生活相談員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
生活相談員に向いている性格・適性
困っている人を助けたい気持ちが強い人
生活相談員は、日常生活上での困りごとや悩みを抱えている人の相談にのる仕事です。
人の役に立ちたい、困っている人を助けたいという気持ちこそが、この仕事を頑張る原動力になります。
また、相手の経済的状況、家庭内の悩みにも踏み込んでいくことから、人と深く関わり、しっかりと信頼関係を築いていくことにやりがいや楽しみを見いだせる人に向いている職業だといえます。
さまざまな立場の人と協力して物事を進めるのが好きな人
生活相談員の仕事では、医療従事者や介護職員など、多職種の専門スタッフとの連携も必要になります。
物事に取り組むときに、個人で完結するのではなく、さまざまな立場の人とチーム全体で一緒に協力して進めていくのが好きな人は、生活相談員に向いています。
根気強さのある人
介護サービス利用者が抱える悩みや課題は、1回の面談ですべて解決するわけではありません。
何度も面談を繰り返してよりよい解決策を考えていかなくてはならないことも多々出てきます。
そのため、根気強さがあり、長期的な目線で物事に取り組んでいける人も、生活相談員の適性があるといえます。
20代で正社員への就職・転職
生活相談員に必要なスキル・能力
他者の話を聞く力
生活相談員に必要なスキルや能力は、まず相手の気持ちに寄り添ってじっくり聞く「ヒアリング能力」です。
サービス利用者は、まだ生活相談員との信頼関係が浅い時期には、自ら本当の悩みを打ち明けることは少ないため、話をしっかり聞くことで信頼を得なければなりません。
ちょっとした話のどこかに本当の悩みが隠れていることもありますので、ヒアリングしながら、課題を見つけていくことも大切な能力です。
他者と連携する力
生活相談員は、多職種と連携をして利用者の生活を支えていくため、報告・連絡・相談といった基本的な連携スキルも必須です。
ご自宅から施設へスムーズに暮らせるように、医師や看護師、介護職員などとも事前に話をしておくなど、先を読んで行動するスキルも身につけておくと仕事に役立ちます。
医療や福祉、介護に関する基礎知識
生活相談員は、医師や看護師、理学療法士などの専門職と話す機会も多いため、社会福祉の知識だけでなく、医療面の知識も少しずつ学んでいく必要があります。
また経済的な問題の解決にも導かなければならないため、医療保険、介護保険などの制度についても、勉強しておきましょう。
生活相談員に向いていないのはどんな人?
どのような性格であっても、努力をすれば生活相談員を目指せます。
ただ、生活相談員は利用者の悩みを聞き、模索をしながら、利用者にとってどのような暮らしが最もよいものなのか、深く考えて行動しなくてはなりません。
明確な答えが用意されているわけではありませんから、数字などわかいやすい結果を求めたい人や、短期的に結果を出すのが好きな人には、生活相談員の仕事を楽しめないかもしれません。
自分の答えに縛られず、利用者やその家族の目線、医療従事者の目線に立ち、物事を見る努力をしていれば、どのような性格であっても生活相談員になれます。