも不可能ではありません。
子育ての弊害もある
一方で、AIエンジニアには子育てをする上での弊害要素もあります。
<子育ての弊害要素>
・個人の裁量で進められる分、仕事が予定通り進んでいれば出社時間や退社時間は自由にしやすいが、逆に仕事が遅れていると夜遅くまで残業になることもある
・「納期前」などは必然的に忙しくなりやすく、残業や休日出勤などが発生することもある
・子育てや家事の合間をみながら、プライベートでも勉強に励まなければならないことがある
・クライアント先に「常住」となると、クライアント企業側の就業規則に従わなければならない
など
AIエンジニアの場合、時期によって忙しさが変わりやすく、プロジェクトの開発状況によっては、毎日定時帰りができる時期もあれば、毎日のように長時間残業が続くこともあります。
技術の「勉強」が必要不可欠な職業でもあり、業務外のプライベートな時間にも勉強が迫られることもあります。
子育てや家事を抱えていると、勉強と子育て、どちらかを犠牲にしなければならない状況にも陥りやすいでしょう。
また、「社外エンジニア」としてクライアント先に「常住」となると、クライアント側の就業規則に従うのが基本となり、自分の会社側でいくら子育支援制度が充実していたとしても、現場にそのルールを持ち込めないこともありますので注意が必要です。
AIエンジニアは女性が一生働ける仕事?
高齢になっても続けやすい
AIエンジニアは、モデルのように若い女性の容姿や感性が求められる職業ではなく、スポーツ選手のように若い女性の身体能力が求められる職業でもありません。
武器となるのは、頭脳や知識であり、仕事もデスクワーク中心ですので、高齢になってもスキルさえあれば続けやすい仕事といえます。
さらに、スキルさえあれば「フリーランス」として独立し、定年すらも関係なく働くことも可能となります。
ただし若い方が有利
ただし、AIエンジニアはどんどんと進化する最新のAI技術を学んでいかなければならないため、吸収力も早く、発想も柔軟な、年齢の若いエンジニアが有利な側面もあります。
加えて今後は、政府によって国を挙げたAI教育が開始される予定のため、若く優秀なエンジニアというのもどんどんと登場してくるでしょう。
そうした中、いつまでも現役のエンジニアとして活躍し続けるためには、若い人たちに負けない情熱や好奇心をもち、積極的に新しい技術を学んでいく姿勢が必要になってくるでしょう。