ツアーコンダクターの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
ツアーコンダクターを目指すきっかけで多いものは?
ツアーコンダクターの志望動機として最も多いのは、やはり「旅行が好き」というものです。
国内外さまざまな場所へ出かけ、いろいろな人と触れ合ったり、知らない景色を眺めたりすることに喜びを覚えるうちに、旅行業界で働きたい気持ちが高まってきたと話す人が多くいます。
また、旅行に関する仕事はさまざまありますが、とくにツアーコンダクターを選ぶ人には、「人を楽しませることが好き」という人が多いという特徴もあります。
自分が旅を楽しむだけでなく、各地の魅力を自分の言葉で伝えたり、自分の気遣いによって人を笑顔にすることに満足できる人が、この仕事を目指しています。
あるいは、添乗業務を通じて多くの土地を訪れることができるため、デスクワークをするよりも、あちこち動き回る仕事がしたいと考え、志望する人もいるようです。
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ツアーコンダクターの志望動機の考え方
旅行が好き、旅を仕事にしたい、という思いはツアーコンダクターになる上で重要なモチベーションということができます。
自分の好きなものをしっかり認識して、それを仕事にしたいという思いは明確な志望動機として好まれるでしょう。
しかし、それだけではありません。
多くの場合、頭の中で想像しているものと、実際の仕事の様子はだいぶ異なります。
特に、ツアーコンダクターの場合、その差が大きいまま選考の場に臨んでしまう人も少なくありません。
ツアーコンダクターの仕事は、大勢のツアー参加者をまとめたり、一人ひとりの要望に応えたりと、体力も精神力も求められる仕事です。
この仕事に何となく興味があるけれど、実際にツアーコンダクターの仕事を見たことがないという人は、一度パッケージツアーに参加して、ツアーコンダクターの仕事について自分の目で確かめてみるのもおすすめです。
ツアーコンダクターの志望動機の例文
ツアーコンダクターになるための志望動機として、よくある内容をもとに例文を作成してみました。
目指すツアーコンダクター像によってもやや異なりますが、参考にしてください。
国内ツアーコンダクターの志望動機
「私がツアーコンダクターを志した最も大きな理由は、旅行が好きということです。
友人や家族との旅行も良いですが、一人でパッケージツアーに参加することもあります。
その際、ツアー全体がうまくいくよう取り計らい、細やかにお世話してくださるツアーコンダクターの方々に出会い、自分もこんなふうに人の役に立つ仕事をしたいと考えるようになりました。
また、学生時代は野球部のマネージャーをしていました。
部員全員のコンディションを見たり、備品の管理をしたりと、活動がうまく回るようサポートしてきた経験を生かし、かゆいところに手が届くツアーコンダクターになりたいと考えています。」
海外ツアーコンダクターの志望動機
「私はツアーコンダクターの仕事を通し、ひとりでも多くの人に海外旅行の楽しさを届けたいと考えています。
私自身、海外旅行が好きで、これまでに15カ国を訪問してきました。
そんな中、一緒に行く相手を探して友人に声をかけた際、「海外は怖いから」と断られたことが志望のきっかけになっています。
海外旅行に漠然とした不安を抱く人は多いと思います。
その点、パッケージツアーであれば行けるという人もいるのではないでしょうか。
私は、自分自身の旅行の経験と、それを通して獲得した語学力を生かして、ツアー参加者の方々に安心して楽しんでもらえるようなサポートをしたいと考えています。」
派遣のツアーコンダクターの志望動機
「自分自身の豊富な旅行経験を生かして人の役に立ちたいと思い、ツアーコンダクターの仕事を志望しました。
学生時代から仲間内の旅行はすべて私が手配しており、その経験を通して、誰かの旅を良いものにする手助けがとても楽しいと感じたこともきっかけになっています。
中でも、御社であれば様々な催行企業や企画のツアーに関わることができると考え、志望いたしました。
特定の企業の商品だけでなく、様々なコンセプトや対象者のツアーに参加することで、幅広い経験を育て、経験と応用力のあるツアーコンダクターを目指していきたいと思います。」
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ツアーコンダクターの面接で聞かれること・注意点
旅行会社の採用試験や専門の派遣会社に登録する場合は、ほぼ確実に面接が行われます。
ツアーコンダクターは対人の仕事ですから、初対面の印象や言葉遣い、身だしなみなどが重視されることになります。
未経験から始める人が多いため、スキルや知識よりも「人柄」が重視されるのがこの仕事の特徴です。
たとえば、他人に不快感を与える態度をとったり、自己中心的な考えをしたりする人は、いくら経験があったり学歴が高かったりしても落とされることがあります。
基本的なことですが、まずは明るく、笑顔で、ハキハキと話すことが大切です。
また、「他人を思いやる心」は、日頃の自分の生き方が自然とにじみ出るものです。
誰かのためにがんばれる人、身近な人が困っているときに自然と手を差し伸べられるような人なのかどうか、物腰を見られている可能性は高いでしょう。
ツアーコンダクターの自己PRのポイント
ツアーコンダクターの面接や志望動機で自己PRをする際には、次の3つのポイントに関して誇れることを伝えられると良いでしょう。
ホスピタリティー、思いやりの心
ツアー参加者には色々な人がいますが、どんな人に対しても寄り添い、その人のためにと考えて行動できることは、ツアーコンダクターとしてとても大切な資質です。
旅行経験と臨機応変な対応
ツアーでも一人旅でも誰かと一緒でも、旅行にはトラブルがつきものです。
自分が旅慣れていて、トラブルの対応に慣れていたり、ちょっとやそっとのことではうろたえないという自信があるのであれば、それはしっかりとPRすべき長所です。
ツアーやイベントのサポート経験
イベント運営のサークルで活動していた、旅行サークルで旅程づくりや手配を一手に引き受けていたなど、多人数で何かをする際のサポートや運営の経験もPRポイントになるでしょう。
ツアーコンダクターの履歴書で気をつけるべきことは?
ツアーコンダクターはツアー参加者と一緒に旅先を回る仕事です。
長いツアーの場合、1週間以上顔を合わせることもあります。
それだけ、笑顔の印象や身だしなみが重要な仕事でもあります。
履歴書に添付する写真は、「この人と一緒に旅行に行きたい」と感じさせるような、清潔感と爽やかさのあるものを選ぶと良いでしょう。
また、文字の印象も大切です。
ツアーコンダクターは書類を書いたり、時には参加者にメモを渡したりということもあるでしょう。
読みやすいよう丁寧な文字を書く必要があります。
また、極端な丸文字は幼い印象を与えることもあるため、こちらも注意が必要です。