社会保険労務士のつらいこと・大変なこと・苦労
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社会保険労務士のつらいこと・大変なこと
めまぐるしく変わる法律
社会保険労務士は「社会保険や労務に関する法律のプロフェッショナル」として働いているため、これらの法律に関する広い知識を頭に入れておかなければいけません。
しかし、法律は時代の流れとともに、つねに変わっていくものです。
たとえば、以前までは、会社が雇用している人は「正社員」か「アルバイト(パート)」の2種類というケースが一般的でした。
しかし、景気の影響や時代の移り変わりとともに、「派遣社員」「契約社員」「嘱託職員」「臨時職員」など、正社員と同じような仕事をするものの正社員とは雇用形態が違う、という働き方が急増しました。
このように雇用形態が多様化すれば、それにともなって「健康保険や雇用保険をどのように適応するか」に関する新しい法律が制定されたり、改正されたりします。
社会保険労務士は、こういった法改正には誰よりも詳しくなければいけません。
とくに日本では経済情勢や少子高齢化などの影響により、労務関連の法改正が多く、めまぐるしく変わる法律にしっかりと追いついていかなければいけない大変さがあります。
間違いが許されない緊張感
社会保険労務士が取り扱うものは、人事労務や社会保険、年金など、どれも法律によって定められている内容であり、ほんのちょっとの間違いが大きなトラブルにつながることもあります。
そのため、つねに「間違いが許されない」という緊張感のなかで、慎重に業務を進めていかなければなりません。
とくに社会保険事務や給与計算など、社会保険労務士の仕事は細かい数字や文字のチェック作業などが非常に多い点が特徴です。
こうした正確性を要求される仕事を毎日こなしていく必要があり、抱えるプレッシャーもかなりのものとなるでしょう。
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社会保険労務士の悩み
社会保険労務士は書類作成業務だけではなく、相談者の話を聞き、専門知識を生かして適切なアドバイスや説明をおこなうことも大切な仕事です。
しかし、社会保険労務士がメインに取り扱うものは保険や年金に関する内容であるため、それらをわかりやすく説明することは簡単なことではありません。
とくに個人を相手に相談業務をおこなう際は、相談者に予備知識がまったく入っていないことも珍しくないため、複雑な制度を理解してもらうよう説明するのは骨の折れる仕事でしょう。
各種制度について自分自身が正しく理解していることはもちろん、それを相手にわかりやすく丁寧に伝えられる能力も社会保険労務士には求められています。
社会保険労務士を辞める理由で多いものは?
社会保険労務士のなかには、企業や事務所で働くのではなく「独立開業」を目指す人もいますが、開業はしたものの顧客が見つけられなくて苦労している人も多いようです。
とくに経営が苦しい企業や小規模の企業の場合には、社会保険労務士への報酬を節約するために、労務関連の手続きもすべて自社の総務担当者に任せてしまおうと考えるケースも少なくありません。
社会保険労務士は「資格さえ取得できれば安定」「独立開業すればすぐに高収入が狙える」というわけではないのが実情です。
そのため、独立開業後も継続的に顧客を見つけていくためには「積極的な営業活動」が必須です。
営業活動に力を入れていなかったり、開業すれば勝手に顧客がつくと甘く考えていると、いくら国家資格といっても社会保険労務士として生計を立てるのは難しいでしょう。