海運会社社員のつらいこと・大変なこと・苦労

海運会社社員のつらいこと・大変なこと

責任の大きな仕事が多い

海運会社が手掛けるプロジェクトには規模が大きなものも多く、なかには10年以上かかったり、年間で億単位のお金が動いたりする案件もあります。

海外のお客さまを相手にすることも多く、各国の法律をはじめ、文化や習慣の違いなどもあり、いつでも成功するとはかぎりません。

そのような責任の重い仕事を若いうちから任されることも多く、「失敗したらどうしよう」というプレッシャーに押しつぶされそうになることもあります。

半面、若いうちから難しい仕事にたずさわり、貴重な経験を積むことができるのは、海運業界の魅力です。

ビジネスのフィールドが広く、覚えることも多い

全世界をフィールドしている海運会社では、さまざまな職種や仕事が用意されています。

海運に関する交渉や手続きなどを行う事務系職、技術開発や造船を行う技術職、実際に船に乗り込み船舶を動かす海上職など、多岐に渡ります。

いずれも海運分野の専門的な知識やスキルが問われるため、覚えることが多く、勉強の毎日です。

また海運会社では「ジョブローテーション制」を設けていることが多く、数年おきにさまざまな部署や職種を転々とし、幅広い経験を積まなければなりません。

入社時に営業職に配属された社員でも、何年か後には航路運営や広報総務など別の部署に回されることもあります。

海運会社のキャリアは、事務系、技術系、海上職の3つコースに分けられて考えられることが多いですが、会社によっては海上職→事務系職種のようにコースを越えたジョブローテーションが行われることもあるようです。

つねに新しい経験を積む環境となるため、初心を忘れず学び続けなればならない苦労もあります。

グローバルな能力が求められる

海運会社は海外と取引をすることが多いため、世界に通用するレベルの英語力やビジネス力が求められます。

特に、社外とやりとりをすることの多い営業職や外国人船員も多い海上職においては、働く上で英語力は必要不可欠です。

入社時に必須となるわけではないものの、英語力が足りない場合は入社後に身につけなければならなりません。

言語以外にも、国によって文化、価値観、生活習慣がちがうので、異文化を理解しコミュニケーションをとる苦労もあります。

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海運会社社員の悩み

景気に左右されやすい

海運は世界経済や景気動向の影響をダイレクトに受けやすい業界です。

好景気になると給料水準がアップしやすいですが、ひとたび不景気におちいると、業績が悪化し、減給やボーナスカット、最悪の場合リストラが行われることもあります。

2008年に起きた「リーマンショック」では海運業界も大打撃を受けました。

不安定さもある業界のため「今後の世界経済はどうなってしまうのだろう」、「自分たちの会社はこの先大丈夫だろうか」など、景気変動を不安視する社員も少なくありません。

女性が少ない

海運業界は昔から男性中心の仕事といわれてきました。

ひと昔前に比べると女性も進出してきているものの、いまだ男性中心の業界であることは変わりなく、女性社員というのは少数派です。

とくに船上職や技術職では、女性比率が1割切る会社もあるようです。

そのため女性社員の中には、周囲が男性ばかりで馴染めず悩んでしまう人もいます。

海外主張や海外勤務が多い

職種にもよりますが、特に営業職などにおいては、海外への頻繁に出張が発生することがあります。

また海運会社は世界各国に支店を設置していることが多く、各国の支店にて長期の海外勤務が命じられることもあります。

技術職も海外の支店に赴任し、国外で研究開発や造船などにたずさわることもあるでしょう。

海外勤務というのは人によっては魅力ですが、家庭をもち日本からあまり離れたくない社員にとっては悩みの種となることもあります。

「海上職」特有の悩み

船を動かす海上職は、何週間、何カ月もの長い間、船の中で生活を続けることもあり、海上職特有の悩みがあります。

<海上職が抱える悩みの代表例>
・24時間の交代勤務となるため、生活リズムが整えにくい
・休日も船の中となるため家族や恋人と会えない、やることがない
・同じ顔触れの船員たちと何日も過ごすことになるため、人間関係で悩みやすい
・海上職でも「船酔い」になる人もおり、継続したストレスとなりやすい

この中でもとくに「人間関係」は悩みの種です。

海上職は何日も集団で過ごすことになるため、上下関係や派閥なども発生しやすく、輪からはずれると嫌な思いをすることもあるようです。

また、たとえ相性のよい船員たちに囲まれたとしても、船の中で常に一緒にいるとストレスを感じでしまうこともあります。

海運会社を辞める理由で多いものは?

海運会社の離職率はさほど高くはありませんが、中には途中で断念し退職していく人もいます。

辞める理由は人によってさまざまではありますが、よくある退職理由としては次のようなものが挙げられます。

<海運会社を辞める理由で代表的なもの>
・会社の風土が合わない(体質が古い、ワンマン経営など)
・会社や業界の将来性の不安(景気の悪化や人手不足問題など)
・全体的な給料水準は高めだが、若手のうちはなかなか給料がアップしないため
・仕事が向いていない、自分に合っていない、イメージしていたものと違った
・人間関係の悩み
・休日が不定期、なかなか家族に会えない(とくに海上職)
・他にやりたいことができた、キャリアアップ転職をするなど(ポジティブな理由)

特にワンマン経営の会社では独特の文化が造られていることもあります。

そのような会社の風土や雰囲気が肌に合わず辞めていく人が、とくに若手社員などには目立ちます。

海上職の場合は、なかなか陸に戻れない特殊な環境に馴染めず辞めていく人がいます。