女性の心理カウンセラーのキャリアパス・結婚後の生活

女性の心理カウンセラーの現状

心理カウンセラーは、女性がなることも多い職業です。

具体的な男女比はわかりかねますが、臨床心理士の有資格者は70%以上が女性といわれており、その他の心理カウンセラーの資格を持っている人も、女性の割合のほうが大きいようです。

また、心理カウンセラーの勉強をするためのスクールでも、女性の生徒が目立ち、心理カウンセラーという仕事に興味を持つ女性が非常に多いことがわかります。

この職業に女性が多い理由はいくつか考えられますが、ひとつは、もともと心理学に興味を持つ女性が多いということがあります。

女性は、物心ついたときから心理テストや性格診断などを好むケースが多く、人の心のあり方や、感情の揺れ動きにも敏感であるようです。

もうひとつは、雇用条件の関係が挙げられます。

心理カウンセラーは各方面で需要があるものの、正社員や常勤としての採用は決して多くなく、非常勤の立場で働く人が多いことが特徴です。

非常勤は不安定な働き方になりがちなため、男性は避ける傾向があるという意見もあります。

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女性の心理カウンセラーの強み・弱み

包容力や温かさを生かすことができる

女性の心理カウンセラーの強みとしては、女性ならではの包容力や、温かな心を生かしやすいということがあります。

とくに女性や子ども、高齢者のクライアントの場合、威圧的に感じてしまう男性よりも、物腰の柔らかな女性に相談したいと話す人もいます。

この仕事では受容や共感の姿勢が非常に重視されるため、女性ならではの穏やかな雰囲気が好まれる場面も多々あります。

しかし、もちろん男性の全員が威圧的なわけではなく、心理カウンセラーに必要な知識・スキルを身につければ、性別関係なく活躍することは可能です。

冷静な頭も必要

女性の心理カウンセラーは、悩みを抱えるクライアントにしっかりと寄り添うことができる人が多いようです。

しかし、あまりにも相手の話に共感しすぎて、冷静な判断ができなくなったり、相手の問題に介入してしまったりするのはよくありません。

心理カウンセラーはやさしさを持ちながらも、クライアントとの距離感を適切に保ち、仕事として相手の問題をきちんと解決していこうとする必要があります。

心理カウンセラーの結婚後の働き方・雇用形態

心理カウンセラーは、常勤や非常勤などさまざまな働き方があり、また活躍の場も多岐にわたります。

そのため、結婚をはじめとするライフイベントの変化にも対応しやすく、自分が希望する形で仕事を続けていくことは十分に可能だといえます。

もともと非常勤で働く人も多い仕事ですが、結婚後はあえて非常勤のスタイルを選び、家庭と仕事を上手に両立させている人もいます。

一方、フルタイム勤務をしながら仕事を続ける人もいます。

大きな企業や病院に勤務する場合には、休暇制度や福利厚生なども充実しており、比較的働きやすい環境が整っているようです。

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心理カウンセラーは子育てしながら働ける?

心理カウンセラーの働き方にはさまざまな選択肢があるため、子育てをしながらでも無理なく働き続けることは可能です。

子どもを保育園に預け、昼間に数時間だけ働くという人もいますし、なかには独立して自分でカウンセリングルームを立ち上げている人もいます。

ただし、心理カウンセラーは継続的な勉強が必要な仕事です。

ときには休みを使って研修会やセミナーに参加し、自己研鑽に励む必要もあるでしょう。

また、とくに非常勤の場合にいえることですが、勤務先の育児休業や時短勤務といった各種制度が適用されないなど、子育て中の人に対する勤務先のサポートはあまり受けられない可能性があります。

どのように仕事を続けていくのかは、自分自身でよく考えて選択する必要があるといえるでしょう。

心理カウンセラーは女性が一生働ける仕事?

心理カウンセラーの活躍の場は多岐にわたり、どのような職場に勤めるかによって、女性にとっての働きやすさはだいぶ変わってくるといえそうです。

結婚後もフルタイム勤務ができる場所でバリバリと働き続ける人もいれば、非常勤として週に数日程度だけ仕事を続けるといった人もおり、どれが正解とはいえません。

ひとつ言えるのは、この仕事は人生経験を積めば積むほど、さまざまなクライアントに寄り添うことができるスキルも磨かれるということです。

心理学は短期間ですべて習得できるようなものではありませんし、結婚や出産などの経験によって自分自身が成長し、それまで見えなかったことが見えるということはよくあります。

心理カウンセラーとして多様な現場経験を積み、年齢を重ねるうちに、クライアントの抱える複雑で難しい問題に対しても、より大きな視野を持って向き合えるようになったという声も聞かれます。

女性が一生かけてこの仕事を突き詰めていくやりがいは、十分にある仕事だといえるでしょう。