ホテルスタッフの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
ホテルスタッフを目指すきっかけで多いものは?
人と接することが好き
ホテルスタッフの志望動機で多いのは「人と接するのが好き」というものです。
ホテルスタッフは、毎日大勢のお客さまと出会います。
性別も年齢層もバラバラ、また外国人のお客さまも多くいます。
お客さまの中には温厚な人もいれば、とても厳しく怖い人もいるでしょう。
そんな不特定多数の人と触れ合うこの仕事では、何よりも「人が好き」でなければやっていけません。
人を喜ばせることが好き
人が好きなことに加えて、「人を喜ばせることが好き」というのも、ホテルスタッフの志望動機として多いものです。
自分の行動によって周りが喜んでくれたり楽しそうな顔をしてくれたりすることで、自分もうれしくなる…そんな気持ちを持っている人が、ホテルスタッフを目指しています。
ホテルスタッフはお客さまに満足していただくためにサービスをする仕事です。
だからこそ、人を喜ばせることが好きという志望動機は、ホテルスタッフを目指すのなら絶対に必要なものともいえそうです。
ただし、面接で単純に「人を喜ばせるのが好き」とだけ話しても説得力はありません。
これまでに自分が経験したことなどから、「なぜ、そう思っているのか?」についてしっかりと語れることが大切です。
チームワークを大切にしたい
ホテルスタッフの仕事は、チームワークが大切です。
フロント、クローク、ウェイター・ウェイトレスなどさまざまな仕事がありますが、いずれも自分一人の判断で勝手に動いてしまえば、現場が混乱してしまいます。
もちろん一流のホテルスタッフになれば、お客さまからの頼まれごとに対して、自分の判断で行動することはあります。
しかし、部門ごとに「誰が、どのような仕事を中心に担当するか」といったことは毎日確認されており、何かトラブルなどがあればスタッフ同士で共有していきます。
チームでしっかりとコミュニケーションをとることが、現場をスムーズに動かすことにも繋がるのです。
以上のような理由から、「チームで動くことが好き」な人が、ホテルスタッフを志望することも多いようです。
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ホテルスタッフの志望動機の考え方
「人と接することが好き」といった志望動機は、「なぜホテルスタッフになりたいのか?」「なぜホテル業界なのか?」という採用者の疑問には答えていますが、もう一点考えておきたいのが、「なぜこのホテルを選んだのか」という問いに対する回答です。
ホテルスタッフを目指す人は、複数のホテルを受けることが多いでしょう。
しかし、ホテルによってコンセプトやターゲット(中心的に来てもらいたいお客さまの層)などが違いますし、サービス面でも力を入れている部分が異なります。
たとえば、地方のビジネスホテルで「英語力を生かして外国人のお客さまとコミュニケーションをとりたい」と話しても、「うちには外国の方はまったく来ませんよ」と言われてしまう可能性もあります。
ホテルの種類、立地条件、グレードなどを調べ、そのうえで各ホテルに適した志望動機を言えるようにすることも大切です。
ホテルスタッフの志望動機の例文
接客経験をアピールする場合
「私は学生時代、レストランのホール業務のアルバイトをしていました。
常にお客さまの視点に立ち、丁寧な接客を心がけてまいりました。
忙しくて挫けそうになるときもありましたが、担当したテーブルのお客さまに「ありがとう」と声をかけていただくことがとても励みになり、やりがいを感じていました。
ホテル業務は未経験ですが、御社のフロントスタッフの求人を拝見し、レストランでの接客経験を活かせるのではないかと思い、志望いたしました。
御社に採用いただいた際には、心のこもったおもてなしを提供し、すべてのお客さまに喜んでもらえるよう貢献してまいります。」
ホテルの利用経験をアピールする場合
「私は大学時代、祖父の傘寿のお祝いのため家族で御社のホテルを利用いたしました。
祖父にサプライズをするため、両親が予約する際に「部屋食のあと『おめでとう』と書いたケーキを用意していただきたい」と相談すると、快く応じてくださいました。
宿泊日当日、ちょうど食事が終わるタイミングできれいに飾り付けされたケーキを運んできていただき、さらにお願いしていなかった大きな花束も一緒に持ってきてくださいました。
後になって、担当の方の心くばりで花束のアレンジをしていただいたと知り、本当に感動しました。
私も優しさと工夫に富んだこのような感動をお客さまに与えたいと思い、御社を志望いたしました。」
具体的な職種を志望する場合
「私は大学生のとき友人と上海へ観光に行き、御社の系列ホテルに宿泊させていただきました。
ガイドブックに載っていた現地の有名なレストランへ行きたかったのですが、友人も私も中国語がまったく話せなかったため、日本語を話すコンシェルジュの方に相談しました。
すぐに予約の電話をしていただいたのですが、人気があり2か月先まで空席がないとのことでした。
楽しみにしていたのでがっかりしていると、コンシェルジュの方は私たちに、どういった点を楽しみにしていたのか、有名店に行ってみたいのか、特定の料理を食べたいのかなど親身になって聞いていただき、現地の方がおすすめする別のレストランを紹介してもらいました。
実際に行ってみると料理はおいしく雰囲気も気に入り、とても満足したディナーになりました。
ただ「予約できませんでした」と断るのではなく、私たちの気持ちに寄り添った対応をしてくださったことに感動しました。
私もお客さまのご希望を最大限に叶えられるコンシェルジュになりたいと考え、御社を志望いたしました。」
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ホテルスタッフの面接で聞かれること・注意点
ホテルスタッフは人と接する仕事であるため「人物重視」の傾向が強く、採用試験では、ほぼ確実に面接がおこなわれています。
ではいったい、面接ではどのような質問をされるのでしょうか?
