「鍵師」とは

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専門的な技術と道具を駆使して、家や自動車の鍵を複製や、鍵の解錠を行う。

鍵屋は、お客さまから依頼を受けて、家や自動車などの鍵の複製をしたり、「鍵を無くしてしまってドアが開かない」といったトラブルの際に、特別な技術と道具を使って解錠をしたりする仕事です。

なるために絶対に必要とされる資格や学歴はありませんが、職人的要素の強い職業であり、また専門知識と技術が必要とされることから、一人前になるためには鍵師の学校で基礎を学んだりプロの鍵師の下で修業を積んだりするなど、それなりの時間がかかります。

鍵師は、実力さえ身に付ければ比較的独立開業しやすい仕事であるため、別の業界からの転職を考える人も増えているようです。

ただし、最近は鍵師や鍵屋の数が増えており競争も厳しくなっているため、安定して稼ぎ続けるためには技術力のみならず、営業力も必要とされます。

「鍵師」の仕事紹介

鍵師の仕事内容

専門技術を駆使して鍵の複製や解錠をする

鍵師は、お客さまから依頼を受けて、家や自動車などの鍵の複製をしたり、特別な技術を使って解錠をしたりする仕事です。

合い鍵を作ってほしいというニーズもありますが、鍵屋の腕が本当に発揮されるのは、自宅の鍵をなくしたり、車のエンジンキーを挿しっぱなしにしたままドアを閉めてしまったりなど鍵のトラブルが起こった場合です。

こうした際に、鍵師は特殊な道具を使って新しい鍵を作成したり、専門技術によって鍵を開けるなど都度対処します。

鍵師の就職先・活躍の場

鍵屋へ就職してスキルアップを目指すのが一般的

鍵師の就職先として代表的なのが、鍵屋です。

鍵師の仕事は現場経験がモノをいう部分が大きいため、すでに鍵師として働いている人の下で経験を積むことは、早く一人前になるためのポイントといえます。

自ら鍵屋を開業することもできますが、独立となれば鍵師としてのプロの知識・技術はもちろんのこと、お金のやりくりを含めた経営ノウハウ等も必要になります。

そのため、まずは鍵屋で働きながら仕事を覚え、スキルアップし自信をつけたところで独立する人が多いようです。

鍵師の1日

依頼内容に応じて動きはさまざま

鍵師は、基本的にお客さまから仕事の依頼が入ると、出張して現場で作業をすることになります。

鍵のトラブルはいつ起こるかわからないため、鍵師の生活は総じて不規則になりがちです。

ここでは一つの例として、開業して働く鍵師のある1日の過ごし方について紹介します。

9:00 依頼が入る
家の鍵を紛失して困っているお客さまからの依頼を受け、すぐに現場へ。

9:30 現場到着
お客さまと顔を合わせて作業開始。難なく開錠をし、鍵の複製をして30分程度で作業終了。

13:00 車の開錠
車の中に鍵を置きっぱなしにしてしまったお客さまから依頼を受け、開錠作業をします。

15:00 休憩
案件の合間をぬって出先で昼食をとります。

17:00 営業活動
対応エリア内の住宅地に、自作のチラシをポスティングします。

22:00 帰宅
日によっては深夜に依頼が入ることも。

鍵師になるには

プロに弟子入りするか、養成スクールに通う

鍵師は職人的要素の強い職業であり、一般的に学歴や年齢が問われることもないため、やる気さえあれば誰でも目指すことができます。

ただし、専門的な知識と技術が必要とされることから、一人前になるためにはそれなりの時間がかかります。

鍵師としての技術は直接プロに弟子入りして学ぶ人もいれば、鍵師の養成スクールに通って基礎から身につける人もいます。

多くの人はまず鍵屋に就職し、現場経験を積んでスキルアップを目指します。

鍵師の学校・学費

鍵師の基礎知識や技術を学べる養成学校がある

鍵師になるために、必ず特定の学校やスクールに通わなければならないということはありません。

ただし、鍵師の基本知識や技術を学べる養成学校もあります。

このような学校では、理論と実習の両方が組み込まれているところが多く、おもに鍵の解錠技術や鍵の作成技術について基礎的な知識をしっかりと身に付けたうえで、現場での応用力を高めていきます。

学校によってカリキュラムや学費はだいぶ異なり、手軽に学べる通信教育や、なかには独立開業するために必要なノウハウまで指導してくれる講座もあります。

鍵師の資格・試験の難易度

日本鍵師協会が認定する民間資格がある

鍵師になるために絶対に必要とされる国家資格などはありませんが、知識や技術を有していることを証明する資格として、日本鍵師協会が認定する「鍵師技能検定試験」があります。

なお、「鍵師」は日本鍵師協会の登録商標となっており、正確には、この技能検定で認定された人以外が「鍵師(「錠前師」「カギ士」等も含む)」と名乗って鍵関連の仕事を行うことは禁止されています。

鍵師技能検定試験では鍵師として働くための専門的な問題が出題されるため、何の知識もない人がいきなり受けても合格は難しいでしょう。

鍵師の給料・年収

独立開業して生計を立てるのは難しい

鍵師として鍵屋に就職して働く場合の給料は、勤務先の規模や地域などによって異なりますが、正社員では月収20万円程度、アルバイトやパートとして働く場合には、時給900円~950円程度からスタートすることが多いようです。

