溶接工のつらいこと・大変なこと・きついこと

溶接工のつらいこと・大変なこと

危険と隣り合わせの仕事

溶接工の仕事は、常に危険との隣り合わせです。

溶接をする際には、専用の溶接マスクや手袋などを身につけて万全な態勢を取ってはいますが、やはりちょっとした不注意やミスによって怪我をしてしまうことがあります。

「火傷」は職業病ともいえるほど、誰もがよく経験する怪我のひとつです。

さらに溶接工のけがとして多いものに「目を焼く」ことがあります。

これは目を火傷するというわけではなく、溶接の際に発する眩しい光によって眼球にダメージを受けてしまうことです。

目が痛む、違和感がある、光を見ることができないなどの不調に悩まされることになります。

また、溶接の際に異物が飛んで来て、目の中に入ったり刺さったりすることもよくみられるけがのひとつで、視力の維持に関わる非常に危険なものです。

いずれの怪我も後遺症が残れば、仕事だけでなく生活にも影響を与えてしまいます。

細心の注意を払って作業することが大切です。

肉体労働の大変さ

溶接工として働くのであれば、体力が必要不可欠です。

溶接の過程では、鋼材と呼ばれる金属の板を切断する作業や、その断面をハンマーで叩く作業など、重くて大きいものを扱う力仕事も多くあります。

また、長時間に渡って立ちっぱなしやかがみっぱなしで作業をすることもあるので、足腰への負担は大きくなります。

納期が迫っているときは、特にハイペースで作業を終わらせなければいけないこともあり、体力だけではなく集中力や忍耐力も必要です。

若いうちは大丈夫でも年齢を重ねるうちにだんだんきつくなるというケースも多いので、この職業をめざすのであればタフな肉体と精神を保てるよう努力をしたほうがよいでしょう。

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溶接工の悩み

溶接工は技術を追求していく仕事であるため、この仕事一筋でやってきたという人が大半です。

ものづくりが好きな職人気質な人に向いている仕事ですが、反面、職人気質な人が集まれば、どうしてもトラブルが起きがちです。

自分の腕に自信を持つあまりに、口が悪かったり、態度が大きかったりする人もいるでしょう。

昔ながらの上下関係が残っており、新人のうちはまともに扱ってもらえないというところも多く、職場での人間関係に悩む人は少なくないようです。

溶接工を辞める理由で多いものは?

溶接工を辞める理由で多いものは、仕事に馴染めなかったというものです。

大抵の人が、一人前になる前の早期に「体力面で不安がある」「職場環境が合わなかった」と辞めてしまいます。

溶接工は高い技量が要求されるため、どうしても一人前になるまでには厳しい生活を強いられることもあります。

しかし、しっかりとスキルを身に付けることができれば、建設現場や造船所などでも働くことができますし、潜水士の資格を取得し水中溶接をすることもできます。

溶接工を目指す際には、ある程度長いスパンでキャリアについて考えることが大切でしょう。