カジノディーラーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「カジノディーラー」とは

カジノの接客役。場の雰囲気を演出しながらゲームを進行させ、ゲストをもてなす。

カジノディーラーをひとことで表せば、カジノにおける接客役です。

カジノという非日常的な場を演出しながら、ゲスト(プレーヤー)をもてなし、楽しませます。

カジノディーラーにとって大切なことは、ただゲームを進行させるだけでなく、常にゲストの様子を気にして、どのような人にもカジノでの時間を楽しんでもらえるための「気配り」です。

そのため、ゲームのルール等に熟知していることはもちろん、サービススタッフとしての高いスキルも備えておかなくてはなりません。

カジノディーラーになる一般的な方法は、「カジノディーラー養成学校に通う」もしくは「アミューズメントカジノでスタッフとして働きながら現場でスキルを磨く」の2パターンです。

日本では、古くからカジノは賭博として禁止されていましたが、カジノ法案(IR推進法、IR整備法)が成立し、2021年現在、今後国内でカジノを含めた統合型リゾートが作られる計画が具体的に議論され始めています。

カジノ解禁に向けた議論は国会で引き続き進められており、もし日本でカジノが誕生することになれば、カジノディーラーの需要は一気に高まるものと考えられます。

「カジノディーラー」の仕事紹介

カジノディーラーの仕事内容

カジノの接客・進行役として、非日常的な空間を演出する

カジノディーラーは、カジノゲームにおける接客・進行役です。

ゲスト(プレーヤー)をもてなしながら、カジノという非日常的な場を演出し、ゲームを盛り上げてゲストに楽しんでもらうために働きます。

カジノで楽しまれるゲームの種類は、有名なブラックジャック、ポーカー、バカラ、ルーレットをはじめ、多種多様です。

カジノディーラーは、ゲームテーブルに付いてルーレットを回したり、カードを配ったりしながらゲームを進行させ、勝ったプレーヤーの配当額を計算してチップを配ります。

「魅せる」ための華麗なカードさばき、ルーレットの球のスピニングなどの技術も駆使しながら、ゲームの場を盛り上げていきます。

お客さまを楽しませるためにフェアプレーで盛り上げる

カジノという場において、カジノディーラーはあくまでも、お客さまを満足させるために働きます。

しかし、スムーズな接客と華麗な手さばきで非日常感を演出する、主役のエンターテイナーでもあります。

カジノへ遊びに来る客層は幅広く、勝負にこだわる人もいれば単純にゲームを楽しみたい人もいるなど、来場の目的はさまざまです。

どのようなお客さまにもカジノを楽しんでもらえるよう、常にゲストの様子に気を配りながら洗練されたおもてなしを提供しなくてはなりません。

また「イカサマ」のような行為は各国や地域の法律で禁止されているため、フェアプレーを重視することも大切です。

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カジノディーラーになるには

ディーラー養成スクールなどで知識・スキルを身につける

カジノディーラーが、勤務先となるカジノ施設へ就職する際には、技能審査をパスする必要があります。

したがって、カジノディーラーになるには、まずディーラーとして求められる専門的な知識やスキルを身につけなくてはなりません。

カジノディーラーの勉強ができる場が、ディーラー養成を目的としたカジノスクールです。

スクールに通うことは必須ではなく、アミューズメントカジノ(模擬カジノ)でアルバイトスタッフとして働きながら、知識・スキルを習得していく人もいます。

本格的なカジノで働くなら、海外での就職を考える

2020年時点で、日本には本格的なカジノ施設がありません。

今後、国内でカジノができる可能性はありますが、それまでは基本的に海外での就職を目指すことになるでしょう。

世界には3000ほどのカジノがあり、その大半がアメリカとヨーロッパに集中しています。

ただし、海外のカジノで働くのは決して楽な道ではなく、ワーキングビザの取得など、いくつものハードルをクリアする必要もあります。

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カジノディーラーの学校・学費

カジノディーラーに必要な勉強ができるスクールがある

カジノディーラーは、非日常的な「カジノ」という場で働くやや特殊な職業といえ、独学でスキルを身につけるのは難しい面があります。

そのため、効率的にカジノディーラーの勉強をしたい人は、カジノディーラーの養成学校やスクールに通うことを検討しています。

カジノディーラーの学校として有名なのが、日本初のカジノディーラー専門機関として2004年に開校された「日本カジノスクール」です。

同スクールによれば、学生の男女比は6:4程度、18歳から60歳以上の人まで、幅広い年代の学生が通るとのこと。

近年は日本におけるカジノ解禁の気運にともなって、入学希望者の数が増加傾向にあるようです。

カジノディーラーのスクールに通うメリットは?

