海運会社社員の志望動機と例文・面接で気を付けるべきこと

海運会社社員を目指すきっかけで多いものは

海運会社社員を目指すきっかけは、人によってさまざまではありますが、代表的なものとしては次のような理由が挙げられます。

<目指すきっかけとして多いもの>
・船や海が好きだから
・世界を舞台にした仕事がしたい
・英語を生かした仕事をしたい
・社会、貿易、国際経済を支えたい
・給料水準の高い業界のため
・親族や知人の影響を受けた(親が海運業や漁業をやっているなど)

海洋と密接に関わる仕事となるため、一つ目の「船や海が好きだから」が理由となっている人が多いです。

特に実際に船に乗り込んで働く海上職においては、小さい頃から船や海が好きで、中学高校の早い段階からその道を志していたという人も目立ちます。

営業や運航管理などの「陸上職(事務系)」の採用では、「世界を舞台にした仕事がしたい」や「英語を生かした仕事をしたい」などを志望動機として語る学生もいます。

海運会社社員の志望動機の考え方

海運会社(海運業界)でないといけない理由を明確にする

海運業界は専門的な業界であるため、海運をよく理解し、他の業界ではなく海運業界でないといけない理由を明確に述べられる人が求められます。

自分ならではのエピソードなども交えながら、自身と海運を結びつけ、説得力のある志望動機として伝えることが大切です。

たとえば「船や海が好き」というのであれば、海運会社以外にも、造船会社や漁業会社など他にも選択肢はあります。

「世界を舞台にした仕事がしたい」というのであれば、商社やメーカーでもよいのではという話にもなりかねません。

そのように似た業界とも比較しつつ、海運会社でないとならない一歩踏み込んだ志望動機として考えるのもポイントです。

その会社でないといけない理由を明確にする

採用する側としては、どこの海運会社でもよいという人よりも、自分たちの会社だからこそ入社したいという人を求めています。

そのため、志望する海運会社固有の動機も盛り込み、その会社でないといけない理由を明確化しなければなりません。

ひとことに海運会社といっても、さまざまなタイプがあります。

大きくは「内航海運」と「外航海運」で分けられ、それぞれで事業範囲などは変わってきます。

輸送する物資、輸送に使う船舶の種類(コンテナ船、タンカー、フェリーなど)、事業理念や社風も会社ごとに異なり、得意分野や苦手分野もあります。

その会社ならではの特徴をよく調べ、自身と会社の共通点を見い出し、志望動機を練る必要があるでしょう。

将来的な目標やビジョンも盛り込む

新卒社員の場合、採用時の能力やスキルよりも、5年後10年後の成長を期待して採用されるのが基本です。

将来的な目標やビジョンが固まっている人のほうが伸びしろを期待されるでしょう。

「採用後は発展途上国への輸送ルートを確保し世界中に物資を届けたい」、「船長になり多くの船員をまとめられる存在になりたい」など、自分ならではの目標やビジョンを明確化しておくことも大切です。

海運会社社員の志望動機の例文

陸上職(事務系)志望の学生のケース

「将来は「社会を支える仕事がしたい」、「これまでみがいてきた英語力を生かせる仕事がしたい」という想いがありました。

また学生時代にはボランティア活動の一貫でさまざまな国を訪問しましたが、食料が不足している発展途上国では、物資を運んでくる海運会社の存在が偉大であることに気づかされました。

そのような経緯から、将来は日本と海外を海運でつなぎ、発展途上国や貧しい国を影から支えられる人材になりたいと思うようになり、海運業界を志望するに至りました。

たくさんある海運会社の中から貴社を選んだのは、ボランティア活動でもよく訪問していたアフリカ方面に強みのある会社であり、また発展途上国の支援にも積極的な会社であるとお伺いしたためです。」

