行政書士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
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行政書士に向いている性格・適性
好奇心旺盛な人
行政書士の仕事の中心は書類作成を代行することですが、取り扱える書類は1万種類を超えるといわれており、業務範囲は多岐にわたります。
クライアントの職種や、依頼される手続き内容はさまざまであり、これまで触れたことがない業界・手掛けたことのない案件に出くわすことは日常茶飯事です。
未知の業界について学んだり、関係法律や手続き方法について調べたりすることを、面倒に思うか、はたまた楽しいと思うかは、行政書士としての適性にかかわる重要な要素といえます。
好奇心旺盛で、いろいろなことに興味を持てる人ほど、行政書士に向いているでしょう。
コミュニケーション能力の高い人
行政書士は、法律系国家資格を必要とする専門職ですが、同時にサービス業でもあります。
業務を行うにあたっては、顧客の意向を正確に汲み取り、適切な法手続きが取れるようサポートしていかなければなりません。
このため、行政書士には、法律や条例に関する専門知識と同じくらい、あるいはそれ以上に、コミュニケーション能力が重要です。
とくに独立して事務所を経営する場合、安定的に仕事の依頼を獲得し続けるためには、顧客との信頼関係を構築できる高い対人スキルがないと、成功は難しいでしょう。
アイデア力のある人
近年は、行政サービスの利便性を向上させるために、官公署での手続きが簡素化される方向にあります。
これに伴って、以前なら行政書士に依頼していたような手続きでも、自分ですませてしまうというケースが増えつつあり、行政書士を取り巻く環境は決して安泰とはいえません。
今後の行政書士は、ただ単純に事務手続きを代行したり、今までもあったサービスを提供するだけでは、厳しい競争のなかで生き残っていくことは難しくなっていくと予想されます。
既存の業務になんらかのプラスアルファの価値を付与したり、まったく新しいサービスを生み出したりできるアイデア力のある人が、これからの行政書士に向いているでしょう。
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行政書士に必要なスキル・能力
事務処理能力
行政書士は事務代行のプロであるため、事務処理能力は行政書士にとって根幹を成すスキルです。
案件の内容によっては、手続きに必要な書類が数百枚におよぶことも珍しくはなく、顧客の都合次第でスケジュールがタイトになるケースもあります。
したがって、行政書士には大量かつ複雑なデスクワークを、正確かつ素早く処理できる能力が求められます。
また、行政書士が得られる報酬は基本的に案件ごとの単価制であるため、多くの仕事をこなせばこなすほど、収入を増やすことができます。
経済面からみても、事務処理能力は非常に重要といえるでしょう。
営業力
独立して自分の事務所を開業した場合、ただ待っているだけで十分な仕事を得ることはきわめて困難です。
見込みのありそうな企業や個人宅を一軒一軒まわったり、ホームページやチラシを作成したり、地域のイベントに参加したりして、自分を売り込んでいく営業努力が必要になります。
人付き合いがよく、フットワークの軽い人ほど、多くの人脈を構築して、安定的に案件を獲得できるでしょう。
行政書士に向いていないのはどんな人?
勉強が苦手な人
行政書士は、資格を取得するまでにもかなりの勉強量が必要ですが、無事試験に合格し、行政書士として働きだしてからも、ずっと勉強し続けなければなりません。
業務に関連する法律は日々改正されていきますし、時代や社会の変化に合わせて、新しい制度もどんどん創設されていきます。
それにともなって行政書士への依頼も多様化していくため、行政書士は法律や条例、社会情勢、顧客の業界事情など、多くの内容を継続的に、根気強く学ぶことが求められます。
できれば社会人になってまで勉強したくない、知識を増やすのが苦手だという人は、行政書士には向いていないでしょう。
大雑把な人
行政書士が請け負うのは、営業許認可に関するものや、相続・遺産に関するものなど、顧客にとって非常に重要な手続きばかりです。
そのため、書類の作成における誤字脱字といった初歩的なミスはもちろん、必要書類の不足や法律上の不備など、どんな間違い・失敗も許されません。
また、案件によっては、スケジュールが厳格に定められているものもあり、万が一手続きが遅れれば顧客に大きな損害を与えてしまうというケースもあります。
性格的に大雑把だったり、時間にルーズだったり、責任感に欠けていたりする人は、行政書士に向いているとはいえません。