【2021年版】傭兵の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「傭兵」とは

フリーランスの軍人。海外の軍隊や軍事組織、民事軍事会社に雇われて戦争行為をする。

傭兵とは、海外の軍隊、軍事組織、民間軍事会社に雇われて戦闘行為を行うフリーランスの軍人のことです。

日本国内には軍隊がないため、勤務先は海外のみとなります。

海外の軍隊関連組織に雇われると、海外で戦地に赴いて戦闘をします。

実際に戦闘をする傭兵のほかに、後方部隊として情報通信を行う傭兵や、銃器の使い方の指導を行う傭兵もいます。

給料は雇い主からの「報酬」となり、参加する戦争や参加している期間によって報酬の金額が変わります。

戦闘経験を積み、実績のある傭兵になると報酬も高額になります。

常に命の危険と隣り合わせになるため、戦闘に関する高い知識と技術力はもちろん、強靭な肉体と精神力も必要な仕事です。

「傭兵」の仕事紹介

傭兵の仕事内容

フリーランスの軍人として戦闘行為に参加する

傭兵とは、海外の軍隊・軍事組織・民間軍事会社に雇われて戦闘行為をするフリーランスの軍人のことです。

傭兵の歴史はスイスに始まり、海外では傭兵を集めた民間軍事会社は一般的に存在しています。

しかし、日本国内では「軍隊の所有」が法律で禁じられているため、国内で傭兵として働くことはできません。

日本人が傭兵として働きたい場合には、海外諸国の軍隊や軍事組織に雇われることを目指します。

そして自国の利害に関係なく戦争に参加し、雇い主から報酬をもらって働きます。

海外の正規軍の兵士とは異なる立場となる

「戦いのプロ」である傭兵は、戦地で直接戦争行為に携わる人もいれば、戦地の後方援助として通信機器の取り扱いや食材の調達、武器の使い方の指導などを行う人もいます。

契約期間は決まっている場合が多く、期間が満了となればたとえ戦争が終わっていなくても戦闘を終えて帰国することになります。

海外では、自国に「正規軍」を保有する国もありますが、傭兵の立場は、そのような軍の兵士とはまったく異なるものです。

もし戦地で危険なことがあった場合でも国が守ってくれるわけではなく、社会的立場も確立されていない厳しさがあります。

関連記事傭兵の仕事内容

傭兵になるには

傭兵を募集している海外の部隊を探す

日本では「軍隊の所有」が法律で禁じられているため、傭兵になることはできません。

もし傭兵になりたいのであれば、海外の軍隊や軍事組織、民間軍事会社などを自分で探し、現地に渡って仕事をすることになります。

海外で働くことから最低限の外国語の能力が必要ですし、戦闘を行うとなれば、銃器や兵器に関する高い知識と技術力、そして何よりも強靭な肉体と精神力が必要になります。

そのため未経験者が傭兵として働くことは不可能に近く、日本人の場合は自衛隊で経験を積み、その後海外で活躍する人が多いようです。

守ってくれるものはないことを覚悟しておく

フリーランスの傭兵は、正規軍を保有する国に仕える「軍人」や「兵士」とは立場が異なるため、万が一、捕虜になった場合も国際法は適用されません。

戦地で拷問にあったり、最悪の場合は命を失ったりすることもあり、後ろ盾がないことをしっかりと理解しておく必要があります。

日本人で傭兵を目指す場合、戦いに対するよほどの強い思いや、突き動かされるなにかがない限り、続けるのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

