動物飼育員の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

動物園でのんびりと過ごしている動物たちをお世話している飼育員に、子どもの頃憧れていた人は多いのではないでしょうか。

しかし、働くうえで気になるのは年収やボーナスなどかもしれません。

「動物飼育員って大変そうだけど年収はいくらもらっているの?」「動物飼育員の大体の給料を知りたい」そう疑問をもった方に、動物飼育員の給料や福利厚生、給料面の特徴について解説します。

動物飼育員の給料について気になった方は、ぜひ参考にしてみてください。

動物飼育員の平均年収や給料はいくら?

動物飼育員の平均年収・給料の統計データを見ると、一般的な企業に勤めるよりもやや低めの水準となっています

動物飼育員は公営施設で公務員として働く場合と、民間企業の運営する施設で正社員として働く場合がありますが、公務員の方が恵まれているケースが多いようです。

企業や地域によっても年収や給料、福利厚生が整っているかは大きく異なるため、就職前によく確認しておきましょう。

動物飼育員の平均年収や月収を統計データで紹介

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
動物飼育員
(Indeed)
474万円 時給 1,057円
月給 20.2万円
動物飼育員
(給料バンク)
- 月給 20万円

求人サービス各社の統計データを見てみると、動物飼育員の給料は月給20万円前後です。

時給は1,057円と、ほかのアルバイトの職種とほとんど差がありません。

Indeedによると平均年収は474万円ですが、月給20万円から計算すると、年収は240万円〜320万円程度となるでしょう。

日本の平均年収441万円と比べると、やや低めの水準です。

参考:国税庁 平成30年分民間給与実態統計調査結果

動物飼育員の手取りの平均月収は? ボーナス有無の年収も紹介

月給20万円から動物飼育員の手取りを算出すると、平均月収は16万円です。

年収はボーナスが支給されない場合は年収192万円、4ヵ月分支給される場合は年収256万円ほどでしょう。

動物飼育員は民間企業が運営する動物園や水族館と、公営の自治体の正職員として働く場合がありますが、後者は公務員待遇となるため安定した給料を受け取ることが可能です。

動物飼育員の初任給は13万円〜17万円

動物飼育員の初任給は、13万円〜17万円ほどとなっています。

地方の動物園では初任給が12万円〜15万円と、さらに低めになる場合があります。

動物飼育員の福利厚生は「民間」と「公立」で異なる

動物飼育員の福利厚生は「民間」または「公立」のどちらで働くかで異なります。民間企業の場合は会社の規模や規定によって、ボーナス支給や福利厚生が整えられているかも大きく違いがあります。

最近では子育てしながらでも長く働けるように、職場環境や福利厚生の制度を整えている施設が増えているため、興味のある施設について調べてみるとよいでしょう。

一方、公営施設で勤務する場合は地方公務員の身分となり、育児休暇や産休、休暇制度が整っているのが魅力です。

仕事とプライベートを両立して働きたい人にとって最適でしょう。

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動物飼育員の給料・年収の特徴とは

給与水準は年収200万円〜300万円

動物飼育員の給料・年収は勤め先によって異なりますが、全体として言えるのは、正社員として働けても、高収入は期待しにくいことです。

動物飼育員は毎日たくさんの動物の排泄物を処理したり、朝から夕方まで動き回るハードな仕事ですが、給与水準は年収200万円〜300万円とやや低めとなっています。

収入が最も大事という人にとっては、厳しさやつらさを感じてしまうかもしれません。

民間か公営かによって年収や待遇が大きく異なる

動物飼育員の給料・年収は勤務先や勤め先によって大きく異なります。

民間企業が運営する動物園施設では、会社の規模や規定に合わせた給料が支給されますが、給料や待遇は差があり、ボーナスの支給状況もまちまちです。

一方、公営の動物園施設などで正職員として働く場合は、自治体の職員として公務員待遇となるため、ある程度安定した給料がもらえます。

ただし公務員である以上、数年ごとの異動は不可避で職場を選ぶことはできません。

大学卒であるか専門学校卒であるかなど学歴によっても、若干給料が異なります。

動物飼育員の勤務先別の給料・年収

以下の、勤務先別2つについて解説します。

  • 民間企業の動物園
  • 公立施設の動物園

民間企業の動物飼育員の月収は15万円から25万円

サファリパークや熊専門の動物園など、民間企業が母体となる動物園の動物飼育員の年収は240万円〜300万円程度、月給15万円〜25万円です。

水族館の場合は平均年収が200万円〜300万円、月収は13万円〜25万円と、動物園よりもやや低めの水準です。

ただし民間企業の場合は業績によって給料がアップする可能性もあるため、公務員よりもボーナスが支給されたり、給料・年収がもらえる場合があります。

公立施設の動物飼育員の月収は17万円〜25万円

公立の施設で働く動物飼育員の年収は270万円〜400万円程度、月収は17万円〜25万円程度です。

平均給料・年収で比べると民間企業よりも高い水準で働くことができ、公務員待遇の充実した福利厚生が整った環境で働けるメリットがあります。

業績によって給料が大幅にカットされたり、リストラされる心配がなかったりと、安定して働くことができます。

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動物飼育員の正社員以外の給料・年収はいくら?

以下の、正社員以外3つの働き方別に紹介します。

  • 派遣社員
  • アルバイト
  • 臨時職員

派遣社員の時給は900円前後

派遣の動物飼育員の給料・年収は、施設や地域によって異なりますが、時給900円前後です。

派遣の動物飼育員が募集される場合は少ないですが、施設によっては求められています。

派遣は一般的に数ヵ月単位の契約更新となるため、長期間働けない場合があるかもしれません。

アルバイトの時給は800円〜1,000円

民間、公営に関わらず動物園や水族館では人件費削減のために、多くのアルバイトを雇用しています。

日給の場合は日給7,000円〜8,000円、時給制の場合は時給800円〜1,000円程度が一般的です。

アルバイトの飼育員として働く人の年収は、140万円〜200万円程度になっています。

臨時職員の月収は14万円〜19万円

公営の動物園・水族館では、数年単位で契約を更新する臨時職員が募集されることも多いです。

給料は募集する市町村によって異なりますが、14万円〜19万円程度が一般的です。

臨時職員でも正規職員と同じように福利厚生が受けられる場合があり、実力が認められると、正規職員として雇用されるチャンスもあります。
動物飼育員の働き方の種類・雇用形態

動物飼育員が収入を上げる方法と向いている人材

動物飼育員が収入を上げることは、簡単ではありません。

公営で働く動物飼育員の場合は、キャリアを積み重ねれば、決められた昇給分の収入アップが見込めます。

公務員は副業が禁止されているため、地道に動物飼育員の仕事での評価を高めるのが近道です。

一方、民間で働く場合は危険手当をもらったり、出世してリーダーなどの役職手当をもらったりして収入を上げるチャンスはあります。

ただし全体として高収入を得るのは難しく、施設によってはキャリアを積み上げてもほとんど給料や年収が上がらない場合もあります。

もともと民間の動物飼育員として働いていた人が、より安定し、恵まれた待遇で働ける公営の動物園に転職するケースも多いようです。

動物飼育員は、給料・待遇以上に、動物と関わることそのものにやりがいや魅力を感じられる人が向いているでしょう。