心理カウンセラーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
心理カウンセラーに向いている性格・適性
相手に関心を示し、共感できる人
心理カウンセラーの仕事の基本は、カウンセリングです。
クライアントと1対1で向き合うカウンセリングにおいては、クライアントの声にしっかりと耳を傾け、共感する姿勢が不可欠となります。
そのためには、まず相手に関心を示すことから始まります。
そして、言葉だけでなく、適宜うなずいたり微笑んだりといった表情や仕草などを通して、「あなたの話をきちんと聞いていますよ」ということを伝える必要があります。
クライアントに安心して話をしてもらうためには、共感することが欠かせません。
温かな心を持ち、どのような人に対しても偏見や先入観を持たず、無条件で受け入れて話を聞けるような人が、心理カウンセラーには向いているといえます。
向上心と知識欲にあふれる人
心理学は奥が深く、専門的な知識がたくさん必要になるからこそ、心理カウンセラーは常に自己研鑽に励むことが大切です。
また、クライアントが抱える悩みは複雑なものも多く、薄っぺらい知識だけでは到底解決できるものではありません。
しっかりと勉強を続け、日々の経験から学んでいく気持ちが欠かせません。
もっと多くの人の悩みを解決できるようになりたいという情熱を持ち、知識欲にあふれる人であれば、心理カウンセラーとして長く活躍していくことができるでしょう。
社会や地域への関心と広い視野を持てる人
基本的に、カウンセリングは1対1という狭い世界で相手と向き合いますが、決してカウンセラーが閉鎖的になってはいけません。
クライアントは学校や会社、家庭、地域など、それぞれの社会生活を送る中で悩みを抱え、苦しんでいます。
カウンセリングによって、クライアントもは社会に適応していくことを目指していくわけですから、カウンセラーも常に社会という存在を頭に置き、それに基づいてカウンセリングを行う必要があります。
また、時代によって社会のあり方は変わりますし、人々の価値観も変化していくものです。
小さな枠組みにとらわれず、広い視野を持てる人、さまざまなものやことに興味を持てる人のほうが、この仕事には向いているといえるでしょう。
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心理カウンセラーに必要なスキル・能力
タフなメンタル
心理カウンセラーは、クライアントに対して共感はしても、カウンセラー自身の精神がそれに引きずられてしまってはいけません。
人間の心の専門家である心理カウンセラーは、ときに人間のドロドロとした部分にも触れ、クライアントから重い話を聞くことも多いため、ちょっとしたことに動じない精神力を持っている人に適しているといえるでしょう。
傾聴のスキル
カウンセリングでは、「傾聴」という言葉を意識することがとても大事になります。
これは相手の声に耳をしっかりと傾けて、より深く相手を理解し、気持ちを汲み取り、共感するスキルです。
傾聴が正しくできればクライアントは安心し、本当に自分が感じていることを口にしやすくなります。
カウンセリングの結果をより良い方向へ導いていくためにも、傾聴は心理カウンセラーにとって非常に重要なスキルとなります。
相手に対して心を開くこと
心理カウンセラーは、いつでもオープンマインドでいる必要があります。
自分の好き嫌いでクライアントに対して心を閉ざしてしまったり、冷たく接してしまったりするようでは、心理カウンセラーの仕事をするのは難しいです。
ただし、いくら心を開いたからといっても、クライアントと適切な距離感を保って接することも必要です。
このようなクライアントとの正しい接し方を身につけることも、心理カウンセラーとして働くうえでは不可欠です。
心理カウンセラーに向いていないのはどんな人?
心理カウンセラーというと、クライアントを前にして、自分がたくさん話をしなくてはならないと考えている人もいるかもしれません。
もちろん、クライアントが話しやすい雰囲気づくりをしたり、会話の糸口を探ってリードしたりすることは必要になりますが、この仕事は決して話がうまくなければできない仕事ではありません。
むしろ、自分がペラペラと話すことよりも、クライアントにしっかりと自分の思いを口にしてもらうことのほうが大事だといえます。
そのためには、他人の話をよく聞けることが最重要だともいえます。
人の話を聞くことが好きでなかったり、つい相手の話をさえぎってしまうようなタイプの人は、心理カウンセラーには向いていないかもしれません。
ですが、このような問題は本当に心理カウンセラーになりたい気持ちがあれば、自分の心がけや努力によって解決できることだといえるでしょう。