歯科衛生士専門学校とは(読了時間:6分17秒)

歯科衛生士専門学校といっても、一般の人にとっては、どのような勉強をしているのかイメージしにくいかもしれません。

このページでは、歯科衛生士専門学校で学ぶことや、卒業後にはどのような職業を目指していけるのかなどを紹介していきます。

目次

歯科衛生士専門学校とは

歯科衛生士専門学校とは、歯科衛生士として働くための知識や技術を身につけるための学校です。

歯科衛生士になるための学校の種類としては、専門学校以外にも4年制大学や短大がありますが、こうした歯科衛生士養成機関では、現在「3年以上」の指定されたカリキュラムを修了することが法律で義務付けられており、専門学校の場合には「3年制」が基本となっています。

歯科衛生士専門学校で所定のカリキュラムを修了すると、歯科衛生士国家試験の受験資格を得ることができ、その試験に合格することで歯科衛生士として働けるようになります。

歯科衛生士専門学校で勉強すること、授業科目

歯科衛生士専門学校のカリキュラムは、大きく分けると「座学」「実習」「国家試験対策」の3種類があります。

それぞれ、以下のような内容となります。

座学

歯科全般や人体、口腔に関連する病気などについて勉強します。

生物学、病理学、薬理学、人体解剖学、栄養学、免疫学といった科目があります。

実習

たいていの歯科衛生士専門学校では、2年次になると基礎実習が始まり、3年次には実際の医療現場での臨床実習が行われます。

臨床実習では、歯科医院や大学病院などの現場に行き、実際にプロとして活躍するスタッフの指導を受けながら、患者さんへの接し方を学んでいくことになります。

国家試験対策

歯科衛生士になるためには、歯科衛生士国家試験に合格しなくてはなりません。

そのため、専門学校では国家試験対策にも重きが置かれ、試験のポイントをわかりやすく学ぶことができます。

定期的な模擬試験などを通して、それまでに学んできた基礎的なことがきちんと身についているかを確認すると同時に、実力アップを目指します。

歯科衛生士専門学校から目指せる職業・仕事

歯科衛生士専門学校に通っている人のほぼすべてが、将来的には歯科衛生士になることを目指しています。

歯科衛生士専門学校から目指せる職業・仕事としても、基本的には歯科衛生士のみと考えておけばよいでしょう。

ただし、歯科衛生士専門学校によっては、在学中に歯科衛生士とは別で「介護職員初任者研修」や「歯科医療事務」などの資格も併せて取得できるカリキュラムを設けているところがあります。

こうした資格も含めてダブルライセンスを取得することで、卒業後に活躍できる場所が広がったり、就職・転職時に優遇されることがあります。

歯科衛生士専門学校の学費、費用

歯科衛生士専門学校で1年間にかかる学費は70万円~100万円程度が相場となっているようです。

なお、学費には入学金、授業料、実習費、施設設備費が含まれていることが一般的で、1年次は入学金の納入も必要になるため、上記の金額に10万円~30万円程度上乗せされることがあります。

夜間部の場合、昼間部よりも学費は多少低めに設定されている場合が多いですが、学校によって違いがあります。

学費以外には、教科書代・教材費、白衣代、実習器材費、学生保険料、研修旅行費、国家試験関連費、卒業アルバム代、同窓会費などが必要になってきます。

歯科衛生士専門学校の就職先、就職率、卒業後

歯科衛生士専門学校に通う人の大半は卒業後に歯科衛生士として働くことを目標にしており、歯科衛生士国家試験に合格すると、歯科医院をはじめ、大学病院や総合病院の口腔外科などへ就職しています。

歯科医院や病院に就職する人が大半を占めているようですが、なかには歯科専門の機材メーカーや歯科材料メーカーなど一般企業へ就職する人もいます。

歯科衛生士専門学校の就職率は高く、なかには100%と発表している学校もあります。

歯科医院は全国にかなりの数があり、またフルタイムやパートタイムなどさまざまな働き方が可能であるため、個々の希望に応じた就職を実現させやすいということも、歯科衛生士専門学校の就職率が高くなっている要因のひとつであるようです。

歯科衛生士専門学校の入試、志望動機、面接

歯科衛生士専門学校では、学生のほぼ全員が卒業後に歯科衛生士として働くことを夢見ています。

入学前に専門知識・技術が問われることはありませんが、入学後は歯科衛生士にとって必要な知識・技術をみっちりと学ぶことになるため、入試の際には面接などの場を通じて、「歯科衛生士になりたい」という強い思いをアピールすることが重要です。

