海運会社社員の現状と将来性

大きな伸びを見せる海運業

石油や石炭、非金属鉱物、金属、セメント、化学薬品など、ありとあらゆるものを各地へと輸送する海運業は、世界経済と密接に結びついています。

この50年ほど、経済の急速な発展による海運業の成長スピードは目覚ましいものがあり、世界中で運ばれる貨物の約97%を海運が担っているといわれます。

現在もなお海運業の成長は続いており、とくに最近では新たな資源の開発によって、大きな海上輸送需要が生み出されています。

また、海外に向けて輸出する国内企業も増加傾向にあります。

このようにさまざまな形での海上荷動きが伸び、ますます複雑化する物流ネットワークのなかで、それに対応し世界中の経済や人々の生活を支える海運会社の果たすべき使命は非常に大きなものとなっています。

不況により大打撃を受けることも

海上荷動きは伸び続けており、基本的に今後も海運会社の先行きは明るいものと思われますが、注意すべき点は、海運業は世界経済の動向に大きく影響を受けやすいということです。

リーマンショックや欧州債務危機など、この10年~20年の間でも、世界中ではさまざまな出来事が起こっています。

海外諸国と貿易を行うことでビジネスを成り立たせる海運業は、こうしたあらゆる世界動向に影響され、それによって会社の業績も大きく変わってきます。

ひとたび不況ムードが世界を包めば、それまで業績好調であった企業も、一気に厳しい状況に追い込まれる可能性もゼロではありません。

さらに、昔から海運業界は比較的待遇が良いことで知られており、平均年収も高めの水準を保っていますが、最近は価格競争や値下げ競争も激化しつつあります。

絶対的な安定が保証されているわけではありません。

こうしたなか、各海運会社は世界動向に合わせた事業展開をすべく挑戦を続けています。海運業界には、本当の「グローバル」を実感できる仕事が広がっているといえるでしょう。