航海士の需要・現状と将来性
本記事では、航海士の現状から将来性、今後の活躍の場などを紹介します。
航海士の現状
重労働だが待遇は安定
日本が海に囲まれた島国である以上、海運業がなくなることはありません。
海洋関連会社・貿易会社・エネルギー関連会社などがぞくぞくと求人を出していて、航海士はひく手あまたな状況にあるといえるのです。
航海士の仕事は常に危険と隣り合わせなだけではなく、社会的な責任が重く、待遇は給与に付加される手当てを含め安定しているといえます。
長い航海にでると数ヶ月は陸地に上がれないため、勤務体制は極めて変動的なものになりますが、その分休暇体制も万全です。
航海士に必要な海技士資格は国家資格ですので、手にしていれば転職先に困ることは少なく、キャリアアップを目指すこともでき、身分が保証された安定した待遇のもとのびのびと働くことができる職業です。
なり手は減り続けている
近年、外国人航海士が増えるにつれ日本人航海士は減少の傾向にあります。
さらに高齢化が進んでおり、後継者不足に悩まされているところも少なくありません。
重労働で命を危険にさらすことや、特殊な勤務体制による生活の不便さからこの仕事を敬遠する人が増え、航海士のなり手は減り続けているのが現状です。
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航海士の需要
近年、海外からの輸入製品に対する需要は高まるばかりで、船で製品を運ぶことのできる航海士の需要もますます高まっていくと考えられます。
しかし、不景気が続くにつれコストの削減に力をいれる企業も増えています。
航海士の仕事についても例外ではなく、海外への航海を行う外航船には給料の安い東南アジア系の航海士を採用したがる企業が増えてきており、現在船員の多くはアジア系外国人が占めるようになってきています。
日本人航海士の求人が急激に減ることは考えられませんが、今後はこうした外国人航海士と競争していかなくてはならない時代が来ることでしょう。
航海士の今後の活躍の場
日本人航海士の働きぶりは世界でも高く評価されているため、今後は国内だけでなく海外の商船会社で働く人も増えてくると予想されます。
外国人航海士と接する機会も多いため、英語をはじめとした語学力を身に付けておけば、世界を股にかけて活躍することも夢ではありません。
さらに近年は船内での仕事もオートメーション化が進み、最先端の機器を導入して仕事がしやすい環境が整っていますが、一方でそうした機器を扱う知識や技術も求められていきます。
航海士としての経験を生かし、こうした航海に関わる機器やシステムの開発に携わる人も今後は増えていくでしょう。
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航海士の需要・現状と将来性のまとめ
日本が海に囲まれた島国である以上、海運業がなくなることはありません。
しかし、近年、外国人航海士が増えるにつれ日本人航海士は減少しています。
不景気が続くにつれコストの削減に力をいれる企業も増え、給料の安い東南アジア系の航海士を採用したがる傾向にあるのです。
日本人航海士の求人が急激に減ることは考えられませんが、今後はこうした外国人航海士と競争していかなくてはならない時代が来ることでしょう。
ですが、日本人航海士の働きぶりは世界でも高く評価されています。
語学力や最先端の機器の知識を身につけることで、より求められる航海士になることができるでしょう。