女性が独立・開業しやすい仕事の種類(22選)

結婚や出産、育児や介護。

女性の人生は、「ライフイベントとキャリアをどう両立させるか」が課題となることがあります。

そんなとき、思い切って独立や開業をすることで、自分の思い描く働き方を実現させる人がいます。

自宅で仕事ができたり、勤務時間を調整できたり、転勤のない人生を送れたり、さまざまなメリットがあるのです。

ここでは、女性が独立・開業しやすい仕事の種類について、ご紹介していきます。





資格を生かして開業できる仕事

まずは、安定した生活を期待できる資格を生かして開業できる仕事から見ていきましょう。

資格職のなかで人気があるのは、日常生活のトラブルに専門的な知識で対処する、法律系や金融系の職業です。

こうした職業のなかで特に有名なのは「弁護士」でしょう。

弁護士は、事件や事故などのトラブルの際に、人々の間に立って解決のために尽力します。

ドラマやマンガにもよく登場する職業なので、仕事内容をよく知っているという人も多いかもしれません。

一方、会社設立や不動産売買などの書類作成を行うのは「司法書士」や「行政書士」です。

確定申告や税金の計算をサポートする「税理士」や、企業の会計処理を行う「公認会計士」も、資格を生かして働くことができます。

どの資格も経験を積んだり人脈を広げたりすることで、自分の事務所を持つことが可能です。

国家資格となるため、一般的な民間資格に比べると取得のハードルは高いですが、そのぶん安定した雇用や待遇を得ることができるのが大きな強みです。

弁護士

弁護士

弁護士の仕事は、法律の専門家として、基本的人権を守り、社会正義の実現を目指すことです。

具体的には、刑事事件や民事事件に関するトラブルの相談業務や法的手続きを行います。

ロースクール制度の開始により、近年、弁護士数は急速に増加し、女性の比率が高まってきているのも特徴です。

経験を重ね、信頼と人脈を積み上げていくと、独立開業する人も少なくありません。

司法書士

司法書士

司法書士は、個人や企業などの依頼により、法律に関する書類作成や法律上の手続きを代行する専門家です。

不動産登記手続きや会社設立時の商業登記手続きのほか、成年後見業務、帰化申請など、さまざまな業務を担当します。

所定の研修や修了考査を終えると、多くの人は司法書士事務所に勤務します。

経験を積むと独立を目指せる職業ですが、自らの得意分野をつくり、他の司法書士と差別化することが必要です。

行政書士

行政書士

行政書士とは、個人や企業からの依頼を受けて各種書類を代行して作成し、申請手続きをする専門職です。

会社設立時の書類作成や契約書作成、飲食店営業許可手続き、遺言・相続書類の作成、土地証明、内容証明などがあり、人々の暮らしに密着したものも多いです。

行政書士として働くためには、国家試験である「行政書士試験」への合格が必要です。

個人で開業しているところが多く、求人が見つからない場合には実務未経験でいきなり開業するパターンもあります。

税理士

税理士

税理士の仕事は、個人や中小企業の「税金」に関わるサポートをすることです。

税理士が企業から依頼を受けると、顧問契約を結び、定期的な訪問によって税務処理に関するアドバイスをします。

税理士事務所に就職して働くケースが多いですが、経験を積んだのちは自分で事務所を開業する人も多いです。

独立開業できる専門職として人気がありますが、「弁護士」や「公認会計士」は申請のみで税理士の資格を取得することができるため、税理士と競合することが多いという現状もあります。

