「マジシャン」の仕事とは

マジシャンの仕事内容

お客さんを夢の世界に引き込む仕事

マジシャンはマジック(奇術・手品)のプロフェッショナルで、道具を使ったカードマジックやコインマジック、大掛かりなステージマジックといったさまざまなショーで観客に驚きと感動を届けます。

人が集まるイベントなどに呼ばれることが多く、お花見、夏休み、ゴールデンウィーク、クリスマスなど、季節の行事があるときにはニーズが高くなります。

マジックを行う場所は、主にホテルやレストラン、都内を中心に展開されている「マジックバー」というマジックのショータイムがあるバー、お年寄り向けの施設や病院などです。

マジシャンは、観ているたくさんの人々を夢の世界に引き込むという喜びに満ちた仕事なのです。

マジシャンの就職先・活躍の場

飲食店やステージ・ショーでマジックを披露

マジシャンとして仕事をする場合、代表的なものに飲食店でプロのマジシャンとして活動するというスタイルがあります。

レストランや居酒屋で決められた曜日や時間帯にマジックを披露したり、お客さんのテーブルを回ってマジックを披露したりします。

もう一つは芸能事務所や人材派遣会社に所属し、デパートや遊園地でのイベントやお年寄り向けの施設や病院の催し事に派遣されるスタイルです。

人気や実力がつくと、フリーランスで活躍する人もいます。

マジシャン1日

週末や祝日などの休日が稼ぎどき

マジシャンの仕事は週末や祝日などの休日に多く入り、この間に集中的にマジックを披露して稼ぐことになります。

それ以外の日は自由に活動できるといえますが、自分のマジックのスキルを磨くためにトレーニングをしたり、マジックショーの営業活動を行ったりします。

また常に一定の仕事があるわけでなく安定収入を得づらいことから、マジシャンを副業とし、マジシャンの仕事がないときは他の仕事で生計を立てている人もいるようです。

マジシャンになるには

ひとつでも多くのマジックを身に付けよう

マジシャンになるには、まずひとつでも多くのマジックを身につけることが大切です。

本や動画の教材などを使って独学したり、マジシャンが集まるバーやマジックサークルに出入りして誰かにマジックを教えてもらったりするといった方法があります。

マジックを教えてくれるスクールや通信講座もあるので、こういった手段を上手く活用するのも手でしょう。

また、一人前になるには地道に営業活動を行って自分の名前を積極的に売ることが欠かせません。

マジシャンの学校・学費

マジシャンになるための決まった学校はない

マジシャンは特別な資格や学歴が必要とされる職業ではないので、マジシャンになるための専門学校というのはあまり見かけません。

有名なスクールといえば、マジックブームの火付け役ともなったMr.マリックの「Mr.マリックマジシャン養成スクール」があり、オンラインで動画を見てマジックの基本を体系的に学べます。

ベーシックコースのトライアルであれば、1カ月あたり1,000円ほどで受講可能です。

またマンツーマンでの指導を受けたい人や、マジック以外にも幅広い芸を学びたい人向けには、JEC(ジャパンエンターテイメントカレッジ)というスクールがおすすめです。

パントマイム、マジックなどが1レッスンあたり80分、費用は10,800円~で学ぶことができます。

マジシャンの資格・試験の難易度

実力があれば誰でも活躍できる

マジシャンとして活動する上で必要な資格はないため、実力さえあれば誰もがマジシャンとして活躍できます。

自分のマジックの実力を試したい人は、マジックの教室や講座に参加して修了の認定を受けたり、民間の会社が主催するマジックの検定を受けたりしてみましょう。

また、マジックのコンテストでの入賞歴で実力を証明することもできます。

日本国内で有名なのは日本クロースアップマジシャンズ協会の「ジャパンカップ」で、入賞した人の中には活躍の場を世界に広げていく人もいます。

マジシャンの給料・年収

報酬は担当したショーの分のみで安定は難しい

マジシャンの給料のシステムは少し特殊で、毎月決まった月給をもらうスタイルではなく、担当した仕事の分だけ報酬をもらいます。

だいたい一回のステージやショーにつき数万円程度といわれますが、マジシャンの力量や人気によって大きく変わり、有名になると一回のステージで何十万~何百万円という高い報酬を手にする人もいるようです。

