バス運転手の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

バス運転手の業務スケジュール

路線バスの運転手

路線バスの場合、早番、遅番、夜番の3交代制で働くことが一般的で、その日の勤務スケジュールに基づき、1時間半〜2時間程度の運転と小休憩を繰り返します。

日によって出退勤時間や勤務時間帯が異なるため、食事をとる時間なども変わります。

身体のリズムをそれに合わせていかなくてはなりません。

ただし、路線バスはダイヤに沿って運行すること、また始発と終発の時間が決まっていることから、深夜バスを除けば深夜に働くことは普通ありません。

乗務中は集中力と精神力が必要とされますが、運転手のなかでは規則的な生活は送りやすいほうだといえるでしょう。

貸切バスの運転手

観光ツアーなどを担当する貸切バスの運転手になると、旅程によって勤務時間が変わります。

日帰りで仕事をする場合もあれば、遠方へ出かけて泊まりとなることもあります。

日帰りといっても、お客さまを迎えるために朝早くに出て、戻るのは深夜ということもあり、1日の勤務時間は長くなりがちです。

ツアーごとに異なる場所へ運転することは、路線バスとは違う特徴のひとつだといえるでしょう。

そのほか、高速バスの運転手となると、夜に出発して深夜の時間帯に走り続け、目的地に着くのは早朝ということも少なくありません。

遠距離になれば複数の運転手が交代しながら走りますが、路線バスの運転手とはだいぶ異なる生活を送ることになります。

体調管理が何よりも大切

バス運転手にとって、最も大切なことは体調管理です。

運転手自身が健康でなくては安全運転ができません。

忙しいなかでも、食事や睡眠、運動などに気を配って、健康維持に努めることが重要です。

また、毎回の乗務前には必ずアルコールチェックを行うため、お酒が飲める日も限られます。

プライベートでもバス運転手だという自覚を持ち、日々を過ごすことが重要です。

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路線バス運転手のある1日(早番)

04:30 出勤
制服に着替え、その日に担当するバスや路線の状況を確認し、アルコールチェックを行います。
05:00 車両点検
運転を担当するバス車両の点検を行います。

エンジンが正しく作動するか、タイヤやミラーなどに不具合がないかなどを決められた方法でチェックします。

05:15 始業点呼
始業点呼をし、運行上の注意点などの確認を行います。
06:00 乗務開始
バスに乗務して運行を開始します。

事前に渡された運行時間表に沿って、安全運転を第一にバスを走らせます。

08:30 休憩
1時間半~3時間程度走ると他の運転士と交代し、休憩をとります。

運転と休憩の繰り返しで乗務を続けます。

12:30 昼食
休憩の合間に昼食をとります。
14:30 運行
日中の時間帯は高齢者も多く乗車されます。

困っている人がいないかなど、車内の様子には常に気を配ります。

18:30 乗務終了
すべてのお客さまが下車したことを確認し、営業所に戻ります。
19:00 入庫
車内に忘れ物がないかをチェックし、給油と洗車を行います。
19:15 終業点呼
運行管理者との終業点呼を行い、運行結果を報告します。

その後、再びアルコールチェックを行って業務終了です。

高速バス会社に勤める運転手のある1日

20:00 出勤
点呼とアルコールチェックを受け、乗務を担当するバスの車両と路線を確認。

この日はペアで仕事をするため、もう一人の乗務員に挨拶します。

20:30 車内で準備
バス内に移動し、運転に必要な地図や、お客さまにサービスするためのおしぼりなどを準備します。
20:45 車両点検
細かく定められた項目に沿って点検を行います。
21:30 出発
出庫してお客さまを迎え、出発です。
24:30 乗務交代
決められている運行手順に従って、もう一人の乗務員に運転を交代します。

運転していない運転手は仮眠室で休憩をとります。

06:30 目的地に到着
お客さまがすべて降りたあとは、営業所へ回送となります。

車内と車両の点検を行います。

07:15 入庫点呼
アルコールチェックと入庫点呼を行い、勤務終了です。

この日も夜から勤務となり、お客さまを乗せて前日の出発地へと戻ります。

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バス運転手の労働時間・休日

バス運転手の勤務時間

バス運転手の勤務時間は、勤め先となるバス会社や、どのようなバスに乗るかによって異なります。

路線バスであれば、早朝の始発から夜の終車まで細かくダイヤが決められているため、運転手はそれに合わせてシフト勤務を行います。

たいてい3~4交代制となっていることが多く、始発から午前中の勤務、日中の勤務、午後から終車の勤務といった勤務区分でシフト表に沿って働くのが一般的です。

勤務中は1時間半〜2時間程度運転し、小休憩を挟み、また運転といった勤務形態です。

労働時間は、4週間を平均して週38時間45分と定められています。

貸切バス運転手の場合は、バス会社によって異なりますが、1日の実働7時間30分~8時間程度のシフト制となっているところが一般的です。

バス運転手の休日

バス会社の休日は、4週8休が基本です。

会社によって異なりますが、月に6日~8日程度の休みが多くなっています。

ただし、シフト制勤務がほとんどであること、またバスは土日祝日も関係なく動くことから、運転手の休日は不規則になり、平日休みとなることもよくあります。

有給休暇もありますが、繁忙期に連休を取るのは難しいでしょう。

そのほか、会社によって夏季休暇、慶弔休暇、育児休業などの休暇制度があります。

バス運転手の残業時間

バス運転手は、基本的に事前に決められた時間帯で働きますが、道路混雑や増発などがある際には、残業しなくてはならないこともあります。

また、始発に間に合うように前日から営業所に泊まって勤務することもあります。

貸切バスの場合、残業を含めた勤務時間はとくに多くなりがちといわれています。

日帰り観光ツアーの場合、朝7時頃にお客さまを迎えて18時ごろに解散というスケジュールは一般的ですが、渋滞に巻き込まれて実際に営業所に戻るのは深夜ということもあります。

バス運転手に夜勤はある?

高速の夜行バスを運転する場合などは、夜勤をすることもあります。

夜行バスを運転する場合は、拘束時間が長いことから給与面の待遇が良く、深夜手当がつくため収入が大幅にアップします。

不規則な生活になりがちなため、夜勤は大変ではありますが、収入アップのために自ら夜勤を希望する運転手も多いのが現状です。

バス運転手は忙しい? 激務?

バス運転手の仕事は、勤務時間や曜日が不規則で拘束時間が長いため、激務と感じる人も多くいます。

路線バスの場合は早朝から深夜まで勤務しなくてはならなかったり、観光バスでは泊りの仕事が続くと自宅に帰れるのは月に数日だったりと過酷な勤務となることもあります。

また、一般的な職業と比べると給料が低めで、仕事の大変さの割に給料がもらえないと不満を持つ人も少なくありません。

バス運転手の休日の過ごし方

バス運転手は、集中力や体力を要する仕事のため、休日はゆったりと体を休める人が大半です。

もともと運転好きな人が多く、自家用車でドライブを楽しんだり、車をメンテナンスしたりと、車や運転に関する趣味を楽しんでリフレッシュする人もいます。