リハビリセラピストとは
リハビリセラピスト
「セラピスト」というと、エステサロンやビューティーサロンなどで、健康な人に対し、美や癒しを提供する人と考えられることが一般的です。
しかし、じつは医療や福祉の現場でも活躍するセラピストがおり、とくに医療機関などで患者さんの「リハビリ」にかかわるセラピストのことを「リハビリセラピスト」と呼ぶことがあります。
そもそも医療業界において「セラピスト」というときには、「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」「言語聴覚士(ST)」の3つの職種を指すことが普通です。
理学療法士
病気やケガによって身体に障害を持つ人の機能回復を援助します。
作業療法士
心身に障害を持つ人の心身機能の回復を促し、日常生活や社会生活を向上させるために援助します。
言語聴覚士
「ことば」に関する発達の問題や障害を抱える人の訓練、指導、助言、援助を行います。
このほか、音楽を使って患者さんの心身の状態を向上させる音楽セラピスト、動物を使ったセラピーを行うアニマルセラピストなどが、リハビリセラピストとして活躍することもあります。
20代で正社員への就職・転職
リハビリセラピストになるには
リハビリセラピストとして働くには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれも、専門的な勉強をして国家資格を取得しなくてはなりません。
理学療法士になるには
作業療法士になるには
言語聴覚士になるには
とくに資格がなくても働ける、ビューティーサロン勤務の一般的なセラピストとは異なり、なるためのハードルは高めといえるでしょう。
運動器リハビリテーションセラピスト
このほか、最近では「運動器リハビリテーションセラピスト」といわれる資格も誕生しています。
この資格は国家資格ではありませんが、取得していると医師や理学療法士の指導の下、患者さんに治療やリハビリを行うことができるもので、「みなしPT」と呼ばれることもあるようです。
資格取得のためには、日本運動器科学会が主催する講義を受講すればよいのですが、受験資格として
・「看護師」「准看護師」「あんま・マッサージ・指圧師」「柔道整復師」のいずれかの有資格者であること
・日本運動器科学会に所属する常勤指導医が所属する医療機関に勤務していること
が求められます。
20代で正社員への就職・転職
リハビリセラピストの活躍の場
リハビリセラピストのおもな活躍の場は、総合病院のリハビリテーション科や整形外科、個人経営の病院・クリニックが中心となります。
一般的にイメージされるセラピストの仕事とは多少内容が異なりますが、リハビリセラピストは医療の専門知識を有していることが強みとなります。
また、リハビリにかかわる職種の需要は拡大しているため、よりよい待遇の下で働ける場所が見つけやすいかもしれません。