生活相談員のつらいこと、大変なこと、苦労
生活相談員のつらいこと・大変なこと
業務範囲が多岐に渡る
生活相談員の中心業務は、利用者の相談業務や施設の利用手続きなどの介護事務、相談業務です。
ただ、実際には「介護職員」としての業務を兼務したり、経験豊富であるとマネジメントにも携わったりすることも多い職種です。
勤務する施設の規模やその時々の人員の配置状況、また経験によっても異なるのが実情です。
とくに小規模の施設では、「何でも屋」として、施設のさまざまな仕事を任されることも珍しくありません。
また、介護職員がひとつの施設に複数いるのに対し、生活相談員は勤務時間中に自分一人だけになる場合があります。
孤独を感じたり、業務量の多さにストレスを受けたりする人もいるようです。
介護サービスの需要は高まっている一方、日々の忙しさに追われ、仕事に対して前向きに取り組めなくなってしまう人もいます。
なぜ生活相談員を目指したのか初心を忘れない工夫や、将来の目標を立てることが大切といえるでしょう。
利用者やほかの職種に気を遣うことが多い
生活相談員は、利用者本人やその家族と、その人たちをケアする職種との「橋渡し役」として活躍します。
まさに縁の下の力持ち的な存在ですが、日々あちらこちらに気を遣わなくてはならないため、気苦労を感じることが多い職種です。
とくに、生活相談員の重要な業務のひとつである「相談業務」では、利用者や家族と直接話をします。
長く仕事をしていれば、利用者から厳しいクレームを直接受けたり、解決するのが難しい相談事をもちかけられたりすることもあるでしょう。
ときには利用者とご家族の希望が食い違い、間に入ることもあります。
精神的に疲れることもありますが、利用者やご家族、多職種と接するときはいつも笑顔で接しなければなりません。
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生活相談員の悩み
生活相談員は、サービス利用者やそのご家族から相談を受けることが多い職種です。
家庭環境、人間関係、経済的状況など、プライベートの深いところまで話を聞かなくてはならない場面もあります。
重い話を聞いていると、仕事を終えても利用者のことを考えてしまうことが多々あります。
生活相談員として勤め始めたばかりのときは、深刻な悩みを家にまで持ち帰って考え込んでしまい、ゆっくり休めなくなってしまう生活相談員も多いようです。
勤務日は1日に何人もの利用者と会話をしますので、次の利用者と話すときには、前の利用者の悩みを1度忘れ、笑顔で接する気持ちが重要です。
生活相談員にとって、ときには仕事は仕事として切り離し、メリハリをつけて仕事をすることが大切なため、気持ちのコントロールが大変な職種だといえるでしょう。
生活相談員を辞める理由で多いものは?
人と深く関わることが生活相談員の魅力でもありますが、一方でさまざまな方との板挟みになり、辞めるきっかけになってしまうことが
あります。
生活相談員は、介護サービス利用者とその家族、医療従事者、介護職員など多くの人と接するため、どうしても「調整役」としての負担が大きくなります。
利用者の希望と医療従事者や介護職員の希望が異なる場合、お互いが納得できる解決策を探さなければなりません。
利用者の健康に関わることであれば、利用者のご家族にも協力を仰ぎ、長い時間をかけて説得することもあります。
また、医師や看護師、機能訓練士にとってどんなに最善の治療法でも、利用者にとって受け入れられないことであれば、利用者の気持ちを医療従事者にも理解してもらうように話さなければなりません。
こうした業務でストレスを感じるうえに、「職場の人間関係がよくない」「給料があまり上がらない」などの不満が積もり積もると、離職を決意する人がいるようです。