中卒、高卒からトリマーになるには
学歴が低くても就職は可能
トリマーとして働くために資格は必須ではありません。
法律などによる特別な定めはないため、無資格でもトリマーになることは可能です。
したがって、中卒、高卒で資格を持たずに就職できるチャンスがまったくないわけではありません。
しかし実際に出されている求人を見てみると、実務経験があることを必須条件としている会社が大半を占めています。
「未経験者歓迎」となっていても、専門学校の卒業や民間資格の所持が採用の条件となっていることがほとんどであると考えていいでしょう。
正社員登用は難しい
学歴不問で受け入れてくれる会社が見つかったとしても、最初はアルバイトとしての雇用になることが多いです。
トリミングに携わる機会も最初のうちはほとんどないことが珍しくなく、雑用がメインになってくるでしょう。
未経験のアルバイトからスタートする場合、時間をかけて信頼関係を築き、1日も早い正社員採用を目指すことが当面の目標になってきます。
どうしても早くトリミングを覚えたければ、頼み込んで無給で技術指導を受ける方法もあります。
他のアルバイト等で収入を得ながら退勤後や休日に会社に通い、トリミングの基礎を教わるという形です。
生活はハードになりますが、情熱次第でトリマーとしての知識や技術が習得できます。
一人前として認められればそのまま雇用してもらえる可能性もあります。
中卒でも専門学校に入れる?
トリマーを目指すには専門学校に入学することが最も近道であり、確実な方法です。
高卒であればどの専門学校でも受験資格をクリアしているため、通学期間や費用を検討し、自分にあった学校を見つけましょう。
中卒であっても進学を諦めることはありません。
少数ではありますが、専門学校のなかには中卒者の入学を受け入れているところもあります。
高卒者と比べて在籍年数が長い場合もありますが、トリミングに関する技術、知識の習得のみならず高卒と同等の資格が付与されるため、進学を目指してみるとよいでしょう。
進路決定は慎重に
トリマーになりたいという気持ちが極めて強い場合、あえて普通科の高校に進まずに専門学校への進学を選ぶ人もいます。
そのメリットは、なんといっても早く現場に出られることです。
技術と人間性次第で学歴は十分にカバーできます。
一方、デメリットとしては、専門学校在学中に進路希望が変わってしまった場合、つぶしがききにくいことです。
15歳で一生の仕事が決められるかどうかは、誰にもわかりません。
中卒時点と大卒時点で気持ちが変化するのは自然なことで、中卒で職業が限定される進路を選ぶことには慎重になってもよいでしょう。
もちろん、万が一やりたいことが変わっても、熱意があればいくらでもやり直しはききます。
もうひとつ、一般的な高校生活で経験する年間行事などを経ずに社会に出ることによって、人によっては対人関係の構築がうまくできず、仕事をするときに弊害が出てきてしまうこともあります。
こういったデメリットもふまえて、進路を決めていくとよいでしょう。