公認会計士

公認会計士

公認会計士は、企業の会計処理に関する専門家です。

株式上場企業や一定の規模以上の大企業が決算書類を作成する際には、その書類を公認会計士が監査し、不正や間違いがないと証明することが義務付けられています。

公認会計士になるためには、第一に「公認会計士試験」に合格することが必要です。

経験を積んだ公認会計士のなかには、独立して自分の会計事務所を開業する人もいます。

自分の教室を開ける仕事

次に、女性に根強い人気がある教室を開ける仕事について見てみましょう。

世の中には、子どもからお年寄りまで、さまざまな人たちを対象とした習い事の教室があります。

そこで講師として働く人の多くが個人事業主として開業して働いており、自分のペースで仕事をしています。

たとえば、ピアノ教室を開いている「ピアノ講師」。

勉強や語学を教えるための塾を開いている「塾講師」。

料理のレシピを伝授する料理教室を開いている「料理研究家」。

花の取り扱い方や美しい飾り方を教える「フラワーコーディネーター」。

この他にも、習字や硬筆などの美しい字の書き方を教える「書道家」や、陶芸教室を開いている「陶芸家」もいます。

こうした仕事の最大の魅力は、自分の特技や趣味を仕事に生かしていけるということです。

生徒との交流を楽しむこともできますし、生徒の成長にやりがいを感じられる瞬間もたくさんあります。

好きなことを仕事にしたい、という女性にとって、魅力的な職業であることは間違いないでしょう。

ピアノ講師

ピアノ講師

ピアノ講師は、ピアノ教室や自宅でピアノ演奏を教える仕事です。

生徒の年齢やレベル、目的に合わせて指導をする必要があり、1対1で教えることもあれば、複数の生徒を同時に見ることもあります。

大手の音楽教室に勤務する人と個人で働いている人がいますが、いずれの場合もピアノの演奏技術や指導力が求められます。

特定の資格は必要ありませんが、実力や人間性が生徒数に大きく影響するため、厳しい実力主義の世界です。

塾講師

塾講師

塾講師の仕事は、受験対策や学力向上のための指導を行うとともに、教材研究や保護者面談などを行うことです。

受験勉強のための塾だけではなく、そろばんや英語などを専門に教える塾もあります。

都心では大手企業が経営する塾が多いですが、地方では個人が開いている小規模な塾もたくさんあります。

住宅の一室を開放して塾の教室にしているアットホームな塾もあります。

料理研究家

料理研究家

料理研究家は、料理について研究するスペシャリストです。

味や見た目の美しさ、栄養価の高さなどを追及しながら、さまざまな食材を組み合わせて調理し、新たなレシピを開発します。

レシピを伝える手段としては、テレビ番組や新聞・雑誌の料理コーナーなどのマスメディアに出演する方法や、レシピ本を出版する方法があります。

自分の料理教室を開いて、生徒に直接レシピを教えている人もたくさんいます。

フラワーコーディネーター

フラワーコーディネーター

結婚式やお葬式、レストランで開かれるパーティーなど、特別なシーンを美しい花で演出するフラワーコーディネーターは、若い女性を中心に人気を集めています。

クライアントの希望や予算をヒアリングしながら、色合いや花の大きさ、花言葉などを考慮した上で最適な花をセレクトするのが仕事です。

植物に関する幅広い知識や抜群の色彩感覚、クライアントに対する細やかな気配りが求められます。

カルチャー教室や公民館、自宅などでフラワーコーディネートの教室を開く人もいます。

書道家

書道家

書道家は、書道の道を極め、書道の作品を提供する、あるいは書道を教える人 のことをいいます。

書道教室で書道を教える場合は、流派に所属して師範と認められる必要があり、学校など教育現場で書道を教える場合は、学校の教員免許を取得しなくてはなりません。

硬筆から習字までさまざまなレッスンがあり、日本では子どもからお年寄りまで、人気のある習い事のひとつです。

陶芸家

陶芸家

陶芸家の仕事は、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作り出すことです。

焼きものにはさまざまな種類があり、土の種類や焼き方、焼く温度、釉薬を塗るか塗らないかなどを考えます。

手びねり、型を使う方法、電動や手動のろくろを使う方法などがあり、陶芸家はこれらを駆使して自分の作風を見出し、作品を作り上げていきます。

陶芸は幅広い世代から人気があり、自分の陶芸教室を開いて生徒に教えている人もたくさんいます。

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サロンを開く仕事

女性が独立・開業しやすい仕事のなかには、美容に関するサロンを開く仕事もあります。

美容室やエステなどのサロンは女性の身体に直接触れてケアすることが多いので、女性の施術者を希望する顧客は多いのです。