関連記事傭兵になるには

傭兵の給料・年収

危険な仕事に見合うだけのお金は得られないことが多い

フリーランスとして働く傭兵は、雇い主からの「報酬」の形で収入を得ます。

報酬の額は、戦争に参加する地域、働く軍隊や軍事組織の種類、戦地に行く回数、また傭兵としての経験・実力などによって大きく異なります。

さまざまな戦地で傭兵として戦争に参加した経験をもつ人や、傭兵同士の紹介によって雇い主を見つけた場合などは、高めの報酬をもらえることもあります。

一方、戦争に行くための費用をアルバイトで稼いで渡航するほど、苦しい生活をしている人も珍しくはありません。

「いつ命を落とすかわからない」という危険が隣り合わせの仕事でありながら、必ずしもよい報酬がもらえるわけではないため、お金目的で傭兵になるのはおすすめできません。

日本国内のような待遇もない場合がほとんど

傭兵が発展途上国の軍隊と契約を結んだ場合、その国の物価自体が安いこともあって、報酬も極端に安くなる傾向が見られます。

また、ほとんどの場合、日本国内で生活するときのような、健康保険や年金、労災保険、交通費の支給、福利厚生などの多様な待遇もありません。

国際法の保護もないため、万が一、現地で捕虜として捕まった場合はひどい拷問にあったり、命を落としたりする可能性もあり得ます。

傭兵になるのなら、こうした厳しい事情をよく考慮したうえで覚悟を決める必要があります。

関連記事傭兵の給料・年収

傭兵の現状と将来性・今後の見通し

待遇の改善を見込むのは難しい

世界に目を向けてみれば、いまだ戦いを続けて傭兵を必要とする国や地域は多くあり、傭兵という仕事がなくなることはないでしょう。

近年、海外の軍隊においては女性の比率も比較的高くなっており、女性が後方での支援活動だけでなく、実際に武器を持って戦闘に参加することもあります。

しかし戦地という過酷な環境においては、どうしても男性優位のため、女性が仕事として続けていくのは不可能に近いといえるでしょう。

海外の部隊は、傭兵に対して、ほぼ無報酬というケースも少なくありません。

今後も大きな待遇改善は見込めないため、自ら戦う意味を見出せるようでなければ、傭兵として生きていくのは難しいでしょう。

関連記事傭兵の需要、現状と将来性

傭兵の就職先・活躍の場

海外の軍隊や民間軍事会社を中心に活躍

傭兵は、海外の軍隊や軍事組織、民間軍事会社で働いています。

日本国内には軍隊がないため、傭兵として働くことはできません。

民間軍事会社とは、直接戦争行為に関わるほか、要人警護や車両警備、物資輸送等のさまざまな軍事サービスを行う企業のことです。

規模はさまざまですが、アメリカやイギリスなどでは元軍人を多数抱える大規模な民間軍事会社も存在します。

傭兵として雇用される場合、基本的には一定の組織や会社にとどまることは少ないとされています。

自分で雇い主を探して現地(戦地)に行き、契約が終了し帰国したらまた新しい雇い主を探すといった流れが多いようです。

傭兵の1日

決まったスケジュールはない

傭兵は、基本的に敵地に向かって突き進む「前線」と、通信や兵器などの整備を行う「後方」のチームに分かれて働き、計画によって両方をローテーションしながら戦争に参加しています。

