見習いのトリマーとして働くには?
未経験でも見習いのトリマーになれる?
トリミングサロンなどで見習いのトリマーとして勤務を希望する場合、まったくの未経験者は門前払いになる可能性が極めて高く、厳しいでしょう。
専門学校を卒業した人でも一人前と認められるまでに、数年を要する職人色の強い業界です。
トリマーとしてのスタートラインに立つには、まず専門学校やスクールで学ぶことが一番の近道だといえます。
専門学校に進まずにトリマーの見習いを志望する場合は、無給で働く覚悟が必要です。
職業に対する熱意が先方に伝わった場合、まれに弟子入りの形で受け入れてもらえることもゼロではありません。
掃除などの雑用を主に行い、営業時間がいで技術指導を受けるようなイメージです。
当然ほかのアルバイトなどで生計を立てることになるため、いばらの道といっても過言ではないでしょう。
20代で正社員への就職・転職
見習いのトリマーの勤務先の種類
見習いトリマーを希望する場合、「ブリーダー」や「多角的経営をしているサロン」へ応募する方法があります。
動物を繁殖させ販売するブリーダーは、多くの犬をトリミングする必要がありますが、外注しているとコストがかかってしまうので専属トリマーを雇っていることが少なくありません。
ブリーダーのもとで行うトリミングは極めて基本的で最低限の施術で、とにかく数をこなすことが優先となります。
そのため経験が浅い、場合によっては未経験のトリマーでも受け入れている場合があるため、このような求人に出会えればラッキーといえるでしょう。
またトリミングサロンのなかには動物病院、ペットホテル、ペットショップなどの他業種の経営を兼ねている企業もあるため、まずは就職してサロン以外の部署で勤務するのも一つの手段です。
経験を積んでペットに関する知識や接客技術を習得し、会社からの信頼を集めた上でトリマー見習いの志願をすれば、チャンスも広がります。
場合によっては他部署での勤務終了後にトリミングの指導を受けたり、休日返上で出勤したりと、ハードスケジュールになるかもしれません。
そういった厳しさを乗り越える熱意は必要です。
見習いのトリマーの仕事とは
見習いのトリマーとして就職できたとしても、すぐにトリミングを任せてもらえるわけではありません。
経験を積むために、まずは店内の掃除やシャンプ・ドライヤーだけを担当しながら勉強をすることがあります。
店によっても異なりますが、入店してしばらくは下積み期間と考えておくとよいでしょう。
先輩トリマーがどんなふうに接客をしているのか、どのようにペットをなだめながらカットしているのか、仕上げで気を使っている点などを目の前で見ながらその技を盗んでいくのです。
修行を積み、コツがつかめてきたら少しずつ担当させてもらえる仕事が増えてきます。
1頭のケアをシャンプー・ドライヤー・カット・仕上げまですべて担当させてもらえるようになったら、ひとまず新人の域はクリアでしょう。
しかし、自信をもって「一人前」というには、たくさんの経験を積んで技術を自分のものにしていかなければいけません。