板前のやりがい・楽しさ・魅力
板前のやりがい・楽しさ
料理を通じてたくさんの人を幸せにできる
板前は、料理を通じてたくさんの人を幸せにできる仕事です。
「おいしい食事がしたい」と思って食べに来るお客さまから、「おいしい!」の言葉がもらえる瞬間は、最大のやりがいを感じる瞬間でしょう。
お客さまの期待に応え、自分の腕と心でそれ以上の感動を提供することができたら、お客さまは何度も足を運んでくれます。
自分のファンが増え、リピーターのお客さまが通ってくださるのも板前のやりがいです。
常に成長できる
板前は自分自身を成長させられることに、大きなやりがいと面白みがあります。
1人前の板前になるには、最低でも10年かかるといわれており、修業期間には先輩や上司の指示が理不尽でも必ず守らなければいけません。
早朝から深夜まで厳しく教えられるため、中途半端な気持ちでやり抜くことは難しい仕事です。
しかし「世界で認められる板前になる」「自分のお店を持つ」など、大きな夢や高い目標を持ち、地道にコツコツと努力し続けることができる人は、その努力が実ったときに大きなやりがいを感じられます。
やればやるだけ成長していくことができるので、目標に向かって壁を乗り越えていくことにワクワクできる人にとっては、充実した毎日が過ごせるはずです。
生涯を通じて突き詰めていける
自分の働く店で「修業」という形のゴールを達成したとしても、板前の仕事にゴールはありません。
10年、20年とキャリアを積んだ一人前の板前も、決して慢心することなく、もっともっと向上するために研究を続けています。
さまざまな経験を重ねていくことで、少しずつ料理に対する考え方が変わったり、だんだんと深みが出てくることも面白い部分です。
一生を通じて日本料理を極め続けることができるのが、板前のやりがいでしょう。
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板前の魅力
料理や盛り付けが美しくおいしくできるようになる
当然のことですが、板前になれば実生活でも食事をおいしく作ることができます。
さらに料理を引き立てる器についても、最適なものを自然と選ぶことができ、美しい盛り付けもプロの技術そのものです。
常日頃から磨かれる味覚や美的感覚が、日常生活でも料理という形で生かされることでしょう。
職場によっては英会話も身につく
和食が世界文化遺産に登録されたことにより、日本のみならず海外でも活躍の場が広がっています。
とくに欧米では健康食ブームの影響で、日本食は注目の的となっており、都心や外資系ホテルなどが職場になれば、自ずと実践的な英会話を身につけることができるでしょう。
海外で働きたい、独立をしたいという人は習得しておきたい技術です。
ベテランになるほど給料アップ
高級割烹や一流ホテル、料亭、旅館などの職場環境や経験の有無によって、板前の待遇はさまざまですが、共通点は経験を積めば積むほど、給料も比例して上がっていくということです。
たとえば都内の高級寿司店の場合、板前の見習いは月給21万円からですが、ベテランになれば月給40万円とその差は歴然でしょう。
小さな日本料理店など規模の小さい店の場合は、見習いは社会保険など福利厚生が不十分なケースもあります。
このように板前は未経験とベテランでは、待遇の差がはっきりと分かれているのが特徴です。
独立開業できる
板前は技術や経験を十分に身につけることができたら、独立開業して自分のお店をオープンすることができます。
自分自身が思い描く理想の店舗作りができ、食材や調理法にこだわったオリジナルの料理やサービスでお客さまをおもてなしできるのが魅力です。
有名な日本料理店や割烹などで修業している場合は、自身のキャリアとして生かすことができるでしょう。