俳優・女優のトレーニング・レッスン方法
劇団や養成所で指導を受ける
演技力に関しては、学校の演劇部や演劇サークル、劇団、俳優養成所などさまざまなところで経験を積むことができます。
いずれの場合も、舞台監督や演出家などの指導者から指導されることが多いようです。
演劇の基本は「しっかり声が通ること」「感情豊かな表現ができること」「自分だけの役作りができること」です。
レッスンの中で監督や演出家からセリフの解釈や表現についてアドバイスされることもあれば、役者どうしで「ここはもっと強い口調で言ってほしい」「セリフの後にもう少し間を入れてほしい」など意見をぶつけあうこともあります。
このような経験を重ねながら、役者としての実力を磨いていくのです。
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俳優・女優のレッスン内容
発声
声がしっかり出るよう発声練習や柔軟体操をし、基本を身に付けます。
腹式呼吸や活舌、早口言葉などはすべての基礎となるため、プロの役者でも毎日欠かさないという人も少なくありません。
また、役者には体力が欠かせないため、ランニングをしたりストレッチをしたりして、体力トレーニングをするところも多くあります。
感情表現と身体表現
感情や気持ちを表現するためのレッスンでは、自分自身の感情表現の幅を広げるため、喜怒哀楽などさまざまな感情を表情や演技で出せるよう練習していきます。
身体表現では、身体づくりや身体の動かし方はもちろん、ダンスやパントマイムなどを行うこともあります。
エチュード・ワークショップ
エチュードとは、練習の際に行われる即興劇です。
テーマに沿った動きやせりふを自分で考え、他の役者と演技を合わせていきます。
また、ワークショップと呼ばれる体験型の講座を通して、実際に身体を動かしながら演技や役作りについて学んでいきます。
実技
実際に台本を与えられ、舞台や現場と同じように動きながら演技をつくっていきます。
まずは台本の読み合わせをしてセリフを確認し、その後実際に動きながら芝居をして、それぞれの演技をぶつけていきます。
役作り
芝居の稽古は大勢の人たちと一緒に行うことで技を磨くことができますが、肝心の役作りに関しては自分で形にするしかありません。
与えられた台本を読み込んだり、自分の演じる役に関連する本を読んで勉強したり、髪型やファッションを変えたりしながら、その役ととことん向き合います。
俳優・女優のトレーニング・レッスンが習えるところ
芸能事務所や養成所
芸能事務所が開くスクールや養成所では、学校や習い事のような感覚で演技を学ぶことができます。
期間や頻度、費用は大きく異なりますが、養成所からそのまま芸能事務所に所属できる可能性も高いため、本格的に演技を勉強したい、俳優・女優になりたい人に向いています。
劇団やスタジオ主催の教室
演劇団体や劇団、スタジオ等で、習い事感覚で演技を学べる教室もあります。
劇団が主宰の場合は、直接演出家や劇団員から演技を学べるチャンスもあります。
単発のワークショップ
演技を実際に体験し、実践しながら学べるワークショップもあります。
基本的には、スクールや教室と違い単発や短期のものが多く、人気講師の場合はオーディション形式をとることもあります。
演劇教室
地域で活動する劇団やサークルなどが主催する演劇教室は、演技未経験者でもハードルが低くはじめやすいといえます。