陸上職(技術系)志望の学生のケース

「私は小さい頃から機械や乗り物が好きあり、それが高じて高校や大学では機械工学を中心に学んできました。

船に関してはあまり触れる機会はなかったのですが、大学時代に海外旅行で大型船に乗った際に、はじめて間近で触れることになり大きな衝撃を受けました。

船の複雑な構造や設備、またその巨大なたたずまいに心ひかれ、将来的に船の運航に技術者として関わりたいと思うようになりました。

貴社を志望した理由は、外航海運に強みがあり、大型のタンカーやコンテナ船を何台も保有していることにひかれたためです。

将来的には、そのような大型船の技術管理や開発にたずさわり、テクニカルな面から貴社の事業や日本の海運を支えられる存在になりたいと考えております。」

海上職(航海士)志望の学生のケース

「海沿いの町で育ち、実家が漁業をしていることもあって、小さい頃から船や海に対して親近感を抱いていました。

将来は親の漁業を継ごうと考えていましたが、いつしか世界のもっと広い海を船乗りとして渡り歩きたいと思うようになり、航海士を目指すに至りました。

船に乗ることも好きで、また巨大な船を運航したいという夢もあります。

貴社を志望した理由は、世界各国に取引先をもち、大型船での長距離航海をする機会も多いと伺ったためです。

将来は1級海技士資格を取得し大型船の船長を目指すことが目標です。

多くの船員たちをまとめ上げながら、長距離の航海を指揮できる人材に成長したいと思っております。」

海運会社の面接で聞かれること・注意点

新卒・未経験者の面接で聞かれること

新卒学生や未経験者の面接では、主に次のようなことが質問されます。

<面接でよく聞かれる内容>
・なぜ海運業界で働きたいのか
・なぜ当社を選ぶのか(第一志望か)
・学生時代に努力したことや苦労したこと
・学生時代の専攻分野や研究テーマなど(特に技術職の場合)
・最近のニュースで関心のあるもの
・10年後はどのような人材になっていたいか
・ジョブローテーションで希望の職種と違う部署に異動になることもあるが問題ないか

新卒学生や未経験者の場合は、経験やスキルがないのが前提のため、性格、考え方、適性など人物面を探る質問が多くなります。

「海外を舞台に働きたいのであれば商社でもいいのでは」、「英語を生かしたいのであれば旅行業などもいいのでは」など厳しい質問が飛ぶこともあります。

海上職の場合は「長い間、船上での生活になることもあるが体力や精神的に問題ないか」、「不規則な交代勤務になるが大丈夫か」などの質問が出ることもあります。

経験者の面接で聞かれること

経験者の中途採用(キャリア採用)では、主に次のようなことが質問されます。

<面接でよく聞かれる内容(経験者)>
・前職の仕事内容の詳細(業務内容、営業成績、チームの規模など)
・前職で身につけた知識やスキルの詳細
・これまでの経歴について
・転職をしなければならない理由
・前職を辞めた理由

経験者の場合は、即戦力となる経験やスキルが求められるので、前職の仕事内容や職務経験を具体的に質問されます。

「前の会社では希望を実現することは本当にできないのか」、「なぜ新卒の時に応募しなかったのか」など答えつらい質問もあるので、あらかじめ考えておきましょう。

服装・みだしなみ

海運業界の服装に対する考え方は、公務員や金融業界ほどは固くなく、アパレルやエンタメ系の業界ほどは緩くなく、ちょうど中間的な位置づけです。

ただし老舗の海運会社も多いため、中には公務員や金融業界のように服装に厳しい会社もあります。

そのため面接時の服装は、「服装自由」の指定があった場合でも、基本的には上下スーツの正装で参加するのが賢明です。

スーツ、バック、アクセサリーなどの色やデザインは派手になりすぎず、「清潔感」や「誠実さ」の感じられるものとするのがポイントです。

髪型、メイクなどの身だしなみについても同様であり、派手になりすぎない無難なものがよいでしょう。

海運会社社員の自己PRのポイント

海運会社社員に向いている性格・適性としては次のようなものが挙げられます。

<海運会社社員に向いている性格・適性>
・船や海が好きな人、経済が好きな人
・ジョブローテーションで幅広い仕事をこなしたい人
・英語で仕事がしたい人、異文化コミュニケーションができる人
・チームプレイのできる人
・誠実で正確な対応、長い共同生活ができる、不規則勤務でも耐えられる体力(海上職)

これらの要素を自己PR内に織り交ぜ、海運業界に向いている人材であることをアピールすることもポイントです。

たとえば「学生時代に留学経験があり、外国人とのコミュニケーションには慣れている」、「部活動で集団活動にはなれており、リーダーシップをとるのも得意」などのエピソードはアピール材料として使えます。

ただし無理に話を作ることは逆効果となるので、控えたほうがよいでしょう。