芸者になるには

芸者になるまでの道のり

置屋の門を叩く

芸者は皆、それぞれの置屋に所属しています。

置屋とは、宴席に芸者を派遣する役割を担っており、衣食住の世話などもしてくれる場所のことで、まずは置屋に所属することが芸者への第一歩です。

最近では募集を公示している置屋も多いですが、原則、自身で希望の置屋に問い合わせをして面接の機会を作ってもらいます。

未成年の入門希望者の場合、置屋の経営者である女将と志願者の保護者も面接を行います。

家庭の同意がないと置屋への所属は難しいため注意が必要です。

女将との面接

芸者の大半は、志願する置屋の管理者である女将と面接し、認められて初めて芸者としての第一歩を踏み出すことになります。

女将は芸者にとって母親のような存在で、芸者の仕事は信頼関係で成り立ちます。

最近ではメールでのやりとりができる置屋も増えてきていますが、いずれにしても誠意ある態度でコンタクトをとるようにしましょう。

特に若年の志願者の場合、保護者や芸事の師匠と女将とが面接をすることもあります。

面接の前に、必ず保護者と話し合って入門をサポートしてもらえるようにして下さい。

人材を確保するために

かつては一つの置屋に数百人の芸者が所属しているのが普通でしたが、時代の変化によりなり手は減少傾向で、後継者の確保に頭を悩ませる置屋がほとんどです。

もともと置屋に所属するためには確固たる信念を持ち、自ら連絡を取って面接の機会を作ってもらうものでした。

しかし現在では多くの置屋がホームページを持っており、Web上に募集要項をあげ、メールでコンタクトがとれるような環境を整えています。

だからといって誰でも入門できる世界ではありませんが、芸者の世界に関する情報発信に関しては飛躍的な変化が見られています。

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芸者の資格・難易度

芸者になるために、特別な資格は必要ありません。

ただし、舞や唄などの芸事の経験があれば、優遇されることはあるでしょう。

芸者になるための学校の種類

芸者を目指すにあたり、特別な学歴は必要ありません。

何よりも厳しい条件が年齢です。

もともと見習いは15歳から始めるのが一般的で、成人をする頃に芸者としてデビューするものでした。

しかし近年では、時代の変化から、高校卒業後の18歳でも受け入れるとする置屋が多くなってきています。

いずれにしても、かなり早いうちに進路決定をしなければならないという面では、非常に敷居の高い業界であるといえるでしょう。

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芸者のキャリアプラン・キャリアパス

晴れて置屋に所属できても、すぐに芸者として活躍できるわけではありません。

まずは見習いとして修行に励み、多くは置屋に住み込んで芸者としてふさわしい所作や言葉遣い、着付けや化粧などの修得を目指します。

芸者の見習いは京都では「舞妓」、それ以外の地域では「半玉」と呼ばれ、先輩である「姐さん」から芸者のいろはを学びます。

入門時の年齢が高いと、半玉という立場をとらず、研修中の芸者という扱いで修行させる置屋もあります。

見習い期間は給料が発生しないのが一般的ですが、衣食住に関わる全ての費用を置屋が負担してくれる上、月に1万円程度のお小遣いがもらえます。

近年は短い見習い期間で、すぐに芸者として座敷に出られるようになるところもあり、雇用も多様化してきています。

芸者を目指せる年齢は?

近年では、学歴、経験は不問であることがほとんどであり、そういった意味では門を叩きやすい側面もありますが、置屋によって年齢制限がまちまちであるため、注意が必要です。

かつては中学卒業と同時に入門し、見習い期間を経て、成人した時に一人前の芸者として認められるものでした。

最近では人手不足から、対象年齢を引き上げている置屋も出てきているため、自分の条件に合うかどうか要項を熟読しましょう。

とはいえ、25歳を超えると、経験がない限り選択肢は狭まってしまうため、なるべく早い段階で進路決定をする必要があるでしょう。