こうしたニーズに応え、女性の視点を生かした店舗を開設することで、人気サロンとなることがあります。

多くの人がイメージしやすいのは、美容室やヘアサロンではないでしょうか。

ここで働くのは「美容師」で、髪形に関することだけではなく、メイクや着付けなども行う人もいます。

人間のヘアサロンだけではなく、ペットのためのサロンを開業して「トリマー」として働く人もいます。

ボディのケアや痩身を目指したマッサージなどを行うエステで働く「エステティシャン」も、女性に人気の職業です。

また、近年は、眉毛やまつげ、爪などのパーツを部分的にケアすることができるサロンも人気を集めています。

こうしたサロンで働く「ネイリスト」や「アイリスト」を目指す人も増えてきているようです。

美容のサロンを開業するメリットは、施術のメニューによっては広い店舗が必要ないということです。

特にネイルサロンに関しては、自宅の一室を改装する程度のスペースでも、店舗を開くことができます。

顧客を一人ずつ受け入れるスタイルにすればスタッフも必要ないため、自分一人で開業することも可能でしょう。

美容師

美容師

美容師は、美容室において、カット、カラー、セット、シャンプーブロー、パーマなどの施術をし、お客さまに喜んでもらえるヘアスタイルを創り上げる仕事です。

ヘアスタイルに関することだけでなく、ネイル、メイクや着付けなどの施術を行うこともあります。

美容師として働くためには、国家資格である「美容師免許」が必要です。

トップスタイリストになったり、独立したりすることによって、高収入を得ている人もいます。

トリマー

トリマー

トリマーとは、「動物の美容師」のことです。

ペットサロンやペットショップ、動物病院などに勤務し、犬や猫などのペットのシャンプーやブロー、カットなどを行って見た目を美しくします。

来店した飼い主の要望やイメージをヒアリングし、時にはペットの毛にカラーをしたり飾りをつけたりもして魅力的に仕上げます。

動物に対する思いやりや愛情はもちろん、お客さまとなる飼い主さんとしっかりコミュニケーションをとるスキル、ホスピタリティ精神などが求められる仕事です。

エステティシャン

エステティシャン

エステティシャンとは、ボディケアや脱毛、フェイシャル、リフレクソロジーなどの施術を行い、お客さまの肌の調子を整える施術者のことです。

手でマッサージを行ったり、脱毛や痩身の器具などさまざまな方法を使って、見た目をより美しくします。

働くにあたって必須の資格はありませんが、美容系の専門学校で学んでからエステサロンなどに就職する人もいます。

施術では人の肌に直接触れるため、勉強を続けて確かな知識を身につける必要があります。

ネイリスト

ネイリスト

お客さまの爪を整え、マニキュアやラインストーンで美しい装飾を施すのが「ネイリスト」です。

爪の形を整え、爪磨き、甘皮処理などを行い、リクエストに合わせた色やアートを爪の上にのせていきます。

爪の状態に合わせて丁寧なケアをする必要があり、さまざまな薬剤や化粧品の知識が不可欠です。

活躍の場はネイルサロンを中心に、一部の美容室やエステサロン、ブライダルサロンなどです。

アイリスト

アイリスト

まつ毛ケアのプロフェッショナルとして知られているのが、アイリストです。

美容サロンで専用の器具や薬剤を使いながら、人のまつ毛をきれいにしていきます。

来店されたお客さまの目元に関する悩みをカウンセリングし、「まつ毛エクステ」「まつ毛カール」「まつ毛パーマ」など、さまざまなメニューを施します。

薬剤を用いることからも安全には常に気を配る必要があり、この仕事に就くには国家資格である「美容師免許」の取得が必要です。

インターネットを使った仕事

近年は、自宅で仕事ができる「テレワーク」や「リモートワーク」が人気を集めています。

次は、自分のペースで仕事をしやすいインターネットを使った仕事をご紹介します。

まずはインターネットのサイトを制作する「Webデザイナー」です。

専門的なスキルと優れたセンスが求められる仕事ではありますが、学歴や職歴、年齢に関係なく誰でもチャレンジすることができます。

企業や個人からの発注でイラストを制作する「イラストレーター」も、オンラインで仕事ができます。

同じように、リサーチをしたり文章を書いたりすることで報酬をもらう「ライター」も人気があります。

こうした仕事の最大の強みは、パソコン一台とネット環境さえあれば、企画から打ち合わせまで全てこなせるということです。

個人事業主として働いている人が多く、仕事内容によっては、自宅から一歩も出ることなく収入を得ることも不可能ではありません。

育児や介護中で「できるだけ自宅で仕事をしたい」という思いがある女性にとっては、夢を叶えてくれる仕事といえるでしょう

Webデザイナー

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトの目的やコンセプトにもとづいて、サイトを設計していく人のことです。