独立開業した場合の年収は、技術力と営業力次第で大きく増減するでしょう。

たいていの鍵師は「1回の出張あたりいくら」という設定をしており、その額は、1件出向いて1万円~2万円程度が相場となっています。

個人で生計を立てられるほど安定した仕事量を確保するには、相当な営業努力が求められてきます。

鍵師のやりがい、楽しさ

自分の技術力で、お客さまを助けられたとき

鍵師にとって最もやりがいを感じる瞬間は、お客さまからの依頼にきちんと応えることができ、「ありがとう」と声をかけてもらったときです。

鍵を無くしたり、車の中に閉じ込めてしまったりしたお客さまは、突然の非常事態に焦っていることがほとんどです。

大きな不安を抱えるお客さまを助けることができたときには、達成感を得られるでしょう。

また、職人的な要素が大きな仕事であるため、腕に自信がつけば独立開業したり、自分の技術や営業力によっては大きな収入を得ることも可能になるといった魅力もあります。

鍵師のつらいこと、大変なこと

いつ起こるかわからない鍵のトラブルに対応すること

鍵のトラブルはいつ起こるかわからないため、お客さまのニーズに確実に応えるためには、常時待機しておく必要があります。

鍵屋によっては365日、24時間対応しているところもあるほどです。

会社勤めであれば複数のスタッフが交代で働くことができますが、休みは不定休になることが多く、日によって案件量に波が出やすいというところはこの仕事のつらい一面です。

また、鍵は膨大な種類のものがあり、時代とともに進化しているため、職人としてつねに技術を向上させていく熱心さが求められるのも大変なところといえます。

鍵師に向いている人・適性

職人気質でありながら、コミュニケーション好きな人

鍵師の仕事では、特別な道具を駆使して細かな作業を行う機会が多くあります。

そのため、不器用な人よりも、手先が器用な人のほうが向いているといえます。

ひとつのことを突き詰めていける職人タイプの人は、鍵師の適性があります。

一方、お客さま商売であることから、初対面の人とも上手にコミュニケーションをとろうとする努力が必要です。

不安を抱えるお客さまの立場を理解し、最後には「この鍵師さんに頼んで良かった!」と思ってもらえるような、相手に寄り添った対応ができる人は信頼されるでしょう。

鍵師志望動機・目指すきっかけ

手に職をつけて独立したいという思い

鍵師を目指す人の志望動機で多いのは、「手に職をつけたい」というものです。

鍵師は専門技術を要する職人仕事であるため、本物のスキルを身に付けることさえできれば、年齢関係なくずっと働き続けることも可能です。

また、独立志向が強い人が多く目指すことも特徴です。

なかには鍵のトラブルを扱うチェーン店や防犯関連企業で鍵師が活躍するケースもありますが、鍵師を目指す人の大半は「大手企業に勤めたい」というよりも、「少しでも早く実力をつけて、独立開業したい」という志向を持つ傾向にあります。

鍵師の雇用形態・働き方

雇われる以外に、独立開業を目指す人も多数

職人的な要素の強い鍵師は、鍵屋などに就職して正社員やアルバイトなどの形で働くだけでなく、独立開業して働く人も多い職業です。

鍵師の仕事は、お客さまから電話やメールなどで依頼を受けて、現場に赴く出張型のスタイルが基本となります。

現場では個人作業がほとんどですし、わざわざ店舗を持つ必要もないため、比較的開業しやすい職業といえるでしょう。

ただし、独立して成功するには技術力や人脈、信用も重要になるため、まずは会社で経験を積んでからの独立開業が一般的な流れとなってます。

鍵師の勤務時間・休日・生活

お客さまの依頼に合わせて動くことが多い

鍵のトラブルはいつ発生するかわからないため、鍵屋ではいつでもお客さまの依頼に応えられるよう365日、24時間体制をとっているところも多くあります。

そうした店舗では、複数のスタッフが交代制で勤務するのが一般的で、生活は不規則なものになる可能性があります。

独立開業した場合は自分で営業時間を定めることが可能ですが、お客さまの依頼が多い時間帯をねらって働くことになるでしょう。

店の営業方針によりますが、場合によっては夜間や早朝に仕事をすることも出てきます。

鍵師の求人・就職状況・需要

個人事業や中小規模の会社が多い

鍵屋はもともと独立して働く人が多く、個人事業主という形、あるいは会社形態であっても中小規模であることが多いです。

なかには、複数の店舗を出しているチェーン店もありますが、全体としては個人で営業する人が多いため、就職したいと思ったとき、必ずしも理想の職場が見つかるとは限りません。

鍵師技能検定試験を主催する日本鍵師協会の講習を受ければ、就職先を紹介してもらえることもあるようです。

鍵師の転職状況・未経験採用

未経験からの転職もしやすい

鍵師は、未経験からでも比較的目指しやすい仕事です。

公的な資格は存在しませんし、特別な学校に通わなければなれないというものでもないからです。

鍵師のスクールに通って基礎的な知識や技術を学んだり、鍵師として働いている人の下につくことで、未経験からでも鍵師としてステップアップを目指せます。

ただし、鍵師としてよい就職先がすぐに見つかるとは限らないため、最初はアルバイトから経験を積んでいく方法も考えてみるとよいでしょう。

鍵師の現状と将来性・今後の見通し

新しい鍵の技術を身につける必要がある

鍵師への仕事の依頼はつねに一定の量があるものの、それが今後急激に増えるということは考えにくく、鍵師の数が増えている現在は飽和状態に入っているともいわれます。

独立開業が比較的しやすいことから参入障壁は低いといえますが、この仕事一本で生計を立てるのは簡単なことではありません。

最近ではスマートロックなど鍵のIT化が進み続けているため、これからの鍵師は、時代のニーズに沿う新しい技術や知識を身に付けていくことが必要になることでしょう。