志望動機、ホテルスタッフとなって目指すこと
まず志望動機に関しては、100%聞かれると考えておいて良いでしょう。
またそれだけではなく、「ホテルスタッフになったらどんなことがしたいのか?」ということもよく聞かれる質問です。
将来的にはホテル経営に関わりたいのか、はたまた現場のプロフェッショナルとなりたいのか。
この答えに正解・不正解はありませんので、自分なりの明確な目標を持っておきましょう。
「総支配人になりたい」など、目標は大きくても問題ありません。
それだけ意欲があるとプラスに受け取ってもらえますので、自信をもってやりたいことを伝える姿勢が大切です。
学生時代のこと
勉強やサークル活動、留学、趣味など、学生時代にどんなことをしてきたのかについても、よく聞かれます。
面接官は、その人の個性や人間性を判断したいと思っていますので、「自分らしさ」がよくアピールできるような答えを考えておくのが良いでしょう。
ただ経験したことだけでなく、「そこから何を考えたのか?」「何が自分にとって良かったのか?」など、具体例を交えて話すと説得力が高まります。
長所・短所
自分自身のことを客観的に分析できているかを判断するための質問です。
また、ホテルスタッフの適性があるかどうかも判断されます。
長所や短所は誰にでも両方ありますが、言い方を工夫することが大切です。
たとえば、「人見知りをしてしまう性格」を短所としてそのまま話してしまうと、面接官は「ちゃんとお客さまと話せるのかな」と不安になるでしょう。
でも、「短所は少し控えめなところです。ですが、人のために陰で必死に動くことが好きです」と話せば、与える印象は変わってくるはずです。
長所や短所に関しては、面接の前に第三者にチェックしてもらうのがベターです。
丁寧な所作や言葉遣いを心がける
ホテルスタッフの仕事は、お客さまが心地よく滞在できるようおもてなしを提供することです。
丁寧で質の高いサービスが求められるため、「礼儀正しい振る舞い」や「丁寧な言葉遣い」なども面接におけるチェックポイントとなります。
清潔感のある身だしなみはもちろん、品のある姿勢や所作、敬語を正しく使うことを心がけましょう。
面接時のふるまいに自信がない場合は、家族や友人などに見てもらい、気になるところを指摘してもらうとよい練習になります。
ホテルスタッフの自己PRのポイント
ひと口にホテルスタッフといっても、宿泊部門や飲料部門、宴会部門など業務は多岐にわたります。
よりよい自己PRを作成するには、それぞれの職種に求められる人物像をあらかじめ把握しておくことが大切です。
選考を受けるホテルのホームページやパンフレットを見たり、実際に施設を利用したりすると、イメージがより鮮明になります。
自己PRの際には、ただ自分の長所を述べるのではなく、たとえばフロントを希望するならマルチタスクができる点を、レストランならホールのアルバイト経験を、宴会スタッフなら観察力やチームワーク力といったように、希望職種ごとの適性をアピールしてください。
その上で、経験者の場合はこれまで担当した業務において実績となるものを伝えられるとよいでしょう。
また、適性や実績を具体的なエピソードによって根拠づけると説得力が増します。
ホテルスタッフの履歴書で気をつけるべきことは?
ホテルスタッフの履歴書を作成する際は、誤字や脱字に気をつける、丁寧な字で書くといった基本的なポイントは必ず守りましょう。
加えて、ホテルスタッフの業務に生かせる資格や学歴を持っていれば積極的に書くようにします。
経験者の場合は、職歴の欄に「ホテル」と書くだけでなく、ホテルの形態や規模、担当していた業務、実績を上げた経験など、できるかぎり具体的に記入してください。
未経験であればホテルでのアルバイト経験はもちろん、レストランや販売などの接客経験も十分なアピールになります。