見栄えのよさや美しさだけを追求するのではなく、ユーザーにとって使いやすく、ユーザーが意図したとおりに行動してくれるデザインを作成することが求められます。

「Webディレクター」や「Webプロデューサー」としての役割も担うようになったり、独立して事業が軌道にのったりすれば、さらに高額の収入を得ることもできます。

Web業界は変化が速いため、常に新しい技術や感性を身につけて、豊かな発想ができる人が求められています。

イラストレーター

イラストレーター

イラストレーターは、依頼主の要望に応じてイラストを描く仕事です。

雑誌や書籍、ポスター、カタログ、パンフレットなどの印刷物上に載せるイラストや、キャラクター作成などに携わります。

就職先は、広告制作会社や企業の広告部、デザイン事務所など幅広く、実績を重ねるとフリーランスで働く人も多い職業です。

「グラフィックデザイナー」など別の仕事と兼業している人や、副業としてイラストを書いているイラストレーターも多くいます。

ライター

ライター

ライターとは、雑誌・Web・フリーペーパーなどのメディアのコンセプトや目的に合わせ、さまざまな記事を書く人のことです。

ライターによって、ビジネスや芸能、スポーツなど特定の分野を専門とする人もいれば、まんべんなく幅広いジャンルを扱う人もいます。

正しい日本語でわかりやすい文章を書く力や、企画に基づいて、読者を惹きつける文章を構成する力は不可欠です。

最近ではネットを活用し、完全在宅で働くライターも増えています。

その他

この他にも、女性に人気がある専門的なスキルを生かして開業しやすい仕事をご紹介します。

保険商品の提案を行う「保険外交員(生保レディ)」は、頑張り次第で高収入を目指すことができる仕事です。

営業能力やコミュニケーション能力に自信がある女性が適任です。

占い師」も、リピーターがたくさんつけば高収入を実現することは可能です。

どちらの仕事も個人事業主として活動している人が多く、自分で営業をかけたり顧客の予約を調整したりしながら働くことになります。

また、最近では「ハンドメイド作家」として活躍する主婦が増えてきています。

洋服や雑貨、アクセサリーなどを作ってオンラインショップで販売するのです。

自分の努力や能力が収入に直結する仕事をしたいという人に向いている仕事といえるでしょう。

保険外交員

保険外交員

保険外交員とは、個人や企業のお客さまに対して、保険商品の提案やコンサルティング、販売をする人のことです。

生命保険会社や保険代理店に所属して働きますが、その身分は「個人事業主」となることが多いです。

収入は「歩合給」をとっている職場が多く、成績によって収入が変動しやすいのが特徴です。

能力を発揮できれば、若くても高収入が望めます。

占い師

占い師

占い師は、相談者が抱えるさまざまな悩みを、占いの技と人生経験で得たアドバイスによって、解決に導く仕事です。

タロット、手相、六星占術など、占いの種類や技法はさまざまであり、自らの得意とする分野に絞って占う人もいれば、複数のものをケースによって使い分ける人もいます。

占い師は個人事業主として働くのが一般的であり、個人の実力や人気が収入に直結するといわれています。

占い師の平均年収は200万円前後とされていますが、人気占い師になればもっと収入は高くなります。

この記事のまとめ

「長く続けられる仕事がしたい」「プライベートと両立できる働き方がしたい」。

そんな願いを持つ女性にとって、独立・開業というのは魅力的な選択肢のひとつです。

学歴や職歴、資格などがなくてもできる仕事もあります。

自治体が起業を応援する補助金を設けていることもあるので、興味がある人は、積極的に情報を集めてみましょう。

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