建設コンサルタントの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

建設コンサルタントを目指すきっかけで多いものは?

建設コンサルタントを目指すきっかけで多いのは、大学や専門学校で学んできた知識を生かすことのできる仕事につきたいというものです。

たとえば学生時代に土木工学や都市環境工学を学んできた人が、道路やトンネル、上下水道といったまちづくりをになう仕事をしたいと思うのは、ごく自然な流れといえます。

世の中には数えきれないほどの職業がありますが、勉強してきた理系の専門知識がそのまま実務に役立つ仕事というのは、決して多くはありません。

建設コンサルタントを目指す人の多くは、そうした研究職にも共通する「専門性の高さ」に惹かれるようです。

また、自分が手掛けた橋やダムなど大きなものが、後世に残る「ものづくり」に魅力を感じて、建設コンサルタントを目指す人もいます。

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建設コンサルタントの志望動機の考え方

建設コンサルタントの志望動機を考えるうえでは、「社会貢献」が重要なキーワードとなります。

建設コンサルタントの仕事は、官公庁や地方自治体から受注するインフラなどの公共工事が中心です。

公共工事のなかにも数多くの種類の案件があり、規模も大小さまざまですが、共通しているのは「地域経済や地域住民のための工事である」という点です。

志望動機を作成するにあたっては、就職先の企業の事業概要をよく理解したうえで、どんな仕事を通して、どのようなかたちで社会に貢献したいかということを中心に述べてみるとよいでしょう。

さらに、そこに理由として、過去の実体験や学校で勉強してきた内容を付け加えれば、オリジナリティと説得力のある、自分らしい志望動機を作成できるはずです。

建設コンサルタントの志望動機の例文

道路工事を手掛ける企業を志望する場合の例文

「私の母方の田舎は、山間に位置する小さな村で、自然が豊かでいいところでしたが、かなり交通の便に難がありました。

お盆と年末年始に帰省するたび、長い時間、未舗装の曲がりくねった山道を走らなければなりませんでした。

しかし、私が中学生のときに、山を貫く新しい道路が整備され、格段に通行しやすくなり、所要時間も半分ほどになりました。

普段意識せずに使っている道路が、どれだけ人々の暮らしに大きな影響力を与えているかを実感し、私も道路づくりを通して社会に貢献したいと御社を志望しました。

御社はさまざまな事業を展開しておられますので、ゆくゆくは、トンネル建設やインターチェンジづくりも経験してみたいと思っています。」

橋梁工事を手掛ける企業を志望する場合の例文

「私が御社を志望するのは、私が橋というものに無性に惹かれるからです。

私は瀬戸内海沿岸の海辺の町で育ち、すぐ近くに大きな橋が架かっていて、それを下から見上げるのが好きでした。

高校で物理を習ってからは、こんなに途方もなく大きくて重たいものが、どうやって宙に支えられているのかという視点でいつも見ていました。

大学の工学部では構造力学について勉強し、ひと通りの知識は身につけたつもりですが、まだまだ不思議なことばかりで、いつまでも橋に惹かれる気持ちは変わりません。

橋梁工事に豊富な実績を持つ御社で、設計や補修の仕事にたずさわり、多くの人々の役に立ちたいと考えています。」

災害対策工事を手掛ける企業を志望する場合の例文

「私は、中学生のときに東日本大震災を経験しました。

そのとき住んでいた街にはそれほど大きな被害はなく、しばらく学校が休校になったくらいでしたが、テレビで見た津波の映像は衝撃的で、一生忘れることはありません。

それから防災について一生懸命勉強するようになり、大学の環境学部に進学して治水や利水について学んできました。

大学でつちかった知識を生かせる職場として、海岸や河岸での護岸工事、防波堤工事を専門とする御社を志望しました。

どんな自然災害にも対応できるまちをつくり、人々の平穏な暮らしを守ることが私の夢です。」

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建設コンサルタントの面接で聞かれること・注意点

建設コンサルタントの面接では、さまざまな質問がなされます。

志望動機や自己分析、企業の印象、将来のキャリアビジョンといった一般的なことはもちろん、学校で学んできた理系の専門分野についても、面接官とかなり詳しい話をすることになるでしょう。

とくに注意したいのは、受け答えに一貫した論理性をもたせるということです。

建設コンサルタントは、仕事の発注元が抱えている課題を解決することがおもな役割であり、いかなるときでも冷静かつ客観的に、論理に基づいて理詰めで答えを導かなければなりません。

面接における回答が支離滅裂だったり、感情的になりすぎたりすると、面接官は「この人は他人をコンサルティングできる資質に欠けている、説得力がない」という印象を持つことになります。

熱意をアピールすることももちろん大切ですが、決して熱くなりすぎず、自分を客観視するくらいの余裕をもって、面接に臨むようにしましょう。

そのためには、先生や友人相手に模擬面接を繰り返すなど、事前の準備をしっかりしておくこと、端的にいえば「場慣れ」しておくことが大切です。

建設コンサルタントの自己PRのポイント

建設コンサルタントの仕事は、インフラなどの公共工事が中心で、官公庁や地方自治体がおもなクライアントとなります。

公務員をお客さまとすることからもわかるように、建設コンサルタントに求められるパーソナリティとは、真面目さや堅実さ、謙虚さ、礼儀正しさ、ひたむきさなどです。

建設コンサルタントの面接においては、そのような性格が感じられるエピソードを用意して、クライアントに好まれそうな性格であることをアピールするとよいでしょう。

逆にいうと、髪形や服装などの身だしなみや言葉づかいも含めて、個性を主張することは極力避けるべきです。

世間一般からすれば多少固いと思われても、常識と節度を重んじる人こそが、建設コンサルタント向きの人材といえます。

建設コンサルタントの履歴書で気をつけるべきことは?

建設コンサルタントの履歴書は、面接における受け答えと同じように、論理性を意識し、わかりやすい記述を心掛けるべきです。

建設コンサルタントのおもな仕事のひとつに、クライアントからの依頼に対し、発見した問題点や修正点などをとりまとめた「報告書」の作成業務があり、文章作成能力も非常に大切となります。

クライアントに納得してもらえる報告書をつくるつもりで、面接官に納得してもらえるよう、理路整然とした履歴書をつくりましょう。

履歴書に書ける文字数は限られていますので、あれこれと要素を詰め込むのではなく、ある程度思い切って伝えたいポイントを絞ることが大切です。

とくに学校での専攻、研究など、専門的な内容については、面接で補足することもできますので、冗長にならないよう、簡潔にとどめることが望ましいでしょう。