歯科衛生士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

歯科衛生士を目指すきっかけで多いものは?

歯科衛生士を目指す人の志望動機はさまざまです。

多いものとしては、「役に立つ資格を取りたい」「医療に関わる仕事がしたい」「手に職をつけたい」などが挙げられます。

これらはたしかに歯科衛生士の大きな魅力だといえます。

実際、歯科衛生士を求めている現場は多いですので、資格を持っていれば仕事に困ることはないでしょう。

しかし、歯科衛生士とは、自分本意な考えだけでは務まらない仕事でもあります。

患者さんがいてこそ成り立つ仕事ですので、患者さんの口の中の健康を思う気持ちや、人の力になりたいという気持ちを持つことはとても大切です。

患者さんは小さな子どもからお年寄りまで、さまざまな人がいます。

患者さん一人ひとりに合った接し方をするためには、ただ技術や知識があれば良いというものではありません。

医療や健康、歯について興味があることも志望動機のひとつになりますが、「人が好き」だからこそ、この仕事を目指したいと思うのも立派な志望動機だといえます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

歯科衛生士の志望動機の考え方

就職活動の際には、志望動機を自分の言葉でまとめられるようにすることが大切です。

歯科衛生士を目指すきかっけはどの志望者も似たり寄ったりなので、いかに自分自身の体験と結びつけて伝えられるかが鍵となります。

また、歯科医院は全国にたくさんあるので、ただ「歯科衛生士になりたい」と伝えるだけでは説得力に欠けてしまいます。

「なぜ、ほかの歯科医院ではなくその医院を希望するのか?」といった内容も入れ込むのがベターです。

そのためには、応募する歯科医院や病院について事前に調べ、特徴を理解しておく必要があります。

どんな治療に重きを置いているのか、どういった専門性を持っているのか、患者さんと接するときの方針などを把握しておくことで、応募先の医院と相性のよい人材だということをアピールできます。

歯科衛生士の志望動機の例文

幼少期の体験をきっかけとした志望動機

「私は幼い頃から歯科医院に通う機会が多く、そこで見た歯科衛生士の姿が強く印象に残っています。

誰でも治療の際は不安があるものですが、その衛生士さんは患者さんに対してとても丁寧に、優しく接しており、いつも安心して治療を受けることができました。

将来の進路を考えていくなかで、私もあの時の衛生士さんのように患者さんに喜ばれる存在になりたいと思ったのがきっかけです。

そして歯科衛生士の勉強を続けるうちに、治療だけではなく予防の重要性にも興味を抱くようになりました。

一人でも多くの患者さんの口の健康を守りたいと思い、歯科衛生士として働くことを希望しています。」

歯科医院の方針に共感した志望動機

「私が貴院を志望した理由は、訪問歯科を重点的におこなう貴院の方針に共感したからです。

学生時代、介護老人福祉施設で訪問歯科衛生師指導の実習を経験し、口腔ケアの重要性を実感しました。

利用者の口腔ケアのお手伝いを通して、高齢者にとっては口内状態の良し悪しが全身の健康に大きく影響することに気づき、自分もその分野で活躍する歯科衛生士になりたいと考えるようになりました。

貴院に採用していただいた際は、歯科の観点から高齢者の健康寿命を伸ばせるよう貢献したいと思います。」

実務経験がある場合の志望動機

「私は歯科衛生士の専門学校を卒業後、地元の歯科医院に3年間勤務していました。

スタッフの数が少ない職場だったので、治療の補助や予防処置、保健指導のほかにも、電話応対やレセプト作成など、幅広い業務を経験しました。

貴院では、勉強会や学会に積極的に参加できる体制が整っており、歯科衛生士としてさらにスキルアップできると感じ、志望いたしました。

将来的にはインプラントの分野で認定歯科衛生士になりたいと思っています。

インプラント治療に重きを置いている貴院にて、勉強を続けながら知識とスキルを深めていき、貴院に貢献していきたいです。」

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

歯科衛生士の面接で聞かれること・注意点

歯科衛生士の面接で最もよく問われるのは、やはり志望動機です。

「なぜ、歯科衛生士になりたいと思ったのか」、「歯科衛生士としてどのような成長を望んでいるのか」ということは、きちんと答えられるようにしておきましょう。

転職活動の場合であれば、「なぜ前の職場を辞めたのか」ということもよく問われます。

たとえ労働条件や職場環境が合わずに辞めたとしても、愚痴や文句に聞こえるようなことを言っては、「ウチもすぐ辞めるんじゃないだろうか…」と思われて良い結果につながりません。

さらなるスキルアップを望んでいることや、志望先の歯科医院の特徴を押さえた上で、前向きな志望動機を述べることが大切です。

その他、歯科衛生士という仕事柄、清潔感や身だしなみは必須条件といえますし、明るい笑顔や朗らかさ、ハキハキと話せるかどうかという点も見られます。

また、勤務条件や待遇は歯科医院によってだいぶ異なります。

いざ働いてから「こんなはずではなかった!」とならないよう、事前にきちんと確認しておく必要があります。

歯科衛生士の自己PRのポイント

歯科衛生士の履歴書や面接において志望動機と同じくらい重要なのが「自己PR」です。

歯科医師歯科助手など他のスタッフと連携して働く職種なので、採用側にとっては「一緒に働きたいか」といった点も評価の基準となります。

自己PRを考える際は、歯科衛生士に求められる適性をアピールすることが大切です。

歯科衛生士には、処置にあたっては手先の器用さが、患者さんと接する際にはコミュニケーション能力が求められます。

細かい作業が得意だということ、人と接するのが好きだということを、実際の体験やエピソードを通して伝えられると説得力のある自己PRとなるでしょう。

また、自己PRでは、歯科衛生士として働くことへの意欲も見られます。

学生時代や前職において、主体的に行動した経験や、チームで何かを成し遂げたエピソードがあれば、積極的に伝えるのがおすすめです。

歯科衛生士の履歴書で気をつけるべきことは?

最近は履歴書をパソコンで作成することも多いですが、歯科業界ではまだまだ手書きの履歴書が一般的なようです。

字の上手さに自信がなくても一生懸命書いた筆跡は伝わるので、余裕があれば手書きで作成しましょう。

「免許・資格」の欄には歯科衛生士の国家資格のほかにも、自己PRになる資格や免許があれば記入します。

語学系の資格や音楽・スポーツ関連の資格など、歯科衛生士とは関係がなくても「向上心」や「継続力」のアピールに繋がります。

歯科衛生士の実務経験がある場合、職歴の欄には医院名だけでなく役職や業務内容を書くようにすると具体的なスキルが伝わります。