生活相談員を辞めたくなるのはどんなとき? ストレスはある?

生活相談員は離職率が高い?

生活相談員を含めた介護業界の仕事に対して「きつい」「つらい」というイメージを抱く人はまだまだ多いかもしれません。

ただ、介護職の離職率は緩やかに減少傾向にあります。

介護労働安定センターが行った平成30年度「介護労働実態調査」によれば、訪問介護員と介護職員の離職率は15.4%で、5年前と比べると1.2ポイント減っています。

10年ほど前まで介護業界は離職率が高く、高齢化が進み介護の需要が増す一方で、人手不足に陥っている介護施設も多くありました。

こうした課題を受け、労働環境や雇用管理の改善に取り組む動きが強まり、少しずつではあっても働きやすい職場が増えつつあるようです。

介護現場のあり方そのものが変わっていくなかで、生活相談員の働き方も改善しているものと考えられます。

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生活相談員が抱えやすいストレス・悩み

職場の人間関係の悩みが多い

介護の仕事ではたくさんのやりがいや充実感が得られる一方で、大変だと感じてしまうこともあります。

とくに悩む人が多いのが、人間関係です。

介護はチームプレーで行っていくため、どうしても他者との関わりが密なものになります。

職場に性格が合わない人がいたら、誰でも多少のストレスを感じるものです。

ただ、職種によっては、合わない人のことは気にせずにマイペースで仕事ができる一方、生活相談員は業務上、ニガテな人とも関わらなくてはならない場面が多々出てきます。

ギスギスした人間関係で居心地の悪さを感じ、それが大きなストレスになってしまう人もいるようです。

利用者さんとうまくいかない

生活相談員の仕事では、介護対象者となる利用者さんとのコミュニケーションも重要です。

生活相談員の場合、介護職に比べれば一人の利用者さんと関わる時間は少ないですが、それでも相手の話を聞いたり、困りごとを解決したりと、さまざまな場面で利用者さんと接します。

なかには気性が荒かったり、タイプが合わなかったりする方もおり、思うようにコミュニケーションがとれないこともあるかもしれません。

また、生活相談員は、施設の窓口となって利用者さんのご家族とも関わっていくため、まれに直接クレームを受けることもあります。

こうした出来事が積み重なると、精神的に疲れてしまうかもしれません。

うつ病になってしまう人も

少しつらいことがあっても、生活相談員の仕事にやりがいを見いだし、長く働き続ける人は大勢います。

一方、なかにはストレスが限界に達して本気で仕事を辞めたくなったり、さらに悪くなると、うつ病のようなメンタル面の症状が出てしまったりする人もいます。

介護の仕事に真剣に取り組み、自分一人でなんでも解決しようとする人ほど、悩みを抱え込んでしまいがちなようです。

もし仕事の進め方で困ったことがあれば、上司や周囲の人に相談することをおすすめします。

また、介護業界はまだまだ人手不足なので、どうしても合わなければ、職場を変えてみるのもストレスから解放されるひとつの手です。

参考:平成30年度「介護労働実態調査」の結果