海上保安官の採用・募集の状況は?

海上保安官の採用状況

海上保安大学校は毎年80名前後が合格しています。

海上保安学校の場合は課程により採用人数が変わり、一番多いのは船舶運航システム課程でここ数年は毎年400名以上合格をしています。

ほかの課程を見ていくと、航空課程は15~30名程度、情報システム課程は80~90名程度、管制課程は15~30名程度、海洋科学課程は20名程度が毎年合格しているようです。

人数はあくまでも合格者であり、実際に入学する数は若干減りますが、2019年も多くの海上保安官の卵が誕生しました。

ちなみに海上保安大学校の2018年入学者は60人で、海上保安学校、海上保安大学校ともに入学すれば海上保安官としての第一歩を踏み出すことになります。

増加傾向にある女性の海上保安官

ここ数年、海上保安庁は積極的な女性海上保安官の採用を進めており、現在1000名近くの女性海上保安官が働いています。

結婚後、出産後なども職場に復帰できるようワークライフバランスに考慮した職場環境の整備や一人ひとりの事情に応じた人員配置なども行われています。

活躍の場もどんどん広がりを見せており、航空機のパイロットや国際捜査官、運用管制官といった最前線で働くケースや、巡視船船長や海上保安部課長といった幹部として業務を行う女性職員もいます。

海上保安官の募集状況

現在、約14000人の海上保安官が全国で任務についています。

その人数で十分かといえばそんなことはなく、テレビや新聞などでたびたび報じられているように近隣諸国の船や不審船の領海侵犯に対応も必要ですし、海の治安を守るため犯罪を取り締まることも必要です。

海難事故への対応も当然ありますし、海の交通を管理し国内外船の航行の安全を確保するのも海上保安官の使命です。

加えて海洋資源の開発・利用を目的とした海洋調査といった任務も海上保安官の任務であり、広い範囲で活躍が期待されています。

このように多岐にわたる任務がある上に、世界でも有数の広さを誇る日本の海を守り、海難事故にも滞りなく対応するにはまだまだ人員不足なのが現状です。

近年は400名を超す増員要請を行うなど海上保安庁も積極的な増員計画を立てていますが、今後も同じ状況が続くと考えられます。

海上保安官は中途でもなれる

海上保安官になるための一般的なルートは、海上保安大学校や海上保安学校に入学することですが、有資格者採用試験という採用枠もあります。

船艇職員・無線従事者・航空機職員としての資格を保有する人が受験資格となっており、それらの資格を持っていれば中途でも海上保安官になることができます。

試験を受けて合格すれば福岡県北九州市にある海上保安学校門司分校で約6カ月間の研修を受けます。

研修を修了すれば各区分に応じて巡視船艇の乗組員として配属されたり、航空基地や航空機搭載型巡視船などに配属されます。

なお、試験に合格し海上保安学校門司分校に入学すれば国家公務員として採用されるため、毎月給与が支給されるほか、年2回のボーナスも支給されます。