【2023年版】気象予報士試験の難易度・合格率

気象予報士資格とは

年2回実施される

気象予報士資格試験は、気象業務法に基づき気象業務支援センターが実施しています。

気象予報士資格試験は選択式問題の学科試験と記述式問題の実技試験があり、学科試験で合格点を獲得した場合のみ、実技試験の採点が行われます。

試験合格の可否は学科試験・実技試験の両方の点数の合計が基準となります。

学科試験は一般知識・専門知識ともに15問中11以上正解、実地試験は満点の70%以上で合格とみなされます。

気象予報士資格試験は法律で年1回以上設けることが決まっており、毎年8月と1月に2回行われるのが通例です。

受験者数は8月の試験の方が若干多い傾向にありますが、気象予報士資格試験は相対評価でなく、あくまでも個々の点数で合否を決める絶対評価です。

受験者数が多いからといって合格率が下がることはほとんどないため、その点は心配する必要はないでしょう。

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気象予報士資格試験の受験資格

気象予報士試験に受験資格はなく、年齢・性別・学歴問わず、誰でも受験することが可能です。

また、学科試験において合格した科目は1年間有効となるため、1年以内に再度試験を受ければ、前回合格した科目の受験を免除することができます。

気象予報士資格試験の難易度・勉強時間

気象予報士の資格試験は非常に難関であるといわれています。

専門知識が問われるだけでなく実技試験もある難易度の高い試験であり、かなりの勉強量が必要といえるでしょう。

気象予報士資格試験の勉強をするには、大きく分けて2つの方法があります。

1つ目は、参考書や過去問などを利用し独学で勉強することです。

気象予報士のための勉強は非常に難しいですが、天候や気象などの基礎知識がある人や大学で勉強している人などは、独学でも十分合格する可能性があります。

気象予報士は人気の資格のため参考書やテキスト、過去問題なども多く市販されているため、これらを利用して勉強することで合格を目指します。

2つ目は、民間スクールの講座や通信講座などを利用する方法です。

こうしたスクールや通信講座では資格取得までのカリキュラムがしっかりとしているため、系統立て効率よく勉強することができます。

気象予報士資格試験のための対策講座をしているところは多くありますし、通信講座の場合は自宅で勉強ができるため、社会人でも無理なく合格を目指すことができるでしょう。

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気象予報士試験の受験者数・合格率

気象予報士試験の受験者数

気象予報士試験の受験者数は3,000人前後で推移しています。2023年1月に行われた59回試験の受験者数は4,166人となりました。

気象予報士試験受験者数_令4

気象予報士試験の合格率

気象予報士試験の合格率は、4%~5%台を推移しており難易度が高い試験といえます。第59回試験の合格率は4.8%となりました。

気象予報士試験合格率_令4

気象予報士は独学で合格できる?

独学で気象予報士を目指す

気象予報士の資格試験は難しいことで知られており、合格率は平均5%ほどと決して高くありません。

しかし、気象予報士試験に出題される問題の範囲や形式はほとんど決まっており、それに加えて書籍やインターネットなどから過去問を入手することもできるため、対策をしっかりすれば独学で目指すことも可能です。

通信教育や資格の予備校、スクールなども数多くありますが、それらを利用せず独学で勉強して気象予報士の資格を取得した人も少なくありません。

独学の場合は大幅な学費の節約になりますし、自分の知識量や生活のペースに合わせて計画を立てることができるので、主体的に学習することが可能です。

また、気象予報士試験の内容は高校や大学で学ぶ地学や物理の延長上なので、理系の分野が得意な人であればすでにある知識をベースにした効率的な学習ができるでしょう。

独学の学習スタイル

独学の場合の勉強量は、個人の学力や知識量によって大きく異なりますが、通信教育や予備校の標準学習期間が8ヶ月から10ヶ月であることを踏まえると、最低でもこれくらいの期間は考えておいた方がよいでしょう。

実際、一度の受験で合格する人は非常に少なく、トータルで2年から3年ほどかかる人が多いようです。

気象予報士合格までの必要平均時間は約1,000時間ともいわれており、さらに独学であれば1500時間は必要と考えたほうがよいでしょう。

「高校で化学や物理をまったく勉強していない」「数学の微分積分がわからない」など、気象に関するベースの知識がない人は、長期戦になることを覚悟したほうがよいでしょう。

学習の方法としては、テキストの熟読に加えて、とにかく過去問をたくさん解くというのが基本です。

また、気象予報士の試験には実技試験があり、天気図を見て今後の気象予測を立てて文章化するというような問題もあります。

実技はとにかく数をこなしていくつものパターンを体に叩き込むことが大切なので、過去門を数多く解いて実践力を身につけるのがよいでしょう。

勉強を続けるために

気象予報士の勉強を始めてから合格までには長い時間がかかり、最短でも1年程度かかるのが一般的です。

「2年以内の合格であれば優秀」といわれるほど難関の試験と突破するためには、毎日こつこつと勉強を進めることが大切です。

学生生活や仕事と両立しながら勉強を続けることは大変ですが、生活の中で勉強時間を確保することを心がけ、勉強する時間を決め毎日少しでも机に向かうことが合格への近道です。

気象予報士の資格取得者

気象予報士の資格を独学で取得した人は多くいます。

2017年には11歳の女の子が最年少で合格したことで話題となりました。

小学4年生から勉強を始め、2年間勉強し4回目の受験で合格したそうです。

また近年では、お笑い芸人の矢部太郎やジャニーズグループSnow Manの阿部亮平、AKB48の武藤十夢など芸能人が気象予報士資格を取得するケースも増えています。

仕事と両立しながらでもさまざまな工夫をすれば、合格は十分可能といえるでしょう。

令和5年度 気象予報士試験の概要

試験日 年2回、8月と1月に実施。
第60回:令和5年8月27日(日)
第61回:令和6年1月28日(日)
試験地 北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県
受験資格 受験資格の制限はありません。
試験内容

試験内容

・試験は学科試験と実技試験があります。
・学科試験は,予報業務に関する一般知識と予報業務に関する専門知識があり,原則として5つの選択肢から1つを選択する多肢選択式によるものとします。
・実技試験は,文章や図表で解答する記述式です。

試験の一部免除について

・学科一般・専門のいずれか,または両方に合格された方については,申請により合格発表日から一年以内に行われる当該学科試験が免除されます。
・また、気象業務に関する業務経歴又は資格を有する方については,申請により学科試験の一部又は全部が免除になります。

試験科目

学科試験の科目

1.予報業務に関する一般知識
・大気の構造
・大気の熱力学
・降水過程
・大気における放射
・大気の力学
・気象現象
・気候の変動
・気象業務法その他の気象業務に関する法規
2.予報業務に関する専門知識
・観測の成果の利用
・数値予報
・短期予報・中期予報
・長期予報
・局地予報
・短時間予報
・気象災害
・予想の精度の評価
・気象の予想の応用

実技試験の科目

1.気象概況及びその変動の把握
2.局地的な気象の予報
3.台風等緊急時における対応

合格率 4.8%(第59回)
合格発表 第60回:令和5年10月6日(金)
第61回:令和6年3月8日(金)
受験料 11,400円
詳細情報 財団法人 気象業務支援センター