青年海外協力隊の現状と将来性

青年海外協力隊の現状とは

海外で2年間、実務経験を伴うボランティアを体験するという青年海外協力隊は、参加者の人生において大変貴重な経験になるでしょう。

しかし、古い考え方を持った人や企業には、「2年間の空白期間」とみなされてしまうこともあります。

雇用状況が年々不安定になってきている現在の日本では、せっかく手に入れた日本での仕事を辞めて、青年海外協力隊に応募しようという若者は減っているそうです。

また、大学新卒の人も、人生にいわば一度しかない新卒採用を逃すことにためらいを覚え、応募を控える傾向にあるとのことです。

東日本大震災の影響

加えて、2011年に起こった東日本大震災の影響から、青年海外協力隊への応募が減っているという見方もあります。

東日本大震災では、多くの若者がボランティアとして現地入りし、がれきの撤去や、地域再生活動に参加しました。

現在も人手を必要としている被災地はたくさんあり、「海外のことよりもまず国内のニーズに応えよう」という意識が働いているのでしょう。

青年海外協力隊の将来性

応募者が減っている青年海外協力隊ですが、裏を返せば、本気で海外ボランティアをしたい人にはチャンスといえます。全体の応募倍率が下がっているためです。

また、JICAとしても、応募者が減っている状況に危機感を覚え、募集職種をより具体的で実践的なものにするなどして、応募者の任期終了後のキャリア形成に的を絞った展開が求められていくでしょう。

そのためには将来的には、JICAによる進路サポートが充実していく可能性もあります。

また、青年海外協力隊に対する外部からのイメージ向上のため、有意義な国際協力活動に参加するバイタリティ溢れる隊員たち、という広報活動がJICA主導で行われていくかもしれません。

海外ボランティアでは自主性が重んじられるのに、任期を終えた後にJICAのサポートを受けるというのは本末転倒な印象もありますが、それが時代の流れなのかもしれません。