安定した生活は難しいのが現状で、福利厚生が整った企業のような住宅手当や家族への扶養手当はないのが当たり前です。

マジシャンのやりがい、楽しさ

たくさんの人に笑顔と感動を与えられる仕事

マジシャンの最大のやりがいはお客さんを楽しませ、笑顔と感動を与えられることでしょう。

とくに、グループホームや病院などの慰問では、お年寄りや子どもたちがマジックを見てほんの一瞬だけでも現実を忘れ笑顔になり、感謝されることも多いです。

そのやりがいのためにも、マジシャンは自分にしかできないマジックの開発に日々力を入れています。

他のマジシャンには絶対に真似できないような、独創的で驚きや感動に満ち溢れたマジックを生み出すことにも楽しさを感じています。

マジシャンのつらいこと、大変なこと

強いメンタルと地道な営業活動が必要

マジシャンにとって、お客さんが少ない、反応が冷たい、野次を飛ばされる、途中で退席されるなど、ショーが盛り上がらないことほどつらいことはありません。

そんな中でも最後までエンターテイナーとしての誇りを持ち続けて、少しでも盛り上げようと努力しなければいけないので、強いメンタルが求められます。

また、自らを積極的に売り込む地道な営業活動で仕事を獲得していくので、人脈を広げながらひとつひとつの仕事を真剣にこなし、評価を積み重ねていかなければ安定はできないでしょう。

マジシャンに向いている人・適性

一番大切なのはサービス精神旺盛なこと

マジシャンはお客さんを楽しませるのが仕事なので、日頃からサービス精神が旺盛で、誰かに喜んでもらうことが大好きな人にはぴったりの職業でしょう。

またマジックはたくさんのアイテムを扱い、トランプのような小さいアイテムへの仕掛けも必要なので手先が器用な人は向いています。

さらにマジシャンとして活躍するようになるとたくさんのステージに呼ばれるようになるので、もともと人前に出るのが大好きな人でないと務まらないでしょう。

マジシャン志望動機・目指すきっかけ

子どものころの感動がきっかけ

マジシャンを目指す人は、子どものころにマジックショーを見て衝撃を受け感動したことから、マジックに興味を持った人が多いようです。

マジックグッズを買ったり、テレビに出てくるマジシャンの真似をしたりして、小さなマジックをたくさん覚え、マジシャンを仕事にしたいと考えるようになったのです。

また自分の芸でお客さんを喜ばせるような仕事をしたい人も、マジシャンという職業を選択肢にいれることがあります。

マジシャンの雇用形態・働き方

派遣マジシャンは需要が高い

マジシャンの働き方は多種多様で、中でも芸能事務所や人材派遣会社に登録して派遣で単発のイベントを中心に仕事をするマジシャンは、季節のイベントがあるたびに声がかけられるので通年で需要が高いようです。

派遣で働くデメリットは単発の仕事が多く生活が安定しにくいことですが、その分自由がきくので他の仕事やプライベートとの両立がしやすいというのがメリットでしょう。

他にはショーのあるレストランやバーの店員として働きながら活動する人、フリーランスで活動する人などがいます。

マジシャンの勤務時間・休日・生活

新しいマジックを考え続ける毎日

マジシャンは週末や季節の行事など、世間の人々が休暇を楽しむ時こそが稼ぎ時になります。

またマジシャンは非常にクリエイティブな仕事のため毎日新しいアイディアを追い求めており、常に新しいワザの構想を練ったり、ステージを盛り上げるための演出を考えたりしています。

仕事がない日でもマジックショップに行って新商品をチェックしたり、舞台や映画を見て演出方法を学んだり、街を歩いて今何が流行っているかアンテナを張ったりして新しいマジックを考え続けるのです。

マジシャンの求人・就職状況・需要

需要は自分で作り出すことが大切

マジシャンはどんな働き方であっても、仕事のニーズは自分で作り出す積極性が必要です。

現在は、各地でイベントやステージが頻繁に開かれていたり、飲食店が大繁盛していたり、テレビ番組に出演して高額のギャラがもらえたりといった状況ではないので、マジシャンの需要は決して高いとはいえません。

マジシャンとしてやっていきたいのであれば、求人募集がなくても自分から積極的に売り込みをして信頼や人気を勝ち取り、新たな仕事につなげていこうとする情熱が不可欠といえます。

マジシャンの転職状況・未経験採用

だれでも、いつでもマジシャンを目指せる

マジシャンは、今まで一度も就職をしたことがない人でも、他の業種や職種で仕事をしてきた人でも、同じようにスタートすることができます。

今までの経歴は関係なく、情熱があればいつでも挑戦することができるといえます。

まずはマジックのスキルを身に付け、芸能事務所や人材派遣会社にマジシャンとして登録したり、レストランやマジックバーなどの飲食店に雇ってもらったりして、マジシャンの仕事をはじめましょう。

経験がないうちは活躍できる場も少ないので、老人ホームや病院の慰問などで経験を積むのも手です。

マジシャンの現状と将来性・今後の見通し

将来的なリスクとトップマジシャンの可能性

昨今、不景気により若者の中で安定志向が広がり、マジシャンのような雇用が不安定な芸能関係の仕事を選ぶ人は少なくなっています。

またマジシャンは景気の煽りを受けやすいため、仕事が減っても生活できるように常に考えておかなければいけません。

そういった状況もありますが、マジシャンはお笑いやミュージシャンなどよりも競争率が低く、近年ではかつてのような有名人も出てきていなので、努力次第ではトップマジシャンになれる可能性もあるでしょう。