「カジノディーラー」とは

カジノの接客役。場の雰囲気を演出しながらゲームを進行させ、ゲストをもてなす。

カジノディーラーとは、カジノにおける接客役として、場を演出しながらゲスト(プレーヤー)をもてなし、楽しませる仕事です。

ただ単にゲームを進行させるだけでなく、常にゲストの様子に気を配り、どんな人にもカジノでの時間を楽しんでもらえるように配慮します。

そのため、ゲームのルール等に熟知していることはもちろん、サービスマンとしての高いスキルも必要とされる仕事です。

カジノディーラーになる一般的な方法は、カジノディーラー養成学校に通うか、アミューズメントカジノでスタッフとして働きながら現場でスキルを磨くかの2種類がありますが、現在、日本ではカジノが合法化されていないため、本格的なカジノで働きたい場合には基本的に海外で就職先を探すことになります。

カジノ解禁に向けた議論は国会で引き続き進められており、もし日本でカジノが誕生することになれば、カジノディーラーの需要は一気に高まるものと考えられます。

「カジノディーラー」の仕事紹介

カジノディーラーの仕事内容

カジノの進行役として非日常を演出

カジノディーラーは、カジノゲームにおける進行役です。

ゲスト(プレーヤー)の接客をしながら場を演出し、ゲームを盛り上げて楽しんでもらうのが仕事です。

具体的には、ゲームテーブルに付いてルーレットを回したり、カードを配ったりしながらゲームを進行させ、勝ったプレーヤーの配当額を計算してチップを配ります。

カジノゲームを進行させる裏方の存在でありながら、スムーズな接客と華麗な手さばきで非日常感を演出するディーラーは、主役のエンターテイナーでもあります。

カジノへ遊びに来る客層は幅広く、勝負にこだわる人もいれば単純にゲームを楽しみたい人もいるなど、来場の目的はさまざまです。

どんなお客さまにもカジノを楽しんでもらえるよう、常にゲストの様子に気を配りながら洗練されたおもてなしを提供するのがカジノディーラーの役割です。

カジノディーラーの就職先・活躍の場

海外や豪華客船内のカジノ施設

2019年2月現在において日本ではまだカジノが合法化されていないため、カジノディーラーの活躍の場は海外のカジノや豪華客船内のカジノ、もしくは国内のアミューズメントカジノ(模擬カジノ)などになります。

世界にはアメリカやヨーロッパを中心に約3000のカジノ施設があります。

日本でも2016年に統合型リゾート(IR)整備推進法案(カジノ法案)が成立し、IRが完成すればカジノが合法化されます。

カジノ開業の際には多くのディーラーが必要となるでしょう。

カジノディーラー1日

シフト勤務のディーラーが多い

カジノ施設のほとんどは24時間営業のため、カジノディーラーの勤務はシフト制となることが多いです。

ここでは、海外のカジノで働くディーラーの1日をご紹介します。

10:30 出勤
ユニフォームに着替え、シフトを交代するディーラーと引き継ぎをします。

11:00 勤務開始
当日の担当テーブルを確認してフロアに出ます。

12:00 休憩
休憩室で昼食を済ませます。

12:20 勤務再開
再びテーブルに付き、ゲストの様子に気を配りながらゲームを進行します。

15:00 カジノレッスン
カジノ初心者のゲストに向けてカジノゲームのルールや楽しみ方についてレッスンを開催します。

19:00 勤務終了
次のシフトのディーラーと引き継ぎをおこない、勤務終了です。

カジノディーラーになるには

ディーラーの専門知識を身につける

カジノディーラーになるには、ディーラーとしての専門知識やスキルを身につける必要があります。

カジノ施設へ就職する際には技能審査をパスしなければいけません。

カジノディーラーとしての専門的な知識を身につけるには、ディーラーの養成学校へ通う方法と、アミューズメントカジノでスタッフとして働きながらスキルを磨いていく方法のいずれかが一般的です。

日本でカジノが合法化されるまでにカジノで働きたい場合は、基本的に海外での就職を目指すことになるでしょう。

カジノディーラーの学校・学費

学歴よりも専門知識が必要な仕事

カジノディーラーになるために必ず通わなければいけない学校はありません。

カジノディーラーは、学歴よりもカジノゲームの専門知識と接客スキルが必要となる仕事です。

ディーラーとしての知識や技能は養成学校やカジノスクールで学ぶことができます。

日本ではまだカジノが存在しないため独学で知識を得るのは難しく、カジノディーラーを目指すのであれば養成学校に通う方法が近道となるでしょう。

カジノスクールの学費は40〜80万円程度(3ヶ月〜1年コース)が目安です。

カジノディーラーの資格・試験の難易度

スキルを証明する民間資格がある

カジノディーラーとして働くために取得が必須となる資格はありません。

就職を希望するカジノ施設の採用試験に合格すればディーラーになることができますが、ディーラーとしてのスキルを証明するための資格として「カジノディーラー資格認定試験」という民間資格が誕生しています。

