バス運転手にはどんな資格が必要?

大型二種自動車運転免許

バスの運転手として働くには、「大型二種自動車運転免許」が必要です。

この免許は、バスなどの大型車両にお客さまを乗せて運賃をもらう場合に必要な運転免許です。

取得のためには普通自動車免許とは別の試験を受けて合格しなくてはなりません。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

大型二種自動車免許の受験資格

受験資格

大型二種自動車免許の受験資格は以下の通りです。

・21歳以上であること
・普通免許以上を取得済であること
・免許を取得して通算3年以上経過していること
(3年間の間、免許停止処分などを受けている期間がないこと)

適性試験

大型二種自動車免許を取得するには、適性試験を受けなくてはなりません。

バスの運転手など、多くの人を乗せて運転するためには、一般的な視力検査だけでなく「深視力検査」を受ける必要があります。

「深視力」とは、両眼視機能と呼ばれるもので、遠近感や立体感を感じる能力のことで、運転の際に対象物の位置関係をしっかり把握できるかを問うものです。

基準は、片目0.5以上、両目0.8以上、深視力2㎝以下(検査において誤差地が2×m以内)とされています。

また、10mの距離で90dbの警音器の音が聞こえるかなど聴力の検査、色を正しく見極められるかなどの色彩識別も行われます。

大型二種自動車免許の合格率

教習が始まると、まずは一般的な自動車免許取得の際と同じように、教習所内で運転の練習を行います。

坂道発進、S字カーブ、クランク、方向転換や縦列駐車など、一般的な運転方法を学び、技術が身につくと卒業検定が行われます。

卒業検定に合格すると実際の公道を走る路上教習となり、より実地に近い形で技術を学んでいきます。

ときには山岳教習や高速教習、危険予測教習やシミュレーターでの運転練習なども行います。

受験資格自体はそこまでハードルが高くありませんが、試験科目は「適性試験(視力、色彩能力、深視力、聴力、運動能力)」「学科試験」「技能試験」の3種類で、合格率はわずか10%程度です。

乗客の命を預かるという責任ある仕事に就くための免許であるだけに、採点基準はかなり厳しくなっています。

とくに一回目の試験で合格する可能性は極めて低いといわれており、しっかりと勉強をして試験に臨まなければ合格は難しいでしょう。

なお、路線バス、高速バス、夜行バス、観光バス、いずれのバスの運転手として働く場合にも、この免許は必須となります。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

免許がなくてもバス運転手になれる?

多くのバス会社では、運転手の採用条件として「大型二種自動車運転免許を所持していること」としています。

しかし、近年では入社時にこの免許がなくても、採用後に自社で研修を行い、免許取得を支援する体制を整えているところが増えています。

このような会社であれば、未経験や、免許がない状態からでも立派なバス運転手を目指していくことは十分に可能だといえます。

なかにはバス運転手としての実務経験が求められる会社もありますし、最低限、普通自動車免許の所持は必須としているケースもしばしば見受けられます。

バス運転手を募集している会社はたくさんありますが、求人情報を探す際には、各社の応募資格をよく確認しておきましょう。