女性の青年海外協力隊のキャリアパス・結婚後の生活

女性の青年海外協力隊の現状

青年海外協力隊を含むJICA海外協力隊では、男性も女性も幅広い年代の人が活躍しています。

女性隊員の割合については、派遣年度によりばらつきはありますが、おおむね全派遣数の半数ほどで推移しているようです。

青年海外協力隊では、「性別により合否が決まることはない」という大前提があるため、女性も積極的に青年海外協力隊に応募し、採用されている状況が見てとれます。

女性にとって最も心配するのは、現地の生活環境や治安ではないでしょうか。

派遣先のなかでも、国や地域によって治安のよしあしは大きく異なります。

女性だから比較的治安のよい地域へ派遣されるとも限らず、実際、過去には治安が不安定な中南米の都市部やアフリカ中央部にも女性が派遣されています。

ですが、そもそも極端に治安が悪い地域には青年海外協力隊の派遣自体が行われませんから、そこまで心配する必要はないでしょう。

また、パプアニューギニアの一部地域など、治安がJICA基準でギリギリのレベルの派遣先には、男性のみ派遣されるケースもあるようです。

女性の青年海外協力隊の強み・弱み

派遣地域によってはもともと「男尊女卑」の考え方が根付いており、現地の男性同僚と一緒に仕事をするなかで、違和感やストレスを感じるケースもあるかもしれません。

しかし、外国人であることや、現地の言葉が完璧でないことなどさまざまな要因が絡んでくるので、多少嫌な思いをしたとしても、一概に女性だから差別を受けているとは言い切れない場合もあります。

女性ということでハッキリと体験する苦労は、ボディタッチへの対処かもしれません。

これも国によって程度の違いはありますが、現地の人の間では自然なボディタッチでも、日本人にとっては不快に感じることがあります。

現地の慣習や文化に慣れていく努力は大切ですが、セクハラにはもちろん注意が必要です。

あまり気軽に応対しすぎるとエスカレートすることもありますので、周囲に協力してもらいながら対処しましょう。

青年海外協力隊は結婚後や子育て中でも働ける?

青年海外協力隊は単身での派遣になるため、基本的には独身の人が参加するケースが多いようです。

とくに女性の場合、結婚や出産後に約2年間、海外で単身活動するのはハードルが高くなりがちです。

ただし、結婚していたり子どもがいたりすると、青年海外協力隊への応募ができないわけではありません。

どうしても参加したい人は、短期プログラムを検討してみるのもよいでしょう。

短期の派遣は短ければ1ヵ月、長くても数ヵ月程度の任期であるため、家族の賛同や協力を得られれば、結婚後や育児中でも参加できるかもしれません。

青年海外協力隊は女性が一生働ける仕事?

青年海外協力隊は、任期付きのボランティアプログラムとなっています。

長期派遣の期間は原則2年間であり、任期を終えたら帰国し、進学・就職など、それぞれの道へ進むことを考える必要があります。

ですから、青年海外協力隊として一生働き続けるのは難しいのが現実です。

ただ、応募資格として回数制限はとくに設けられておらず、2回目に挑戦する人もいます。

一方、3回、4回と参加する人はほぼいないようです。

青年海外協力隊に参加した結果、さらに海外ボランティアに深く関わっていきたいと思ったら、海外ボランティアを手掛けるNGO職員を目指すなどの道を探っていくのがよいでしょう。