フードコーディネーターの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
また、商品開発などの食に関わる部分から、経営コンサルティングのような業務に携わることもあります。
この記事では、フードコーディネーターの仕事内容・流れについて解説します。
フードコーディネーターの仕事内容
フードコーディネーターは「食」をキーワードに、食の楽しみ方や正しい食生活を提案するスペシャリストです。
フードコーディネーターの仕事は、幅広く
- レシピ作成や料理番組への出演
- 雑誌の料理コーナーへの出演
- 料理教室の講師
- 食品関連企業のアドバイザー
など多方面で活躍しています。
フードコーディネーターの仕事は、法律などで明確に定義されているわけではないため、フードコーディネーターが自身の強みや得意分野を生かして働いています。
20代で正社員への就職・転職
フードコーディネーターの業務の内容
TVや雑誌などメディアでの仕事
TVや雑誌などのメディアに出演し、料理のレシピを紹介するのはフードコーディネーターの大きな仕事の1つです。
裏方として企画やスタイリング、監修のみを行うこともありますが、自らがメディアに出演し、食の楽しみ方を伝えることもあります。
食品メーカー・飲食店などの商品企画やメニュー開発
食品メーカーや飲食店でメニュー作り・店舗プロデュースに携わるフードコーディネーターもいます。
フードコーディネーターは
の検討などの業務に携わり、ビジネスとして利益を生み出す方法を考えます。
飲食店の特色が生かされたメニューを考えたり、店舗のマネジメント業務に関わるのもフードコーディネーターの仕事です。
あくまでもビジネスで、喜ばれるメニューを考案することが大切です。
アドバイザー業務
経験を積んだフードコーディネーターには、企業のアドバイザーになる道もあります。
商品開発などの食に関わる部分から、経営コンサルティングのような業務に携わります。
また、食に関する講演会のスピーカーとなり、全国各地を回ることもあります。
料理教室主催や講師
料理教室の講師になるケースもあります。
定番料理の作り方・献立の考え方・調理用具の効率的な使用方法・テーブルコーディネートの方法など、特色ある個性的な教室を開催しています。
フードコーディネーターの役割
食の楽しさを伝えるプロフェッショナル
フードコーディネーターの役割は、食に関する専門知識を持ち、世の中の人々に食の楽しさや魅力を伝えることです。
たとえば
- 食品メーカーで新商品の開発に携わる
- レストランのプロデュース
- テレビの料理番組や雑誌の料理ページへの出演
- 自治体や教育機関と連携して食育に携わる
などさまざまな仕事を通して食の楽しさや大切さを伝えます。
フードビジネス界の総合プロデューサー
またフードコーディネーターは、生産者や作り手の想いと消費者(お客さま)のニーズをつなぐ役割も担っています。
生産者の想いをどう料理に表現できるのかはフードコーディネーターの腕の見せどころと言えます。
食に関する広く深い知識を持ち、食を通して人を幸せに導いていくフードコーディネーターは、「フードビジネス界の総合プロデューサー」とも呼ばれます。
20代で正社員への就職・転職
フードコーディネーターの勤務先の種類・就職先
- 食品メーカーなどの企業
- 飲食店
- キッチンスタジオや料理教室
- スポーツ関連施設
食品メーカーなどの企業
フードコーディネーターの一般的な就職先としてあげられるのは食品メーカーなど食を扱う企業です。
フードコーディネーターは、商品企画や新メニュー開発など、自社が手掛ける製品の開発に携わります。
大きなプロジェクトに携われるのもひとつの魅力です。
飲食店
レストランなどの飲食店で働くフードコーディネーターは、新メニューやレシピの開発に携わります。
なかには複数店舗を兼務するフードコーディネーターもいます。
その店舗のコンセプトに合わせ「素材の味を生かしたレシピ」「女性向けのヘルシーなレシピ」など特色あるレシピを考えます。
キッチンスタジオや料理教室
キッチンスタジオや料理教室では、フードコーディネーターが講師となって
- 料理のレシピや献立の立て方
- テーブルコーディネート
などを教えます。
なかには独立して、自分で料理教室を開く人もいます。
スポーツ関連施設
スポーツ関連施設で働くフードコーディネーターは、それぞれがプレイするスポーツや身体の鍛え方に合った食事のとり方をはじめ、効果的なレシピ・必要な栄養素や量などをアドバイスします。
特定のチームと契約し、そこで働く選手のために専属で働くフードコーディネーターもいます。
フードコーディネーターの仕事の流れ
