青年海外協力隊員のつらいこと・大変なこと・苦労

青年海外協力隊のつらいこと・大変なこと

生活環境やインフラ面での苦労

青年海外協力隊が派遣されるのは、基本的に発展途上国です。

途上国のなかでも、へき地に派遣されると、現地での生活は日本との生活とはまったく異なったものになります。

まずはインフラ面にショックを受けるかもしれません。

たとえば、電気も上下水道も通っていない地域では、隊員が暮らす家の電気は発電機で、トイレは地面に穴を掘っただけ、という場合もあります。

しかしそれでも、その地域の現地の人から比べれば、格段にいい設備です。

とはいえ、衛生状態はもちろんいいとは言えません。

洗濯は手洗い、料理に使う水は雨水。

そんな環境に暮らすわけですから、健康管理が大事ですし、少しのことでは病気にならない強い免疫力が必要とされます。

孤独との戦い

派遣先で仕事を始めたばかりのころは、言葉や習慣の違いから周囲とのコミュニケーションが上手にとれない人も多いです。

また、派遣先がへき地の場合は周囲に日本人がおらず、とくに寂しい思いをすることもあるかもしれません。

派遣先によってはインターネット環境が悪く、気軽にインターネットを使えないこともあります。

そうなると、日本にいる家族や友人と連絡をとることもままならないでしょう。

また日本と派遣先との間の交通費は、派遣時の日本から派遣先までの分と、任期満了時の派遣先から日本までの分しか支給されません。

そのため、たとえば定められた長期休暇を利用して日本に一時帰国したくても、派遣先によっては時間やお金がかかりすぎて難しいケースもあるかもしれません。

派遣先に溶け込み、生活が充実してくるまでは、孤独に耐えられる精神的なタフさが重要になってくるでしょう。

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青年海外協力隊の悩み

青年海外協力隊として派遣されると、いろいろな「違和感」を覚える場面にも遭遇するでしょう。

現実として、日本人ほどチームワークを大事にしながら、周囲に迷惑をかけず、状況に気を配りつつ仕事をする国民は他にはいません。

この「日本式の仕事・生活スタイル」に慣れていると、発展途上国の職場で最初は苦労するかもしれません。

海外では、時間や約束を守らない、言ったことを忘れる、仕事を人に押し付ける、ミスをごまかすなどは日常茶飯事です。

完璧主義者の人は、同僚のあまりのルーズさに嫌気が差すこともあるでしょう。

しかし「そこは日本ではない」のです。

常にこの言葉を反すうしながら、おおらかな気持ちで仕事に臨むのがよさそうです。

青年海外協力隊を辞める理由で多いものは?

夢と希望をもって青年海外協力隊に参加しても、残念ながら途中で活動を辞めてしまう人もなかにはいます。

任期を満了せずに帰国することは「任期短縮」といいます。

任期短縮のケースは人それぞれ異なりますが、意外と多く見られるのが、他にやりたいことが見つかったというケースです。

また、現地での病気やケガによって活動を続けられなくなってしまう人もいますし、家族の不幸やトラブルなどで、どうしても帰らざるを得ないケースもあるようです。

せっかく訓練を受けて派遣されたのですから、無事に任期を迎えるのが理想ですが、「万が一」は誰にでもあり得ます。

いざとなったら途中で帰国することもできるのは、青年海外協力隊員に応募するかどうか迷っている人にとっては、ひとつの安心材料となるでしょう。