芸能マネージャーの働き方・勤務形態
芸能マネージャーの雇用形態
芸能マネージャーの雇用形態はさまざまです。
大手の芸能プロダクションやタレント事務所の場合、大卒の優秀な若手を正社員として採用していることが多いようです。
こうした人材は現場で芸能マネージャーを経験した後、チーフマネージャーなどにキャリアアップをして、いずれは会社の幹部になることもあります。
一方で、小規模な事務所の場合、正社員だけではなく契約社員やパート・アルバイトの社員も多いという傾向があります。
未経験者が採用されると、まずは先輩のマネージャーの見習いとして働くことになるので、この下積み期間は正規雇用はしないというケースも多いようです。
半年ほど働いてある程度の実績ができ、適性が認められれば晴れて正社員になることができます。
20代で正社員への就職・転職
正社員の芸能マネージャー
大手の芸能プロダクションやタレント事務所では、正社員の芸能マネージャーが働いています。
彼らの多くが四年制の大学を卒業しており、厳しい採用試験を突破して入社してきた人たちです。
人気アイドルや有名タレントが所属しているジャニーズ事務所やワタナベエンターテインメントなどの場合は、採用試験も狭き門となることで知られています。
正社員の芸能マネージャーとして働く大きなメリットは、非正規雇用に比べると安定した待遇を得られることでしょう。
固定給に加えて残業代や扶養手当などがつきますし、業績に応じてボーナスが出る企業もあります。
また、新人の頃からキャリアを積めばいずれは人気芸能人を担当させてもらえるようになることもありますし、将来的にはマネージャー全体を統括する立場になったり、会社の戦略を立てる幹部になれたりする可能性もあります。
ただし、企業によっては正社員をほとんど採用していないこともあるので、希望すれば誰もが正社員の芸能マネージャーになれるというわけではありません。
派遣の芸能マネージャー
芸能マネージャーの求人のなかには、派遣社員や契約社員のような非正規雇用のものも多くあります。
芸能界自体が景気や世間の流行に左右されやすい不安定な業界なので、このような非正規雇用の求人も非常に多いのです。
非正規雇用の場合、正社員のような安定した待遇は得られず、扶養手当やボーナスなどがもらえないことがあります。
ただし、仕事内容自体は正社員とそれほど変わらないので、ここで経験を積んでから転職で正社員を目指すということもできるでしょう。
また、企業によっては未経験者はまず契約社員として採用し、見習いとして仕事を覚えてもらうというシステムを取っているところもあるようです。
こうした企業では六か月間ほどの試用期間中に仕事への適性を見極め、双方がこのまま続けていけそうだと判断したあとに正社員に昇格することになります。
試用期間のあいだは給料が低く、雇用としては不安定なので、未経験から転職でチャレンジする人は待遇についてよく確認しておいたほうがよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
アルバイト・パートの芸能マネージャー
企業によっては、アルバイトやパートの芸能マネージャーとして働いている人もいます。
ただし、こうした雇用形態の場合は週に数日しか出勤できないので、マネージャーとはいってもあくまでも補助的な一部の業務を行うことになります。
たとえば、事務所で電話番をしたりマスコミからの取材依頼の案件を整理したり、スケジュール表の制作をしたりするのです。
また、所属しているタレントの送迎をしたり、イベントやロケの際に出演者への差し入れの手配をしたりすることもあります。
新人を発掘して売り込むとか業界内で人脈を作るというような業務までは担当しないのが一般的です。
アルバイトやパートの場合、時給制で働くことになるので、決して給料が高いとはいえません。
しかし、芸能人と一緒に働くことができるという面白さや、クリエイティブな業界に携わることができる喜びを感じることはできるでしょう。
少し働いてみて「この仕事が自分には合っている」と思えたのであれば、中途採用の正規雇用にチャレンジしてみるという方法もあります。