心理学者の1日のスケジュール・生活スタイル
大学に勤める心理学者の1日
20代で正社員への就職・転職
研究に割ける時間はまちまち
心理学者の勤務先は、大学を始めとする教育機関を中心に国立の研究所、民間の研究所、企業内の研究室、各種医療機関など多岐に渡っています。
心理学者の生活の中心は自身の研究ですが、それぞれ業務内容が異なるため、研究に割ける時間もまちまちです。
研究に必要な実験や調査が中心の日もあれば、ひたすら机に向かって執筆することに費やされる日もあります。
研究以外の業務内容で多忙な日などは、家に持ち帰って執筆作業をすることも珍しくありません。
研究以外の活動
講義などの教育活動
研究の次に生活の多くを占めるのが、講義や講演といった教育に関わる業務です。
心理学者の多くは大学を中心とした教育機関に勤めており、講義やその準備も心理学者の重要な仕事です。
自身の研究と講義の内容がかけ離れている場合も少なくなく、教材や授業研究を怠ることはできません。
ときには勤務先以外の場所で講演を依頼されることもありますし、テレビやラジオなどのメディアに出演する場合もあります。
また、関わりのある学生や同じ心理学者などとの懇親会に参加し、得た刺激を自身の研究の糧にしている心理学者も少なくありません。
学会への参加
最先端の研究発表に触れ、学びを深めることのできる心理学関連の学会に出席するのも重要な業務です。
自分が発表者としてマイクを握ることもありますし、運営側として開催のためのさまざまな業務に奔走する場合もあります。
学会は国内のものに限らず、海外に行く場合には長期の出張になる場合も珍しくありません。
カウンセラーとしての活動
心理学者は、研究内容の特性上、あらゆる機関でカウンセラーとして問題を抱えている人に対し、さまざまなアプローチを行っている人もいます。
特に犯罪心理学やスポーツ心理学、発達心理学など分野によっては実際の現場で専門的な所見が求められることが多いです。
その他の業務が多忙を極めることも
研究職として生計を立てられれば、これに越したことはありませんが、なかには心理学とは全く関係のない職業を持ちながら地道に研究を続けている人もいないわけではありません。
例えば、小中高の教員をしながら研究を続けている人の場合は、学校業務が生活の大半を占めることになりますし、医師などの医療従事者の場合も同様です。
また民間企業や公的機関で心理職に就いて勤務している人の場合、組織のニーズに応じた研究をすることになります。
このような場合は、自身の余暇を削って自分の研究を行うことになるため、負担が大きいといえるでしょう。