戦争の状況によって動き方がまったく変わってくるため、一般社会で働く場合のような「勤務時間」や「休日」といった概念はありません。

戦地によっては敵の襲撃音を聞きながら、ほぼ不眠不休の状態で何日も過ごすこともあります。

戦地での生活は「非日常」であることは間違いありません。

判断を一つ誤れば死に直結する極限状態の中で仕事をするために、タフな精神力と体力が求められる仕事です。

関連記事傭兵の1日のスケジュール・生活スタイル

傭兵のやりがい、楽しさ

任務を遂行し帰還したとき

傭兵たちがホッと一息つけるのは、任務を無事に遂行した瞬間です。

最前線で戦っている時間は死を間近に感じる瞬間もあり、とてもやりがいを感じているような余裕はありません。

言葉の通り「必死」に戦いに参加し、生きるために一瞬、一瞬に命をかけています。

そして前線から後方へと無事に帰ってきたときに、はじめて大きな達成感や充実感が生まれます。

また、傭兵には軍人のように「階級」といった組織制度がなく、100%個々の実力で評価が決まります。

厳しい戦場で経験を積んでいくうちに、雇い主から実力が認められ次の仕事を依頼されたり、別の現場でリーダー役を務めたりすることに、大きなやりがいを感じる人もいます。

関連記事傭兵のやりがい・楽しさ・魅力

傭兵のつらいこと、大変なこと

死も隣り合わせの極限状態で任務にあたる

傭兵にとって最もつらいことの一つは、命が失われる瞬間を間近で見ることです。

いくら覚悟しているとはいえ、仲間の死を間近に感じれば、やはり恐怖感や悲しみの気持ちが湧き起こることもあります。

なかには精神的なショックで仕事を続けられなくなってしまう人もいるほどです。

また傭兵は、決して稼げる仕事とはいえません。

そもそも、お金を目的にして働く傭兵はほぼいませんが、いつ死ぬかもわからない状況の中で、苦しい生活を送らなければならないのはやはり過酷なものです。

自分が戦う理由や、傭兵の仕事自体に魅力を感じなくなれば、長く続けるのは難しいでしょう。

関連記事傭兵のつらいこと・大変なこと・苦労

傭兵に向いている人・適性

「戦いのプロ」として覚悟を持てる人

「戦いのプロ」として戦場で活躍する傭兵は、ひとたび戦地に行けば逃げ道はなく、命をさらして戦いに参加しなくてはなりません。

相当な精神力を持っていなければ、この恐怖感に打ち勝つことはできないでしょう。

戦うことに対する意義を見出し「必ず任務をまっとうする」強い覚悟と意思を持ち続けられる人こそが、傭兵に向いているといえます。

また、傭兵の仕事では、戦いに関するスキルや体力はもちろんですが、さまざまな国から集まったほかの傭兵とコミュニケーションを取る必要性が出てきます。

ある程度の語学力やコミュニケーション能力、また知らない環境でもすぐになじめる性格であることも重要です。

関連記事傭兵に向いている人・適性・必要なスキル

傭兵志望動機・目指すきっかけ

戦いや戦地に関する興味・関心がきっかけに

傭兵という職業は、軍隊をもたない日本では特殊な存在であるといえるでしょう。

現在の日本においては、たとえ自衛隊員だとしても、世界の戦争や紛争の前線に送られることはほとんどありません。

そのため、軍隊や戦地に関する興味・関心から「自分の力で戦地を見てみたい」「軍に入って自分の力を試したい」という理由で海外へと赴く人は少なくないようです。

また、自衛隊などで経験を積んだのちに「自分の力で戦争(紛争)を解決したい」「現地の人々を助けて世界平和に貢献したい」と考え、傭兵になることを選ぶ人もいます。

傭兵の雇用形態・働き方

基本的にはフリーランスとして契約を結ぶ

傭兵は、基本的にはフリーランスで活動します。

戦地にいくときには海外の軍隊や民間軍事会社と契約をしますが、一定のところに所属し続ける傭兵は少なく、決められた契約期間が満了となれば戦地を後にし、帰国します。

そのため、日本で海外に行く資金を貯め、海外では傭兵として働き、また日本に帰国することを繰り返す人も多くいます。

海外諸国の軍隊のなかでも、フランスの外国人部隊は、国籍を問わず入隊できることで知られています。

そこではある程度の待遇や生活の保障があり、一般的な傭兵よりも安定した働き方ができるでしょう。

しかし訓練も待遇も非常に厳しいため、途中で脱落する人がほとんどだといわれています。

傭兵の勤務時間・休日・生活

最前線ではほとんど休めずに動き続けることも

フリーランスである傭兵には、基本的に決まった生活スタイルはありません。

戦地に赴いている時期には、部隊の指示や状況に合わせて臨機応変に任務を遂行します。

計画によってその日の動きは異なりますし、前線に出ているときには、ほぼ不眠不休の状態で何日も動き回ることもあります。

山や森の中で休憩や仮眠をとることはありますが、自宅のベッドでゆっくりと休める生活とは程遠いものとなります。

最前線から後方に戻ると数日間の休暇が与えられ、すり減った心身を癒やします。

決められた任務を終えて日本へ帰国すると、あまり時間を置かずに次の雇い主を見つけて仕事に向かうこともあれば、しばらく時間を置いて十分な休養をとってから再度仕事に向かうこともあります。

傭兵の求人・就職状況・需要

海外では傭兵を必要とする場所も多くある

戦いのない世界平和は誰もが望むところですが、残念ながら戦争や紛争がこの世から消えない限り、傭兵の需要はあり続けるでしょう。

傭兵の場合は一般的な会社に就職する場合とは異なり、仕事先を見つけるのが非常に難しい職業です。

傭兵になりたい場合は、すでに傭兵として働いている人を見つけ、そのネットワークを利用して仕事を紹介してもらうか、自分で地道に情報を追い求め、部隊の人員募集を探して応募するかの方法をとる必要があります。

なかには何の保証もないまま傭兵の需要がある国に飛び込んで、そこで人脈を広げながら仕事を探していく人もいるようです。

なお、外国人傭兵部隊のなかでも「フランス外人部隊」は、フランス大使館などを経由して一般向けに求人が出されることがあります。

採用条件は厳しく、ハードな部隊ではありますが、興味がある人は一度詳しく調べてみるとよいでしょう。

関連記事傭兵の求人・募集はある?

傭兵の転職状況・未経験採用

日本人は自衛隊からの転職者が多い

日本人の傭兵は、「元自衛官」という人が少なくありません。

軍隊のない日本において、傭兵として働くための知識やスキルを身につけるためには、自衛隊で訓練を受けるのが一番の近道といえます。

自衛隊も、集団生活や訓練が厳しく脱落者が出る仕事ではありますが、傭兵を目指すのであれば、自衛隊での日々を乗り切れないようでは、とても仕事にはならないでしょう。

たとえ自衛隊経験者だとしても、海外の前線で働く傭兵は数年のうちに戦死するか、厳しさを感じて自ら現場を去る人がほとんどだといわれています。

こうしたことからも、未経験から傭兵を目指すのは無謀であるといえます。

日本に民間軍事会社はある?

海外と同様の民間軍事会社はないに等しい

民間軍事会社とは、一般に、さまざまな軍事サービスを提供する会社のことを意味します。

前線で武器をもって戦う傭兵を派遣するほか、武器の準備や食糧の調達、基地の警備、情報収集といった、戦いを支援するための仕事を請け負います。

このような民間軍事会社は、海外には多く存在しています。

しかし、日本においては民間軍事会社はほぼ存在していないのが現状です。

かつては国内の民間企業が軍事サービス事業に乗り出したケースもあったようですが、そもそも軍隊を保有せず、戦争をしない日本においては、このようなサービスの需要が極端に小さいものとなっています。

日本で民間軍事会社のような事業をする場合でも、要人警護や警備などの業務が中心で、海外の民間軍事会社とは異なるものになるでしょう。