海上保安官に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

海上保安官に向いている性格・適性

責任感のある人

海上保安官の仕事は、人の命を助けたり、領海を守ったりするなど、すべて「世のため人のため」に行うものです。

その一つひとつに大きな責任を伴うため、自分の仕事に責任感を持てる人でないと、とても続けていけません。

国家公務員としての使命も理解し、人の役に立つ仕事がしたいと心から思える人に向いている仕事です。

協調性のある人

海上保安官は、常に誰かと協力し合って動く必要があります。

巡視船であれば数人から数十人で運航させますし、航空機ではパイロットと機関士が同乗して動かします。

また、潜水士や特殊救難隊はバディとともに行動し、命を預け合う関係を結びます。

海上保安官は安全に任務を遂行するためにも、スタンドプレーは許されません。

協調性があり、いつでも規律を守って動けることは、非常に大事な適性のひとつです。

海が好きな人

決して楽とはいえない海上保安官の仕事ですが、モチベーションを保つためには「海が好きなこと」も大きなポイントになるでしょう。

海を身近に育った、小さいころから海で遊ぶのが好きだったなど、さまざまな人がいますが、とにかく大好きな海を守りたいという気持ちがある人に向いている仕事です。

海上保安官になるには

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海上保安官に必要なスキル・能力

水泳能力

海上保安官は、海を職場とします。

そのため、水泳能力は少なからず求められますし、とくに潜水士を目指すのであれば人一倍の高い水泳能力が必須です。

しかし、海上保安学校への入学時点では、何割かの生徒は泳げない状態で入学しています。

学校では、年間100日以上の水泳授業があるほか、5km以上泳ぐ遠泳訓練もあります。

そこで一定の水泳成績を残さなければ卒業できないため、泳ぎを上達させる努力は欠かせません。

現在はあまり泳ぎが得意でなくても、水が苦手でないことは非常に重要なポイントになってきます。

強じんな体と精神力

海上保安官が出動する現場は過酷であり、体力に自信がないとなかなか務まらないでしょう。

海難救助、不審船への対応などは当然ながら、パトロールであっても一度船に乗れば数日帰らないケースもあるため、体が強い人のほうが適しています。

また、緊張感のある現場で常に正しい判断を下すために、ちょっとやそっとのことでは動じない精神力も求められます。

語学力

海上保安官にとって、語学力は必ずしも求められるわけではありません。

しかしながら、外国船を相手にすることも多いため、身につけておいて損はないスキルです。

海上保安官に向いていないのはどんな人?

ここで挙げてきた性格・適性からあまりにも外れている人は、海上保安官には向いていないかもしれません。

強い責任感がなければ海上保安官としての使命は果たせませんし、集団行動が苦手な人だと、学生時代の寮生活や訓練にもなじめない可能性があります。

また、そもそも海が嫌いな人は海上保安官を目指さないでしょうが、もし泳ぎが苦手で海上保安官を目指すと、途中でつらくなってしまうでしょう。

ただし、どのような人でも気持ちが変われば、海上保安官を目指せる可能性はあります。

海上保安学校や海上保安大学校で学び、寮生活を行うことで責任感が生まれ、仲間を守るための協調性が生まれる可能性もあります。

海上保安官への憧れの気持ちがあるのなら、諦めてしまう前に、どうやったら自分を変えられるかを第一に考えることが大事です。