国税専門官の志望動機と例文・採用面接で気をつけるべきことは?
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国税専門官を目指すきっかけで多いものは?
国税専門官の仕事内容は、国民から税金をきちんと徴収するために必要な確定申告の準備をしたり、正しい納税が行われているかを調査したり、滞納があれば徴収したりなど、多岐にわたります。
どのような業務も、国がきちんと機能するための税収を得ることを目標としています。
そのため、国家公務員として働きたいと考える人のなかでも、不正を許さないという責任感が強い人、お金に関する仕事に興味がある人が、国税専門官を目指すことが多いようです。
また、映画『マルサの女』などの作品で国税専門官の仕事を知り、国のための税金をきちんと徴収するために働くことがかっこいいと思ったことが、国税専門官を目指すきっかけになった人も多いといいます。
もちろん、国家公務員としての安定性や待遇面が充実している点にも魅力を感じる人は非常に多いです。
国税専門官の志望動機の考え方
国税専門官として配属された人たちは、国税庁の定める業務方針に従って、日々淡々と業務を遂行しています。
そのため、組織のルールを守ってきちんと動ける人材であることをアピールすると、好印象です。
しかしながら、規則に縛られた業務のなかでも、納税者と直接関わり生の声を聞くことで、できる限り適正かつスムーズに納税が行われるよう日々工夫や改善を凝らすことも大切になってきます。
面接の際には、「自分の持つ税や法の知識を現場で生かし、社会に必要とされたい」という前向きな気持ちを自分の言葉で伝えるとよいでしょう。
国税専門官の志望動機の例文
例文1
税制は一般の方々にとって分かりにくく感じられる面もあり、確定申告を面倒だと感じて、きちんとやらないという人も少なくないようです。
しかし、皆さんに正しい税の知識を持ってもらい、正しい申告を行ってもらうことは、日本経済を支えるためにも非常に重要なことだと思います。
だからこそ、私は人々にできるだけ寄り添いながら、税に関する手助けができる国税専門官を目指したいと考えています。
学生時代のリーダー経験で培った責任感を生かし、国の大切な税金を正確に徴収するために努力してまいります。」
例文2
ニュースでたびたび取り上げられる大きな脱税問題に触れたことで、私はこの仕事に興味を持ちました。
学生時代には経済学や統計学を専門に学び、データから物事を読み取る力や、細かな数字に目を向ける力が養われたと感じております。
企業が不正をしていないかを調査する際には、持ち前の集中力を発揮し、さまざまなデータから検証して、正しい税金収入ができるように働きかけていけるよう努力いたします。」
国税専門官の面接で聞かれること・注意点
人事院・国税庁が発表している国税専門官採用試験の受験案内を見てみると、例年、筆記と面接の配点比率は筆記が「7/9」なのに対して、面接が「2/9」となっています。
国税専門官は高度な専門知識が必要な職業であるため、やはり筆記試験が重視されているのは納得できますが、面接の比重も決して小さくはありません。
国税専門官採用試験の面接では、税や法に関する知識を細かく答えさせるというよりも、実際に納税者と対面したときの対応の仕方を見たり、そもそも国税専門官を志望した理由を聞いたりといったことが中心になるようです。
もちろんその際に税の知識があやふやであったりすると、面接官によっては減点対象とするケースもあるため、気を抜かず勉強を重ねておくことが大切です。
国税専門官の自己PRのポイント
国税専門官の面接では、どの仕事に就く場合も問われる「志望動機」のほか、「ストレス耐性」のチェックがなされることが多いです。
この仕事では大きなプレッシャーやストレスがかかるような場にもしばしば出くわすため、面接でも「ストレスを感じやすいほうですか?」や「自分なりのストレスの解消法は?」といった質問がなされることがしばしばあります。
ストレスがまったく溜まらないという人はめったにいませんが、面接官は溜まったストレスをどう解消するのかを知りたいと考えています。
国税専門官にとっては、その日の仕事で抱えたストレスをずっと溜め込まず、しっかり気持ちを切り替えて翌日に出社できるかどうかということが、仕事を続けていくうえでのポイントとなります。
そうした面でも適性があるということを、面接で伝えられるように考えておきましょう。
国税専門官の履歴書で気をつけるべきことは?
筆記の第1次試験に合格した人には、合格通知と一緒に「面接カード」が同封されます。
面接は、必要事項を記入した面接カードを参考にしながら進められます。
この面接カードは、民間企業の就職活動でいうところの履歴書とエントリーシートに当たるもので、志望動機、自己アピールなどの志望者の人物像を面接官が判断する際の材料となります。
国税専門官は書類と睨み合うデスクワークであると思われがちですが、実際には納税者と直接面談する機会が非常に多いです。
とくに国税徴収官や国税査察官として働く場合、悪質な税金滞納者や脱税容疑者と向き合うことも多いため、一筋縄ではいかないケースも多々見られます。
そうした際に、場を混乱させることなく冷静に、なおかつ問題を解決させる方向に話し合いを持っていくための技量が国税専門官には求められます。
そうした意味で、面接カードにはコミュニケーションスキルに自信があることや、それを裏付けるエピソードなどを書けると印象がよいでしょう。