フードコーディネーターと関連した職業
近年は食生活を見直し、よりよい食環境を作っていこうという動きが活発化しています。
そのため、日本でも
- フードスタイリスト
- 料理プロデューサー
- レストランプロデューサー
など食に関する新たな職業や資格が次々と誕生しています。
こうした職業や資格に厳密な差はなく、肩書よりも「どんな仕事をするか? どんな仕事ができるか?」が求められる職業のため、本人の発想や努力次第では職業の垣根を越えた活動をしていくことも可能です。
フードコーディネーターと料理研究家の違い
料理研究家
料理研究家とは、その名の通り、料理の研究をする人のことを意味します。
研究というと難しく聞こえますが、なるために特別な資格や学歴は必要ありません。
料理研究家は、おいしさや見た目の美しさ、栄養価の高さなどを追及し、新たなレシピを開発します。
人によって多少異なりますが、多くの場合は自ら開発したレシピを伝える活動をします。
- 料理教室の講師
- 料理本の執筆
- テレビの料理番組への出演
- 講演活動
フードコーディネーター
料理研究家と同様、メディアに出演することもあれば、料理本を執筆する人もいます。
しかし、フードコーディネーターは料理の味だけでなく、よりおいしく見せるための方法を考えたり、食品が売れるための方法を提案するなどよりビジネスに深く関わるケースが多いです。
食品メーカーが新商品を開発する場合、ただ好きに作ればよいというわけではなく市場のニーズを調査し、ターゲットを設定して効果的な売り方を考えていくことで、最終的には利益を上げなくてはなりません。
レストランのアドバイザーとなる場合も同様です。
メニュー開発や店舗マネジメントに携わる場合、その目的はどうやったらより多くのお客さまが集まるのか? コストを抑えて効率よく経営するためにはどうすればいいのか? といったところに集約されてきます。
フードコーディネーターは、料理研究家以上にビジネスに対する嗅覚が求められる仕事だといえるでしょう。
フードコーディネーターと調理師の違い
仕事内容の違い
調理師は、レストランや料亭、ホテルなどで料理を作る仕事で、いわゆる「料理人」といわれるような人たちのことを指しています。
フードコーディネーターも調理をすることはありますが、たいていはそれだけがメイン業務というわけではなく、食の知識を生かして「企画・プランニング」や「アドバイス」をすることが多いのも特徴です。
逆に、調理師も店の新メニュー開発など「企画」の仕事に携わることもありますが、あくまでも調理がメインとなります。
資格の違い
フードコーディネーターは、なるために絶対に必要とされる資格がありません。
民間資格として「特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会」が主催する「フードコーディネーター資格」がよく知られますが、この資格を持っていなければ仕事ができないという種類のものではなく、実際に資格を持たずに活躍している人もいるといわれています。
一方の調理師の場合も、必ずしも資格が必要とされるわけではありません。
「調理師免許」を取得して料理人として活躍する人も多いですが、免許は必須でなく、調理の現場で修行を重ねて腕を磨き、第一線で活躍している人もいます。
また、料亭や料理店で見習いから仕事をはじめ、経験を積みながら調理師免許を取得する人など、さまざまです。
求められる知識・スキルの違い
フードコーディネーターの場合、栄養学をはじめ、あらゆる食品や衛生に関する知識・料理のおいしい見せ方・食器やテーブルコーディネートなど、幅広く食に関する情報を持っている必要があります。
また、メニュー開発や店舗マネジメントに携わる場合、「どうすれば売れるのか?」といったことをつねに考える必要があり、ビジネス的な知識や感覚が必要になります。
調理師の場合、基本的には調理の技術が何よりも求められるため、料理人としてどれだけ腕を磨いていけるかがポイントとなります。
「フードコーディネーターの仕事内容」のまとめ
フードコーディネーターの仕事は幅広く、食の楽しみ方や正しい食生活を提案や商品企画やメニュー開発・食に関わる部分からアドバイザー業務をするなど多方面で活躍しています。
またフードコーディネーターはフードビジネス界の総合プロデューサーとも呼ばれ、生産者の想いと、消費者とのニーズをつなぐ役割もしています。
近年は、よりよい食環境を作っていこうという動きが活発していることから、新たな職業や資格が次々と誕生しています。
ですが、肩書よりもどんな仕事をするか? どんな仕事ができるか?が求められる職業のため、本人の発想や努力次第では職業の垣根を越えた活動をしていくことも可能です。