歯科衛生士になりたいと思ったきっかけや、仕事内容のどの部分に魅力を感じているのか、自分が理想だと思う歯科衛生士の姿などを考え、言葉にまとめていきましょう。

また、面接では入学後に3年間きちんと学び続ける意思があるかどうかや、他の学生と一緒に協調性をもって学んでいけるかといった人柄の部分もチェックされるでしょう。

人の健康に関わっていく職業を目指すための勉強をすることから、思いやりの心、明るさや誠実さ、身だしなみ、清潔感なども意識しておくとよいでしょう。

歯科衛生士専門学校のオープンキャンパス

歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスは、その他の種類の学校のオープンキャンパスと同様に、高校生など進学を検討している人が専門学校の校内を見学したり、入試について質問できるような場となっています。

同時に体験授業が実施されることも多く、たとえばブラッシング指導や歯の模型作り、着色取りなどの体験を通じて、入学後にどのような勉強をしていくのかや、実際の歯科衛生士の仕事はどのようなものなのかをより深く理解することができます。

オープンキャンパスへの参加は任意ですが、学校によってはAO入試など一部の入試方法において、オープンキャンパスへの参加が応募条件のひとつに指定されることがあるため注意しておきましょう。

夜間の歯科衛生士専門学校

歯科衛生士専門学校の多くは昼間に授業が行われていますが、一部の学校には夜間部が置かれています。

夜間部は夕方以降に授業が実施されるのが一般的で、夜間部のことを「II部」と呼んでいる学校もあるようです。

基本的に、夜間部の歯科衛生士専門学校も昼間部と同じく「3年制」ですが、1日の授業は2コマ、計3時間程度になっており、昼間部と比べると短時間で歯科衛生士を目指すために必要なことをしっかり学べる効率的なカリキュラムとなっています。

夜間部に通う学生は昼間に仕事をしている社会人も多く、年代は昼間部よりも幅広いものとなっています。

もちろん、昼間部の歯科衛生士専門学校と同様、カリキュラムを修了すれば歯科衛生士の国家試験も受験することができます。

歯科衛生士専門学校の勉強は大変? きつい?

歯科衛生士専門学校の勉強は大変、きついといわれることがあるようですが、入学後は皆が横一線でのスタートとなるため、真面目に授業を受けていれば少しずつ知識は身についていきますし、そこまで心配する必要はありません。

しかし、歯科衛生士専門学校では、口の構造や働き、病気の成り立ち、歯科診療で使用する器具の取り扱い方など専門的な勉強をしていくことになります。

初めて知ることや耳にする専門用語も多く、次から次へと新しく覚えなくてはならないことが出てくるため、自主的に予習復習をする姿勢は必要になるでしょう。

また、カリキュラムの一部として臨床実習(臨地実習)も行われ、そこでは歯科診療の現場に出て、プロとして働く歯科医師や歯科衛生士とも関わりながら実践力を身につけます。

実習期間中はレポート提出も増えるため、忙しい毎日が続くことになるでしょう。

歯科衛生士専門学校は何年制が多い?

歯科衛生士を目指すための勉強ができる「歯科衛生士養成機関」といわれる学校は、現在「3年制」以上であることが法律で義務付けられており、実際には以下の3種類の学校が存在しています。

・歯科衛生士専門学校(3年制)
・歯科衛生士養成課程のある短大(3年制)
・歯科衛生士養成課程のある大学(4年制)

上記の通り、歯科衛生士専門学校は「3年制」が基本となっており、これは昼間部も夜間部も同様です。

3年制の歯科衛生士専門学校に通うメリットとしては、4年制大学に比べると卒業までに必要な学費を抑えやすいこと、またストレートにいけば大卒の人より1年早く就職することができるため、いち早く現場に出てさまざまな経験を積んでいくことができます。

歯科衛生士専門学校では、歯科衛生士になりたいという夢を持った人が大勢学んでいます。

歯科衛生士養成機関として定められている専門学校であれば、国家試験合格と就職に向けて学校のさまざまなサポートを受けながら、基礎から学んでいくことができます。

ただし、学校によって時間割や校風、学内イベント、学費などには違いがあるため、さまざまな学校の情報を集めながら自分が納得できる学校選びをしましょう。

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