カジノディーラー資格認定試験では、ディーラーに求められるゲームのルールやマナーの知識、カジノ英語、接客態度の審査などが試験科目となっています。

カジノディーラーの給料・年収

給料は「時給+チップ」が基本

華やかなイメージのあるカジノディーラーですが、給与は時給で支払われることが多く、決して高い収入が得られるわけではありません。

日本円にして800円程度の時給で働いているディーラーも珍しくなく、アメリカでは最低賃金とほぼ同額となっているケースも多いです。

カジノディーラーの給料は「基本給(時給)+チップ」で成り立っています。

カジノゲームのプレーヤーは、勝って得た額のおよそ10〜20%をディーラーへのチップとして支払うというのが一般的です。

チップを含めると、カジノディーラーの平均年収は300〜600万円程度となるでしょう。

カジノディーラーのやりがい、楽しさ

人々に非日常感を提供できる

カジノへ遊びに来たゲストが楽しめるかは、カジノディーラーの腕にかかっています。

ゲームのスムーズな進行はもちろん、ゲストとの会話や洗練された手さばきを披露し、飲み物のオーダーなどにも気を配りながら、非日常感を演出するのが仕事です。

自分が付いたテーブルのお客さまに「ありがとう、楽しかったよ」と言われた時、カジノディーラーとして最高の喜びとなります。

また、カジノディーラーは知識とスキルさえあれば年齢や性別に関係なく続けられる職業です。

女性のカジノディーラーや定年後にカジノの知識を学ぶ人もたくさんいます。

カジノディーラーのつらいこと、大変なこと

就職先を見つけるのが難しい

近年カジノディーラーという職業への注目度が高まっており、ディーラーを志望する人の数も増えています。

一方で、日本ではまだカジノが開業していないため就職先を探すのは簡単ではありません。

カジノディーラーの就職先は基本的に海外となり、異国や客船での生活やビザの取得など苦労を伴うことも多いです。

また、カジノは24時間営業のため、カジノディーラーはシフト勤務となるのが一般的です。

日勤と夜勤の繰り返しや休日の曜日が週によって異なるなど、不規則な生活にストレスを感じる人もいるでしょう。

カジノディーラーに向いている人・適性

「ホスピタリティ」と「誠実さ」

カジノディーラーは接客業です。

カジノゲームの知識や手さばきなどのスキルだけでなく、ゲストをもてなして楽しんでもらうのも大切な役割の一つです。

人を楽しませたり喜んでもらったりするのが好きな人が向いているといえます。

また、カジノディーラーには「公平さ」と「誠実さ」が求められます。

たくさんのお金を扱う職業のため、海外のカジノでは雇用時に犯罪歴やクレジットカード履歴などのチェックがおこなわれます。

不正やごまかしを好まない「誠実さ」が第一の条件となるでしょう。

カジノディーラー志望動機・目指すきっかけ

カジノという空間で人を楽しませたい

カジノディーラーを目指す人の動機として多いのが「カジノゲームに興味がある」、「人を楽しませたい」というものです。

カードゲームやルーレットといったボードゲームに興味を持ったり、映画や本などを通してカジノという空間に憧れを抱いたりして、華々しく働くディーラーになりたいと志望する人もいます。

また、エンターテインメント性の高いカジノゲームを自ら進行することでたくさんの人を楽しませたいという動機を持つ人も多いです。

カジノディーラーの雇用形態・働き方

海外での就職はアルバイトが一般的

海外で働くカジノディーラーの雇用形態はフルタイムからアルバイトまでさまざまです。

海外のカジノで働く場合、ワーキングホリデービザを利用してアルバイトとして職を探す人が多いです。

フルタイムで働くにはワーキングビザの取得が必要となります。

ワーキングビザの取得は簡単ではありませんが、養成学校のインターンシップを利用したり、アルバイトとして腕が認められたりすれば、ビザ取得のサポートを受けられる可能性があります。

カジノディーラーの勤務時間・休日・生活

生活は不規則になりやすい

カジノは基本的に24時間営業・年中無休のため、ディーラーはシフト制の勤務となります。

日勤と夜勤を繰り返したり、休日の曜日が州によって異なったりするなど、不規則な生活を送っている人が多いです。

映画のシーンなどで華やかなイメージを持たれることも多いカジノディーラーですが、ディーラーの給料は決して高いわけではありません。

日本円にして時給800円程度であることも珍しくなく、実力をつけて昇格するまでは他の仕事を掛け持っているディーラーもいるといいます。

カジノディーラーの求人・就職状況・需要

海外での需要は高いがハードルも高い

日本では現在カジノが存在しないため、国内におけるカジノディーラーの需要はほとんどないものの、海外では一般的な職業の一つとして認知されています。

ディーラーの養成学校を卒業した後に海外へ渡ったり、海外の学校へ留学してカジノに関する知識やスキルを深めてから仕事を探したりする方法があります。

海外で働く場合は、専門的な知識や技能の習得はもちろん、言語やビザの取得といったハードルをクリアしなければいけません。

国内でカジノディーラーとして活躍するにはアミューズメントカジノの求人を探すことになるでしょう。

カジノディーラーの転職状況・未経験採用

まずは専門知識とスキルの習得から

カジノディーラーは専門知識とスキルがあれば年齢や性別に関係なく働ける職業です。

そのため未経験でも養成学校に通ったりして技能を身につければ転職は可能ですが、日本でまだカジノが認められていない現在において、ディーラーの活躍の場は海外となります。

本場のカジノで就職を目指す場合、まったくの未経験から採用される確率はゼロに近いといわれています。

一方、国内のアミューズメントカジノでは未経験でもスタッフを採用していることも多いため、まずは日本の娯楽カジノで経験を積むのも一つの方法です。

カジノディーラーの現状と将来性・今後の見通し

日本のカジノ文化を牽引する存在に

2019年2月現在の日本においてカジノはまだ存在しないため、アミューズメントカジノを除き、カジノディーラーが日本国内で働くことはできません。

ところが、2016年に統合型リゾート(IR)整備推進法案(カジノ法案)が成立し、IRが完成すれば日本でもカジノが合法化されます。

日本でカジノが開業すれば、非常に多くのカジノディーラーが必要となります。

すでに世界各地で活躍するカジノディーラーにはオファーが殺到し、高待遇で迎え入れられることも予想されます。

先進国で唯一カジノが存在しなかった日本にカジノ文化が生まれることで、カジノディーラーは将来性のある職業として認知されていくでしょう。