カジノディーラーのスクールに通うことは、必須ではありません。

スクールや講座にもよりますが、学費は50万円~80万円ほどかかる場合が多く、それなりの出費は必要です。

ただし、通うことのメリットとして、各ゲームのルールを総合的に学べるのはもちろん、カジノの歴史やサービスマンとしてのホスピタリティまで習得できることが挙げられます。

また、卒業後にも学校の施設を利用して実技練習をすることができたり、学校の直営店舗での勤務を斡旋してもらえたりといったメリットがあります。

カジノディーラーを目指す人は、こうした点も踏まえて、一度詳しく調べてみることをおすすめします。

カジノディーラーの資格・試験の難易度

カジノディーラーとしての知識・スキルを証明する民間資格がある

カジノディーラーとして働くために、取得が必須となる資格はありません。

ディーラーとしての基本的な知識・技能を身につけたうえで、就職を希望するカジノ施設が独自に行う採用試験に合格すれば、ディーラーとして働くことが可能です。

ただ、ディーラーとしてのスキルを確かめる指針となる資格として、「カジノディーラー資格認定試験」という民間資格があります。

カジノディーラーを目指す人が徐々に増えているなか、自分の実力を客観的に証明するために、あるいはさらなるスキルアップのために、積極的に資格取得に挑戦する人もいます。

カジノディーラー資格認定試験の試験内容は?

カジノディーラー資格認定試験は、「日本カジノスクール」を運営する「日本カジノディーラーズ協会」が認定する資格制度です。

満18歳以上で、カジノに関する知識、技術を学習した経験のある人であれば受験可能です。

試験内容は、大きく「筆記」「面接」「実技」に分かれ、カジノで楽しむ代表的なゲームの知識・技術をはじめ、カジノの文化やマナー、接客態度など、ディーラーとして備えるべきことを幅広く問われるものとなっています。

なお、日本カジノスクールを卒業していると、スクールで履修した実技科目については実技試験が免除されます。

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カジノディーラーの給料・年収

給料は「時給+チップ」で支給されるのが一般的

華やかなイメージをもたれがちなカジノディーラーですが、給料は「時給」で支払われることが多く、必ずしも高収入が得られるとは限りません。

また、カジノディーラーの給料の特徴として、多くの場合「基本給(時給)+チップ」で成り立っていることが挙げられます。

カジノゲームのプレーヤーは、勝って得た額のおよそ10〜20%をディーラーへのチップとして支払います。

各ディーラーの元に集まったチップはすべてまとめられ、その日に働いているディーラーに対して均等に配分されます。

日によってチップの額は異なるため、カジノディーラーの給料も、チップによって変動しやすくなっています。

カジノディーラーが収入アップを目指すには?

