海事代理士への転職

転職の求人はかなり少ない

海事代理士は、そもそもの資格の登録者数が2000名程度といわれており、決してメジャーな職業とはいえないのが実情です。

おもな活躍の場は、海事に関連する業務を手掛ける海事代理士事務所や法律事務所に限られてくるため、全国的に見ても求人はさほど多いとはいえません。

また、事務所のなかには個人で経営する小規模なところも多数存在するため、スタッフを雇うということがあまりないのも実情です。

一部の大手法律事務所では人材が不足したときに求人が出されることがありますが、定期的なものではないため、希望するタイミングで情報が見つかるとは限りません。

こまめに情報をチェックしていく必要があるでしょう。

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未経験からでも転職できる?

海事代理士として働きたいのであれば、海事代理士の国家資格を取得する必要があります。

この資格試験は学歴や年齢などに制限がなく、基本的に誰でも受験できるものとなっています。

なお、多くの人はもともと「行政書士」や「司法書士」の勉強をし、そのうえでプラスアルファの資格として海事代理士の資格取得を目指しています。

行政書士や司法書士を持っていれば就職先の選択肢も大きく広がってきます。

未経験者でも、アシスタントや補助者として採用されることはありますが、求人数はかなり少ないため、実務未経験で資格のない人が転職をするのはかなり難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

すぐに独立開業は可能?

海事代理士は独立開業することもできる仕事です。

ただし、海運業界は閉鎖的な体質であることはよく知られており、この業界における人脈や経験がない人が海事代理士業務メインで開業するのはかなり厳しいようです。

数ある法律系資格のなかでも、とくに独立開業が難しいといわれているため、他の資格とのダブルライセンスやトリプルライセンスを目指すか、海運業界で存在感を示せるくらいになってからの独立が現実的でしょう。