トリマーの需要・現状と将来性
トリマーの現状
近年ペットビジネスは拡大を見せています。
「ペット飼育可能」のマンションが続々と登場するなど、都心の賃貸マンションでも、ペットを飼う一人暮らしの人や家族が増えてきました。
こうしたブームの波に乗り、従来のペット専用のサロンやペットホテルだけでなく、洋服、アクセサリーショップ、お菓子屋さん、マッサージ、ネイル、エステまで新しいビジネスが誕生し注目を集めています。
ペットも人間並みに美容や健康に気を使い、人と同じような水準で生活をすることが決して珍しくありません。
飼い主だけではできない、ペットの美容や健康のケアをトリマーが手助けする必要性が広く認知されてきています。
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トリマーの需要
トリマーがペットの美容や健康が手助けすることで、より楽しいペットライフを送れることから、トリマーの需要は拡大しています。
少子高齢化が進むなかでペットを我が子・孫同然に育てようとする家族も多いため、トリマーの役割はますます大きくなっていくでしょう。
たくさんのペットショップやペットサロンが新設され、トリマーの求人募集も多く見られるようになりました。
ただし「正社員」の求人はまだまだ少なく、「予約がたくさん入る土日祝日や長期休暇にさえ人手があればいい」という企業側のニーズから、決まった曜日や時間にだけ働く「アルバイト・パート」としてのトリマーを募集する店もたくさんあります。
好待遇の職場で働きたい場合は、より多くの経験を積みお客さまから信頼されるトリマーへと成長することが重要です。
とくに都心部では狭いエリアにいくつもの店があり、店同士の競争も激しくなっているため、競争の中で生き残るサービスが提供できる店になることも求められます。
確かな力を身につけたトリマーは長く働き続けていけるのはもちろん、独立開業し、自分が理想とするトリミングサービスを提供することも可能です。
トリマーの将来性
ペット業界は将来性が見込まれているため、トリマーの需要も安定してあることが予想されています。
リーズナブルさをウリにする低価格のサロンから、人間顔負けの高級サロンまで幅広い選択肢が増えているので、お客さまの目も肥えているのは事実です。
その中で「〇〇さんにお願いしたい」と指名をもらえるような、信頼を集められるトリマーになることが、トリマー個人として稼げることとしても、お店として生き残るためにも重要でしょう。
一定のレベルのトリマーは、「正社員」の働き口を狙って仕事の奪い合いが起きる可能性があるため、一人ひとりの技術の向上も必要です。
トリマーの需要は高まっていくものの、トリマー自身が知識を身につけたり技術向上を目指さないと、生き残れない可能性もあります。
選べれるトリマーになるために、日々の積み重ねが大切だといえるでしょう。
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トリマーの今後の活躍の場
今後もトリマーは、活躍の場が広がるでしょう。
トリマーはペットショップや動物病院で働くのが主流でしたが、最近ではペットサロンやペットホテルなどペットを扱うさまざまな場所でトリミングサービスの需要があるためです。
近年ではペットの高齢化に伴い、ペットの介護施設も登場しています。
高齢犬たちがより健康に生活するために、トリマーによるブラッシングや爪切り、耳掃除、歯磨きなどのケアは欠かせないため、こうした高齢犬の介護施設でもトリマーの活躍の場は広がっていくでしょう。
需要は確かにありますが、一人ひとりの技術力と知識の高さが評価される技術職の仕事のため、日々努力を重ねながらお客さまの信頼を得ていくことが大切です。