カジノディーラーの多くが海外で働いていますが、アメリカの場合、カジノディーラーの時給は各州が定めている最低賃金とほぼ同等であるケースもめずらしくありません。

一般企業のようなボーナスの支給はないため、収入を増やすには、できるだけ多くのチップが得られるようにすることが重要です。

規模が大きなカジノに勤務できれば、ゲストの数が多く、動くお金も増えてチップを得やすくなります。

カジノディーラーとして経験を積み、マネージャーになれば、基本給自体のアップが目指せます。

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カジノディーラーの現状と将来性・今後の見通し

日本のカジノ文化がこれから花開く可能性がある

古くから、日本ではカジノは賭博として禁止されており、カジノディーラーという職業もあまりなじみのない存在でした。

しかし、現代は国内でのカジノ普及に関する議論が進んでおり、2016年には、カジノを含めた統合型リゾート設立を目指すための「IR推進法」が施行。

2021年7月には「IR整備法」が全面施行され、日本での本格的なカジノ誕生に向けて、具体的な動きが進んでいます。

日本でカジノが開業すれば、多くのカジノディーラーが必要となることは十分に予想できます。

先進国で唯一カジノが存在しなかった日本にカジノ文化が生まれることで、カジノディーラーは将来性のある職業として認知されていくでしょう。

もちろん、これまでと同様に、カジノが盛んな欧米諸国を中心に、海外で活躍することも可能です。

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カジノディーラーの就職先・活躍の場

アメリカなどの海外諸国や、豪華客船内のカジノ施設など

もともと日本にはカジノが存在せず、カジノディーラーの活躍の場は、海外のカジノ施設や豪華客船内のカジノが中心でした。

世界にはアメリカやヨーロッパを中心に約3000のカジノ施設が存在し、海外のさまざまな国で活躍できるチャンスがあります。

日本国内に目を向けると、これまで国内のアミューズメントカジノ(模擬カジノ)くらいしかカジノディーラーの活躍の場はありませんでしたが、2021年7月現在、日本ではカジノを含めた複合型リゾート施設の設立に向けた具体的な議論が進められています。

今後、実際にカジノが開業する運びになれば、多くのディーラーが必要となることが予想されます。

カジノディーラーの1日

海外の本格的なカジノではシフト勤務をすることが多い

カジノ施設のほとんどは24時間営業のため、カジノディーラーの勤務は「シフト制」となることが多いです。

夜勤を含めたシフトで勤務する場合、どうしても不規則な生活になりやすいです。

なお、日本のアミューズメントカジノの場合は、24時間営業ではなく、夜から明け方にかけてのみ営業しているようなところもあります。

ここでは、海外のカジノ施設で働くカジノディーラーのある1日の例を紹介します。

10:30 出勤・着替え・引き継ぎ
11:00 フロアへ出て勤務開始
12:00 小休憩
12:20 再びフロアへ
15:00 初心者向けのカジノレッスン
19:00 勤務終了

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カジノディーラーのやりがい、楽しさ

自らのスキルでお客さまを楽しませ、喜んでもらえること

カジノへ遊びに来たゲストが存分に楽しめるかは、カジノディーラーの腕にかかっているといっても過言ではありません。

カジノディーラーは、自身のもつカジノゲームの知識・スキルを発揮してゲームをスムーズに進行させることはもちろん、ゲストとの会話や洗練された手さばきを披露して、相手を喜ばせます。

自分が付いたテーブルのお客さまに「ありがとう、楽しかったよ」と言われたときが、カジノディーラーが大きな満足感を得られる瞬間です。

また、カジノディーラーは実力勝負の職業です。

繁盛している大きなカジノで働けるような腕前を身につければ、ゲストからたくさんのチップをもらって、高収入を得られる可能性があります。

不安定要素もある仕事ですが、「実力で稼ぎたい」という思いが強い人であれば、やりがいを感じられるでしょう。

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カジノディーラーのつらいこと、大変なこと

まず就職先を見つけるのが難しい

日本でもカジノ誕生に向けた議論が活発化している昨今、カジノディーラー養成スクールの入学希望者も増えているようです。

しかし、2020年時点で日本ではまだカジノが開業していないため、就職先を探すのは簡単ではありません。

カジノディーラーの就職先は基本的に海外となり、慣れない異国や客船での生活、あるいはビザの取得など、苦労をともなうことも多いです。

とくに、新人時代は一流カジノで働けることはなく、ダウンタウンの小さなカジノで下積みからというルートが一般的です。

収入も決して恵まれているとはいえないため、華やかなカジノのイメージだけを持っていると、現実とのギャップに打ちのめされてしまうかもしれません。

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カジノディーラーに向いている人・適性

非日常的な空間で、人を楽しませたい思いが強い人

カジノディーラーは、接客業に分類できる仕事です。

もちろん、カジノゲームに関する知識や手さばきなどのスキルも重要ですが、それ以上に、どれだけゲストをもてなし、楽しんでもらえるかが問われてきます。

そのため、もともと人を楽しませたり喜んでもらったりするのが大好きな人、エンターテイナーになれる人に向いている職業といえるでしょう。

また、現状では日本人のカジノディーラーのおもな活躍の場は海外となるため、知らない場所にも自ら飛び込んでいく行動力とバイタリティが欠かせません。

海外で生活することをいとわず、どんどん新しいことに挑戦できるかどうかも、カジノディーラーを続けていくには大切な要素となってきます。

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カジノディーラー志望動機・目指すきっかけ

カジノの雰囲気への憧れがきっかけになる人が多い

カジノディーラーを目指す人の動機として多いのが、「カジノゲームに興味がある」「カジノの雰囲気に憧れて」といったものです。

多くの日本人にとって、カジノはそこまでなじみのある場所ではないでしょう。

しかし、カードゲームやルーレットといったボードゲームに興味を持ったり、映画や本などを通してカジノというきらびやかな空間に憧れたりして、カジノディーラーを目指す人がいます。

また、エンターテインメント性の高いカジノゲームの進行役になり、たくさんの人を楽しませたいという動機を持つ人も多いです。

昨今では、日本国内でのカジノ設立に向けた議論が進んでいることから、今後発展していく可能性のある職業という点に魅力を感じ、カジノディーラーを目指す人も増えつつあるようです。

カジノディーラーの雇用形態・働き方

海外での就職はアルバイトが一般的

カジノディーラーのおもな活躍の場は海外であり、その雇用形態は、フルタイムからアルバイトまでさまざまです。

ただし、日本人が海外のカジノに勤務する際には、ワーキングホリデービザを利用して、アルバイトとして職を探す人が多いです。

フルタイムで働くにはワーキングビザの取得が必要になります。

ワーキングビザの取得は簡単ではありませんが、養成学校のインターンシップを利用したり、アルバイトとして腕が認められたりすれば、ビザ取得のサポートを受けられる可能性があります。

必要な情報を集めながら、主体的に行動していくことが大切です。

カジノディーラーの勤務時間・休日・生活

生活は不規則になりやすく、忙しく働く人も多い

海外の本格的なカジノ施設は基本的に24時間営業・年中無休のため、カジノディーラーは、交代しながら働く「シフト制勤務」となります。

日勤と夜勤を繰り返すこともあれば、週ごとに勤務時間が変わることもあるなど、職場によって勤務スケジュールはまちまちです。

なお、カジノディーラーは見かけの華やかさとは裏腹に、厳しい実力勝負の世界です。

新人のうちからいきなり大きく稼ぐのは難しいため、しばらくは他の仕事と掛け持ちをしながら腕を磨いていく人もたくさんいます。

キャリアを重ねるまではあまり休みが取れず、多忙な日々を送ることにもなるかもしれません。

カジノディーラーの求人・就職状況・需要

国内でのカジノ設立までは、海外で就職先を探すことになる

2020年時点では、日本にカジノが存在しないため、国内におけるカジノディーラーの需要はほとんどありません。

そのため、必然的に海外へ目を向けて就職先を探していく必要があります。

なお、カジノディーラーは、海外では一般的な職業のひとつとして認知されています。

日本国内のカジノディーラー養成学校を卒業した後に海外へ渡ったり、海外留学をして現地スクールでカジノに関する知識やスキルを深めてから、仕事を探したりする方法があります。

海外で働く場合は、専門的な知識や技能の習得はもちろん、言語やビザの取得といったハードルを乗り越えなければいけません。

現状、どうしても国内で働きたいということであれば、アミューズメントカジノの求人を探すことになるでしょう。

ただ、アミューズメントカジノではお金を賭けることができないため、本場のカジノとはどうしても雰囲気が異なることを認識しておく必要があります。

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カジノディーラーの転職状況・未経験採用

まずは専門知識とスキルの習得から

カジノディーラーは、ディーラーに求められる専門知識とスキルさえあれば、年齢や性別に関係なく働ける職業です。

ただし、まだ日本でカジノが認められていない2020年時点において、カジノディーラーの活躍の場は、必然的に海外となります。

海外のカジノで就職を目指す場合、まったくの未経験から採用される確率は非常に低く、厳しい道のりです。

各カジノでは、たいてい「オーディション」というかたちで面接や実技テストが行われるため、未経験者であれば、まずは養成学校に通うなどして確かな技能を身につける必要があるでしょう。

そこまで本格的な働き方でなくてよいということであれば、国内のアミューズメントカジノが選択肢に挙がります。

アミューズメントカジノでは、未経験でもスタッフを採用していることが多いため、まずはディーラーの仕事の雰囲気を経験してみるのもよいかもしれません。